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2019/01/22(火)に投稿された記事
朝倉をこちょこちょ(1)
ハルヒのまゆげ担当、俺の中ではガチ百合、有機知性体コンタクト用インターフェースとしてのマイノリティーでもいらっしゃる。
そんな朝倉さんはコチョコチョされるだけのために長門の部屋で囚われのお姫様。
でも何だかんだで楽しい毎日をお過ごしなのです。
エロ小説です。
朝倉をこちょこちょ!
彼女は絶対いい声で笑うよね多分。
窓の外には未だに夜明けは遠く深い闇が染みついていて、上空には様々な色のライトと思しき物が明滅を繰り返していた。
部室は相変わらずの暑さ、加えて先ほどまで全身を弄ばれていたハルヒにとっては、おそらく肌寒いほどの気候であったとしても火照った肌を冷ますには時間がかかるだろう。
粘液や汗やその他色々な言葉にする事がはばかられる液体で全身がグチョグチョになっていたハルヒはルームウェアを脱いで、それが乾くまではバスタオルが彼女の柔肌を隠してくれている。
実はこうしている間もハルヒの身体の奥底ではジンジンとした熱い衝動が消えずに残遺し、長時間に及んだ触手の悪戯によって体中の皮膚は敏感になり過ぎていた。
バスタオルが触れる感触すら今の彼女には強すぎる、素肌にサワサワと毛羽立った布地が触れるだけで思わず身をすぼめてしまい、じっとしていられない。
朝倉に至ってはハルヒよりも短時間であったにも関わらず、その敏感過ぎる体が故、未だにぼーっとした恍惚と切なさを織り交ぜたような表情を薄く浮かべたまま、壁にもたれ掛かったままに呼吸を繰り返している。
長門によって完膚なきまで開発され尽くされた皮膚は、先ほど行われた人外による腕の付け根に対する刺激を吸収する事など出来ず、溢れ出したむず痒い我慢ならない笑いの衝動は、未だに朝倉の心を翻弄し続けているのだ。
彼女が毎晩のように長門から行われるくすぐり遊びとは異なる、甘くも優しくも思いやりも無い無慈悲で無機的な、もはや暴力と言っても差し支えがなかっただろう笑いの重ね塗りを体験し、人とは異なるはずのインターフェースである彼女にある不安を抱かせる。
ここにいる限り、そしてここを脱出する事を試みる限り、あの地獄の責め苦が再来するのだろうか。
先ほどの20と数分だけ行われた腋の下への耐え難い悪戯、あれだけでも朝倉はもやは立ち上がる事も困難なほどに全身の体力を削ぎ落とされてしまった。
もし脱出となれば、あるいは敵性として対峙する事となったなら、あの比ではない攻撃が自分の身に降りかかるのではないか。
そうなったなら、全身敏感インターフェースのエリートとして育て上げられた彼女には耐え抜く事は極めて困難である。
あまつさえ、ハルヒと同じ責め苦に晒されたなら、あの数万と言う数の触手たちの餌食となり、無慈悲にどれほど懇願しようとも解放される事なく弄り回されたなら、彼女は正気でいられる自信は皆無。
有機生命体コンタクト用インターフェースからクラスチェンジし、全身性感敏感インターフェースともなれば、もはや長門によってトロトロに醸されるだけの一生が約束されるだけである。
「有機捕食器官の分析が完了した」
長門はポツリと言うと、未だにグニグニと蠢き粘液を分泌し続ける赤と茶色の斑模様をした肉塊をじっと見つめた。
朝倉は大きめのタッパーの中で動き続ける物体を遠目に眺めながら、この気色悪さを極めたような存在に背筋がゾッとなる事を禁じ得ない。
「有機体はリンの代わりにホウ素を用いている。内部に分散強化型合金による骨格を有し、生体は有機物を分解しタンパク質を再構成する事で維持している」
長門の話を要約すると、この触手はDNAにリンではなくホウ素を使っている、つまり地球外生命である可能性が高いと言う事。
さらに分散強化型合金は低重力環境でしか合成出来ない金属であり、タンパク質を再構成する技術を地球上の人類は実現出来ていない。
空に浮かぶ円盤、謎の肉壁と触手、これらの事実が示している結論としては「地球外生命の可能性が極めて濃厚」であると言う事であった。
「なお、当該生命体は骨格に分散強化型金属を用いている事から自然発生したものではなく、何者かに合成された可能性が高い」
金属と言う言葉を耳の外に流しつつも、ハルヒは触手があたかも自身の幼少の頃に見たケーブルのようだと考えていた。
しかし、あのケーブル状の物体はハルヒをここまで苛烈に責める事はせず、今回の触手は自身の限界を超えて彼女の快楽すらも操り、今もこうして快楽の余韻が残るほどに弄んだ事を思えば、別の存在と言う事なのだろう。
「当該生命体には『目』や『耳』に該当する器官は認められなかった。表皮上で半径1メートルほどの温度変化を感知している可能性がある」
長門はそう言うと、タッパーの蓋を開き触手の一部を指先でちぎり取る。
それはグニグニと彼女の手の平の上で蠢いており、そこからも粘液が微量ながら分泌され続けていた。
「これほど小さくなっても活動的であるが活動限界はおそらく数分。また、塩化ナトリウム存在環境を好み、より多い塩化ナトリウムを求める性質がある」
ハルヒにとってはサッパリだったが、いよいよ朝倉はこの触手が恐るべき生態を持った、まさに彼女が一番苦手とする行為をするために存在しているに等しい生物である事を理解し、うすら寒い感覚に身震いした。
この触手はつまり、塩分を好むがためにハルヒや朝倉の皮膚を撫で回し、撫で回される事で笑いが生じて汗が噴き出し……と、そんな悪循環を生み出しているのである。
加えて触手は2メートル圏内の体温を感知する、つまり、ちょっと離れているぐらいでは容易にターゲットを見つけ出せる能力を持つのである。
「なお、水分と塩分が豊富であれば活動限界は延長される、つまりは」