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2019/01/22(火)に投稿された記事
朝倉をこちょこちょ(2)
長門のいたずらにいちいちキャンと鳴く、そして私の中では彼女は常に水着です。
白水着に黒髪にふと眉毛こそが史上。
ハルヒはそんな朝倉を見て「私もいじられたいなー」と指をくわえる。
がんばれ朝倉、君が主人公だ!
と言う内容ではありませんエロ小説です。
朝倉をこちょこちょ!
すんませんね腋ばっかで。
ギョッとする朝倉、慌てて腕を降ろすが時既に遅く肉片は腋の下の皮膚に貼り付いてムニムニと蠢き始めた。
慌てて腕の付け根に指を押し込んで触手を引き剥がそうとするも、汗に僅かに濡れた柔らかな皮膚の上には触手が求めるタンパク質である皮脂、塩分、水分の全てが豊富である。
その小指の先ほどの小さな肉片は激しくムニムニムニと腋の下の内側で身をのたうち回らせ始めると、朝倉は「きゃあああ!!」と叫んで床に転がった。
「このように、水分と塩分が豊富な環境において、当該生命体は激しく運動する。なぜ、擽感を与えるのかは不明、副次的効果とも考えられる」
切々と解説する長門、朝倉は体を丸めて必死に腋の中でグニグニと動き回る触手が送り込む感覚、すなわち擽感、くすぐったさを抑え込もうとした。
だが、柔らかな皮膚と皮膚の間をいくら押し付けても、ヌルヌルの粘液を分泌する小さな物体の動きを止める事など出来るはずがない。
瞬く間に少女の顔は笑いに歪み、ゴロゴロとくすぐったさに身を転がす事で無駄に体力を消耗し、体は汗ばみ始める。
「はぁぁう!!な、なんでぇぇぇぇ!なんでなんでぇぇぇ!?」
朝倉の疑問の声はもっともである、視覚情報から分析を終えているはずの触手、それを朝倉にけしかける事は不合理な行動だと言わざるを得ない。
だが、長門は無表情に床を転げ回って「はぅぅ!」や「ひゃあああ!?」と可愛らしい声を上げる朝倉をじっと見降ろし続けている。
「また、このように」
と言うと、朝倉の腕を再び掴んでグイッと引っ張る長門。
腕は無理矢理に大きく挙げさせられ、糸を引く汗と粘液にまみれた僅かながら色づいた腋の下の皮膚、そこに貼り付きムニムニと蠢く触手を指差し。
「分泌液は粘性を持ち、容易に捕食対象によって引き剥がせない特徴を持つ。さらに」
腋の下を挙げさせられた事でくすぐったさを抑え込めなくなっていた朝倉は慌てて腕を降ろす。
だが、そんな事をしても腋の下での触手のダンスは止まらない、自分の意思とは関係なく汗が噴き出して豊富な皮脂を蓄えた柔らかで敏感過ぎる皮膚の間を、触手はグニグニと身をよじるように移動する。
「あぁぅぅ!?あっそこダメっ!はぁぅぅっ!やっ!そ、そこ入っちゃダメ!やめっくふふふふ!あぅぅ!あ、そこもダメだってばぁぁぁ!!」
朝倉はいよいよ耐えられなくなり笑い声が混ざった叫び声を上げ始める。
実は長門には思惑があった、確かに加虐心を煽る朝倉のキュートな無駄な足掻きも目的では無かったと言えば嘘になる。
しかし、それ以上に触手の特徴、言わば弱点を確かめる事が行動の理由でもあったのだ。
「きゃあっ!や、やめっちょっ!あ、そこダメぇぇぇ!あははははははっ!ホントそこダメぇぇ!あははははは!」
朝倉は腋の最も奥底、肩の真下辺りを触手に陣取られた途端に耐え切れずに笑い声を上げ始めた。
そこは180度、365度全てがくすぐったくて仕方のない敏感な皮膚に囲まれている場所、そこで触手が陸に上がった魚のようにビチビチと動かれたら、もはや抵抗する手段はない。
笑いに頭を左右に振り回し、長い黒髪をボサボサにして身を縮こまらせて笑い始めた朝倉、ハルヒは先ほどの感触を思い出しながらの恐怖と、ちょっとだけ「やられてみたい」と言うマゾヒスティックな感情を織り交ぜながら、タオルを胸の辺りにギュッと抱き寄せている。
「炭酸水素ナトリウムを十分に溶解させた水をかける事で」
と言いながら長門はテーブルの上にコップを置き、白い粉とミネラルウォーターをカチャカチャとボールペンで混ぜている。
そんな準備は先にしておけば良いのにとも思えたが、長門は朝倉の身悶える姿を眺める事はライフワークとなりつつあった。
動けない朝倉を弄り回し、亜空間で逃げ惑う朝倉に長門謹製コチョコチョマシーン『朝倉涼子弄り回しタイフーン3号』をけしかけ。
あるいは、壁に両手足を埋め込んで半開きの腋や太ももを悪戯し、たまにご褒美と称して朝倉の大好物「駅前のケーキ屋さんの丸ごとリンゴのパウンドケーキ」をご馳走する。
もはや、朝倉は長門の玩具であり同居人であり、普段はあまり人に弱音を吐けない長門の相談相手でもあった。
家に帰れば洗濯掃除は完璧に終わり、料理は料理教室で身に付けたと言うカンボジア料理の和風アレンジ。
食事に頓着があまり無かった長門にして「本気でウマイ」と言わしめたプラホックティスとクイティウ。
既に朝倉の料理レパートリーは数知れず、責め手の長門に受け手の朝倉とは言いながら、休日にはお出かけしたりと結構仲が良い二人である。
「ちなみに炭酸水素ナトリウムは別名重曹、これを溶解させた水をかけると、こうなる」
朝倉の腋に白濁色をしたコップの水を流し込むようにかけると、朝倉は一瞬ビクンと体を跳ね上がらせて。
「はぁぅっ!?何したの!?それ何し……ふゃぁああははははははははっ!あはははははははははははははははっ!!」
激しく笑い始めた、ハテナと小首を傾げる長門、しかしキリッとした目つきで。
「問題ない、しばらく蠢かせていればじきに分かる」
実は朝倉の腋の下の内側では大変な事が発生していた。
長門はこの触手がホウ素を取り込む生命体であると分析しており、ホウ素はホウ酸として、その代謝物としてホウ酸塩、つまり四ホウ酸ナトリウムを排泄する可能性に注目していた。
ホウ素を溶かしたホウ酸を含む粘液を分泌し、それを再取り込みする事で触手は活動している可能性を示唆しているのだ。
ホウ酸に重曹を混ぜるとどうなるか、科学実験が趣味の人はご存知と思う。