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2019/03/16(土)に投稿された記事
ハルヒをこちょこちょ その2(7)
なぜなら、ハルヒが堕落すると付随して朝倉も、そして長門すらもが堕落するためです。
しかし、普通に堕落するだけではダメです、朝倉と長門が動揺するぐらいにものすごい勢いで堕落しなくてはなりません。
なぜなら、長門はドSで朝倉はよく言えば眉毛、この二人はハルヒだけが普通に堕落してもマイペース。
ではどのように堕落させれば良いのか、と言うのが今回の小説のテーマです。エロ小説です。
ハルヒをこちょこちょー
笑いが一気に遠ざかり、ハルヒはうなだれる事も、肩で大きく息をする事も出来ないままに、体が要求するがままに大きく息を吸い込む。
「ハァっ……ハぁっ……んぅっ……はぁっ……」
荒い呼吸、喉は笑いでカラカラになり、乱暴にくすぐられ続けたために未だに全身にはくすぐったさの余韻が色濃く残遺している。
くすぐった過ぎて自分にもどうする事も出来なかった感情、思い、苦しみ、楽しさ、色々な感情が混ざり合いドロドロになって。
「あなたは言わなくてはならない。自分がくすぐられるのが大好きである事を宣言する必要がある」
長門は相変わらずの無表情でハルヒら迫る、ハルヒはその彼女の顔を見つめながら。
見る見るうちに大きな瞳が潤み、ポロリ、ポロリと大粒の涙を流して、まるで小さな子供が怒られた時のように。
「ぅぅ……ぐすっ……ううううっ……」
泣き始めた、いつも強気なハルヒ、良く言えば天衣無縫で天真爛漫な彼女が、おそらく人前で初めて見せるだろう涙。
あまりに激しく無造作に責め立てられてくすぐられ、快楽によって恥も外聞も無いほどに乱れさせられて、その果てで長門に言葉によっても責められて。
哀しみとも苦しみとも恥ずかしさとも判別がつかない自分でも良く分からない激情が心の奥底から湧き立ちハルヒを混乱させて。
「ぅぅぅ……言えないよぉ゛……ぐすっ……あんなコチョコチョされながら…ぅぅ……言えないよぉ……」
朝倉は事の顛末を見つめながら、気の強い世界すら改変する能力を有した涼宮ハルヒと言う少女をマジ泣きさせた長門にジトーッとした視線を送らざるを得ずにはいられなかった。
ハルヒがくすぐられるのが好きである事は朝倉も感じており理解している、だが彼女にも許容可能なくすぐったさには上限があり、先ほどのくすぐりはそれを軽々と越えて大会新記録を樹立していた事は明らかである。
それに加えて恥ずかしい事を言えなどと言われれば心が折れても仕方のない事、初めて朝倉はハルヒに対し「気の毒」と言う感情を覚え、一方で自分があれをされていたらおそらく消し炭どころか腋が自然発火でもしていたのではないかと真剣に戦慄していた。
長門は相変わらずの無表情、動けず立ち尽くして涙をポロポロと流すハルヒをじっと見つめ続けて、ゆっくりと口を開くと。
「りりりりかりかりか理解した。あなあなあなたがみとみと認める事が当該じひょ事象には不可欠なようしょ要素。とととりとりあえず休憩とする」
ものすごく動揺していた、顔は相変わらずの無表情だが噛みまくりな上に明らかに声色は上ずり、地球に送り込まれたコンタクト用インターフェースの「姉御」とも称される長門、その彼女とは思えぬ言動に朝倉は驚きを隠し切れない。
まさか泣くとは思わなかったと言う罪悪感もあるのだろう、それに加えて現在のハルヒは何やら幼さともあどけなさとも異なる、何やら守ってあげたくなってしまうような雰囲気を身にまとっており、それこそが本来の涼宮ハルヒと言う少女が持つ性質なのではないかとすら思え、長門をここまで動揺させたのではないか。
それ以上に目的を達するためには手段を選ばない節がある長門にして、触手が精神感応性を持つかどうかを決定する重要な局面にある中でハルヒを責め立てざるを得なかった事実はあるにせよ、彼女が持つ良心が彼女を責め続ける事を咎めたのだ。
朝倉は毎日のように長門にくすぐりの悪戯をされて、彼女の性感の塊である秘部や陰核を弄り回され快楽に溺れさせられても、それでも長門を嫌いになれない理由を思い、彼女の底流に流れる優しさであったり、朝倉に喜んでもらおうと時々用意してくれる好物のチンジャオロースを作ってくれる、無表情な彼女が垣間見せる心遣いこそが長門の本質なのだと理解しているからこそ。
ハルヒが泣く姿を見ての動揺や、本来であれば「くすぐられるのが好き」と一刻も早く認めさせる事こそを優先すべきなのに休憩と称してくすぐり責めを止めた彼女が、やはり朝倉は好きであり、彼女が情報統合思念体から好意的に接しられている理由なのだろうと考えていた。
「……ぅぅぅぅぅ……ぐしゅっ……コチョコチョされながらなんて……ぐすっ……言えないよぉ……ぅぅぅぅ……」
「――すまない、やり過ぎた」
そう言いながらハルヒの耳元で「呪文」を唱える、途端にハルヒの体がビクッと大きく跳ね上がり、その両足はガクガクと震えてくずおれるように床に座り込み、相変わらず涙はボロボロと。
可憐な少女、今のハルヒに当てはまる表現とはその一言に尽きるのかも知れない。
ブラジャーとパンツだけの下着姿、その全身は汗と唾液、股間は愛液でべちゃべちゃに濡れているとは言え、必死にその責めに耐え続けて限界を迎えて泣き崩れる彼女を見たなら、誰もが「可憐」と思わずにはいられないだろう。
その一方で朝倉はハルヒの言葉「くすぐられ続けていたら言えない」と言う表現に一瞬小首を傾げて、ちょっと考えて、いやそんな事はと思いもう一度考えて、やはり同じ答えに辿り着き深く唸り声を上げてしまった。
ハルヒは『言いたくない』とは表現していない、そして、『くすぐられる事も否定はしていない』のである。
恐ろしいポテンシャルを秘めている、朝倉はこれまでハルヒとは、ただ情報操作を行う特殊な能力を持っているだけの、それ以外はノーマルとは言わないが至ってありふれた人間であると考えていた。
だが、あの地獄の――文字通りくすぐったさと快楽の地獄の責め苦に襲われ続けて、彼女が彼女であると言う人間の尊厳とも言うべき大切なものすら失いかねない状況にまで追い込まれたにも関わらず、あたかも「もっとしてー」とでも言いたげであるように思え、彼女が本質的に「ドM」なのではなかろうかと思い耽り。
しかし、いやまさか、あんな通常の人間では発火どころか超新星爆発を起こしてしまいそうな峻烈な体験をした直後、再びあの滅びの時間に舞い戻ろうなどと思う者がいるはずがないではないか、と自らの思いを否定した直後。
「ぅぅ……ぐすっ……ぐしゅっ……もっと……優しくしてくれれば……もっと……コチョコチョもっとしても……いいよ……?」
そう言いながら、両手を床に付きペタンと座ったまま、まるで小動物のように長門を見上げるハルヒの眼差しに、朝倉は今まで感じた事がない「ズキュン」と胸を射貫かれたような衝撃を受けていた。
儚げで両目にいっぱいの涙を湛えて顔を紅潮させて、全身をエッチな体液で濡らして未だに体には快楽やむず痒さが色濃く残されたまま、ハルヒの今まで見た事がないような仕草、言葉に朝倉は「やられたー!」と叫びながら爆発する怪人の断末魔の心持ちが分かったような気がした。
長門は平気だろうか、あれほど間近でハルヒが無意識に放った、あの衝撃に耐える事が出来ただろうか。
……長門は意識をかろうじて失わずに気を取り止めていた。
彼女の視線を一身に受け、ハルヒが放ったリーサルウェポンの直撃を受けたものの、さすがは長門と言うべきか彼女の心のショックアブソーバーは衝撃にかろうじて持ちこたえていたのである。
「や、優しくとは、ど、どういう事を言うんでしょうか?」
だめだ、朝倉は手で顔を覆った、もはや長門の発言はただのエロオヤジのそれである。
普段ならば「『優しく』の定義が不明」のような言葉を長門は放つはずで、それは能動的にアクティブに自ら問題解決に挑む彼女の姿勢の表れでもあった。
けれども、今の「やられたー!」状態にある長門は受動的、すなわちパッシブな彼女は問題解決をハルヒに依存し、ハルヒが望むままの事を行おうとしてしまっていた。
しかし、と朝倉は思う、長門の気持ちも分からなくもないではないか、結果としてハルヒが「くすぐられるのが好き」だと分かる行為に到達出来れば良いのであって、これらが帰結する答えは同一である。
ハルヒにイニシアチブが移る事は決して手放しで喜べない事情もあるものの、現在の状況の打開策となり得る「触手の正体」に迫る事が出来るわけで、さらに朝倉はこの何と表現すべきか分からないが仮に『キュルルンハルヒ』とも言うべきモードに入った彼女が、一体どのような責めを受けたがっているのか正直興味があった。
と考えてから朝倉は自分もまたハルヒのペースに巻き込まれつつある事に気づき、この少女が持つポテンシャルが未知数である事を改めて思い知らされていた。
おそらく、ハルヒの現在の仕草は意図したものでも、ましてや計算されたものでもなく、彼女が元来持ち合わせている「涼宮ハルヒの一部」そのものであるに違いない。
だからこそ興味を惹かれる、本当のハルヒの思い、本当にハルヒが望む事、責められ責め尽くされてもその先に新たな責めを求めてしまうようなマゾヒスティックな被虐心が一体どんな悪戯を望んでいるのか。
「え?……えっと、こ、こういう事……」
そう言いながら、ハルヒは遠慮がちでいて積極的に長門の手首を掴むと、何やら長門の表情をしきりに気にしながら自らの意思で右腕を持ち上げると。
散々くすぐられ尽くされて未だに桜色に染まったままの腋の下、そこに長門の手をそっと持って行くと、まるで甘えた子供が何かをして欲しいけれど言い出せない時のような、何とも形容出来ない、はにかみと不安を織り交ぜた表情を浮かべて。
彼女の行動は明らかに腋の下へのくすぐりを欲している事を意味しており、その事に長門も朝倉も気づいてはいても、不可侵な聖域へと足を踏み入れる時のような「決して踏み越えてはならない壁」のようなものを感じて、長門はハルヒの期待にたちまち応える事が正しいのかと自問してしまう。
「えっと……こ、こちょこちょしていいよ?」
朝倉涼子は「まいった!」と白旗を上げたい気持ちで胸がいっぱいになっていた。
同時にハルヒの行動について分析していた彼女は、おそらくハルヒが今この瞬間に心を開いた事に思い至って、それはすなわち普段は天の邪鬼であるあまりに自分自身の心にすら嘘を付き続けていた彼女が素直に自分の感情を認めた瞬間でもあった事に気づき、この姿こそが真なる涼宮ハルヒなのであると深く納得していた。
別段特別な事を要求するわけではない、ハルヒの顔からは過去にあったような覇気や強気な色合いは消え失せて、無邪気にはにかみながら笑顔で自らをくすぐって欲しいのだと要求するだけ、これほど人畜無害な要求が他にあるだろうか。
長門はゴクリと唾を飲み込む音がハルヒに聞こえたのではないかと心配になるほど、何やら得体の知れない感情に心が揺さぶられている事に動揺していた。
目の前にいるのは涼宮ハルヒ、強大な情報爆発を生み出し世界の構成要素を改変するほどの能力の持ち主、強気で強情でまったく素直さが無かった彼女、それが今ではこの変わり様である。
今までが心を閉ざしていた結果だとまでは言わないが、おそらく彼女は自分の心の内を正直に誰かに語る事など出来ずにいたのだ。
例えそれが劣情から生じる思いだとしても、本来の彼女が持っている一途な思いが太陽の日差しを燦燦と浴びた事で、心を縛っていた鎖は音を立てて砕け散り、朝倉に白旗を上げさせ長門を激しく動揺させる大変貌を遂げたハルヒ。
「あ……そ、そうだよね……こ、こちょこちょして欲しいなんて……その、おかしいよね?」
「そ、そんな事はない。アリマセン。あなたの望む事をあなたの望む限りに行う事が、当該事象を打開する切り札となり得る可能性がある」
朝倉はいつも以上に饒舌にテンポを取り戻そうとしているものの、未だに暴走する自らのキャラクターの手綱に手を余らせている長門を少し可笑しく見つめながら、長門の言葉に溢れんばかりの笑顔を浮かべるハルヒに、心底この少女はくすぐりが好きなのだろうなと感服していた。
それと同時に長門の指先がもぞもぞと探り探りと言った様子にハルヒの腋の下へと触れ始めると、ハルヒはさも嬉しそうに身をよじり「うひっ!?」と可愛らしく嬌声を上げる。
しかし決して腕は下げる事はなく、長門の指先で薄い皮膚を弄られていると言うのに必死に懸命にくすぐったさを我慢する。
「くふふふふ!ぁくっ、くすぐったぃ……!」
何だか自分が悪い事をしているような、表現しづらい罪悪感に襲われて。
しかし、指の動きを止める事も悪いような気がしてしまって、彼女の腋の下の皮膚を指の先端でこちょこちょと弄り続ける。
汗に濡れて未だに熱い皮膚は、先ほどまで激しく責め上げていたとは思えないほどに繊細できめ細やかで、何だかとても大切にしたくなるような厳かなオーラを漂わせている。
「くひひっ!も、もっと強くやってもだいじょぅ……むふふふふふっ!」
まるで幼い子供が無邪気にはしゃいでいるような声色で、その行動は性的な欲求を満たすためにくすぐられる快楽を貪る、この相反する行為を体現するハルヒに悪戯をする事は何やら背徳的であり、朝倉は思わずその反応を凝視してしまっている自分に気づきかぶりを振った。
彼女は自分の中で「このハルヒが異様に可愛らしい」と思えてしまい、自ら進んでくすぐりを受けたいのだと身を乗り出す様を見て「彼女をくすぐって遊びたい」と思ってしまっていたのだ。
長門にくすぐられ続ける毎日の朝倉、だからこそ誰よりもくすぐりの苦しみは知っているし、その苦しみを誰かに与えたいなどとは露程も思った事はなかったはずなのに。
彼女の中で「ハルヒをくすぐって笑わせたい」「ハルヒをくすぐりによって転げさせたい」と言う思いが膨らみ続け、その欲求はいよいよ抑えきれなくなって来ている。
「あっ、あははははは!わ、腋の下のそこぉっ!くふふふふふふふふっ!そ、そこ弱いっ!くすぐったぁいぃ!」