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2009/04/05(日)に投稿された記事
ある魔法使いの一人遊び その2
投稿日時:04:35:24|コメント:2件|》本文を開閉
ディレクトリ:(未完成)東方 - *ある魔法使いの一人遊び
ちなみに俺は「くすぐりフェチ」でありながら「くすぐられフェチのフェチ」である事に気づきました。
よく分からんけどね・・・
本文章は「上海アリス幻樂団様」により制作されたシューティングゲーム「東方Project」の二次創作物です。
カチャカチャ……カチャカチャ……
人形たちの布で作られた肌同士が擦れ合う音と共に、その小さな手に握られている様々な道具同士がぶつかり合う音が、耳の中に騒がしいほど響いてくる。
「やめてぇぇぇッ!ちょ…ほ、ほんとにやめなさい!やめなさいよぉぉ!!」
必死に叫んでも、私を取り囲む人形たちの無数の手は、少しずつ、しかし確実に私を体を目指して一直線に近づいてくる。
その雑音に混ざるようにして、相変わらず聞こえて来るのは小さな声。
『ふふ……アリスちゃん、こんなに体を動かして』
『これから、もっと、もっと体を動かさなくちゃいけなくなっちゃうのにね』
ザワザワザワ……
カチャカチャカチャ……
「あ、あんたたち……やめなさい!ちょ…せ、せめて一体ずつにしなさいよぉぉ!卑怯!そ、そう!卑怯よ!ずるい!バカー!やめて!やめてよぉぉぉ!」
考えられるあらゆる罵声を口にしても、人形たちの動きが止まるはずがない。
私が最初に、この子たちにプログラムしたのは『私がどんなに嫌がっても、くすぐる事をやめてはいけない』という命令。
その命令は、私の罵声を人形たちに無視させてしまう。
『それにしても、自分の体を私たちにこちょこちょさせるなんて……変な魔法使いさんだよね?』
『あら、いいじゃない。誰にも一つぐらい、人に言えないフェチズムはあって当然だと思うわ』
『アリスちゃんは、変態魔女さんというワケね。ふふふ……』
人形たちのか細い声に、自分の顔が赤くなるのを感じる。
変態……フェチズム……
そんな、卑猥な言葉に思わず唇を噤んでしまう。
『あら、アリスちゃんの顔、真っ赤よ?』
『変態さんって自覚があるのかも知れないわね……変態魔法使いさん?』
「や……やめなさい…!やめて……」
変態……
変態魔法使い……
カァァッと顔が益々熱くなるのを感じた。
耳まで、まるで熱でもあるかのように熱くなり、それを誤魔化そうとして体を無駄に動かそうと試みるが、四肢は相変わらず人形たちに押さえつけられたまま。
『アリスちゃん、顔が真っ赤っか!』
『ふふ……だめよ、あんまり虐めちゃ。ねえ、変態魔法使いアリスちゃん?』
「や…やめてぇぇ……」
瞳の縁にじんわりと涙が浮かぶのを感じて、それを隠そうにも人形たちの視線は私を360度取り囲んでいる。
涙を拭う事も隠す事もできず、人形たちは私を辱めるような言葉ばかりを口にして……
その言葉の至る所に点在する『変態』という単語に、私自身が異常なまでに反応しているのが、それすらも恥ずかしくて。
そうだ、きっと人形たちに自分の体を……
それどころか、自分の体をくすぐって欲しいなんて願望を持つ者など、幻想郷広しと言えど私一人ぐらいなものではないのか。
……そうだ、私はいつから、この異常な欲求を抱くようになったのだろう。
拙い思考で、細い記憶の糸をたぐり寄せて行く私は、『くすぐり』という行為に興味を持ったのが、本当につい最近の事である事を思い出し始めていた。
深い魔の森は、夜になると妖怪たちの巣窟になる。
幻想郷に住む誰もがそれを知り、だから誰も近づこうとしない。
魔法使いは、比較的人間に近い種族だから人里へ出て買い物をしたり、お祭りの時は私の人形劇を見たいと声をかけてくれたりもする。
あの中途半端に魔法使いな誰かさんが遊びに来る日中や、薬の調合ゆ魔法の研究をしている時は時間なんてモノすら忘れてしまう事も度々だった。
しかし、ふとして思い出したかのように襲ってくるのは、意味のない不安。
たった一人、こんな深い森に住んでいる自分がいる。
魔法使いという種族は幻想郷には星の数ほどいるけれど、魔法使いは総じてみんな面倒くさがり屋ばかりが揃っている。
博麗神社で事ある毎に催される宴会や、人里で季節の節目毎に行われるお祭りのような集まりもなく、一昔前まで伝説的に言い伝えられて来たサバトのような悪魔的な儀式が行われるわけでもない。
ひどい孤独感に苛まれ、一人でいる時の私からはいつの間にか笑顔が消えていた。
誰かさんと……自称『なんちゃって魔法使い』の魔理沙と一緒にいる時は、お腹を抱えて笑う事なんてしょっちゅうなのに。
無理矢理に笑おうとしても、取り立てて面白い事があるわけでもない。
人里に出て芝居を見たり、外の世界から流れ着いた物を見せ物にする見せ物小屋を回っても、顔に浮かぶのは愛想笑いばかり。
それに疲れてしまって、人と接するのが面倒に感じて、早々にその場を退散してしまう。
家に帰れば、まだ抜けきっていない習慣で、惰性的に夕食を作って食べ、魔法の勉強をして、ふと気づくと夜も更けている。
そんな毎日に、どこか疲労感にも似た憂鬱さを感じて、自分の中に異様な感覚が蓄積されて行くように思い始めたのは……季が改まって少し経った頃。
繋がりがない訳ではない、ただ、いつでも誰かと繋がっていたい。
夜の森の中で一人っきりである事を忘れたい、孤独から少しの間でも逃れたい。
その奇行とも取られかねない、人形たちに自身の体をくすぐらせるという行為は、最初はほんの戯れ程度だった。
夏に着る袖が短いパジャマを着てからテーブルに突っ伏して、袖口から露わになった腋の下を人形2体にいじらせるだけ。
腋の下を小さな手でサワサワといじり回される刺激に、私の望んでいた『笑い』が起こる。
何度も腕を降ろしてしまいそうになりながら、手の平でテーブルにしがみつくようにして我慢する。
笑いが送り込まれている間は、自分の中にある孤独感を忘れる事ができた。
たった一人で森の中にいる事も、何もかも『くすぐったい』という感覚が覆い尽くしてしまう。
笑いを得るための行為は、まるで自分の存在価値を自問するように次第に激しさを増していく。
もっと、くすぐったくなる方法。
自分の意志とは関係なく、それでいて適度に笑い転げていたい。
机に突っ伏す姿勢は、次には天井から吊したロープを持つ姿勢に変わり、やがて、そのロープを自分の手首に縛り付けるようになった。
人形の数は日増しに増えて、服装もパジャマから、この行為のためだけに仕立てたノースリーブのワンピース、そして水着のような軽装へ。
自由を奪われて、くすぐったくて仕方のない場所を沢山の人形たちに刺激され続ける。
最初はクスクスと控えめだった笑い声も、その頃にはまるで遠慮のない激しくけたたましい笑い声になり。
今では……下着姿に四肢を人形に拘束させて、十数分という時間を楽しむようになっていた。
いよいよ、人形たちの手が、私の体の本当に間近にまで近づいてサワサワと動き回っている。
もう、ほんの少しだけ、その指先が伸びれば肌に触れるか触れないか。
指先から流れる空気が、すっかり敏感になった肌をザワザワと撫でるようにして渦巻いているようにすら思えた。
「……や、やァッ!や、やめ……やめて……」
くすぐられていないのに、肌がこそばゆくなるような気がして、自然と笑いがこみ上げて来てしまう。
それを必死に堪えながら、無数の手と、そこに握られている無数の道具が、今にも自分の体に触れてくるのではないか。
突然に、くすぐったさを流し込んでくるのではないか。
一種の覚悟のような心持ちで、全身に力を込める。
『そろそろ始めようか?』
『アリスちゃん、どうやったら、一番くすぐったいのかしら?ふふ……色々試してあげましょう?』
人形たちの小さな声が、私の体をくすぐる相談をしているのが聞こえて、それが恥ずかしくて。
それなのに、私は……
私は、これから人形たちが自分の体をくすぐり始める事に、期待の念すら抱いている。
『ねえ、アリスちゃん?』
「……え…っひぃっ!?」
耳元で自分の名を呼ばれて、顔を上げた私。
その瞬間を見計らっていたかのように、人形が手にしていた耳かきが私の右脇腹をコリッとなぞる。
「あっ…ひゃっ!ず、ずるぃ……ひぃッ!」
その不意打ちに不満の言葉を口にしようとした時、今度は左太ももを柔らかな何かが触れる。
思わず仰け反りそうになるが、四肢と肘を人形に押さえつけられた私は身を捩る事すらままならない。
「ひゃひっ!くっ…ふひゃっ!ちょ…ちょったひぃッ!」
続けて左脇腹に触れてくるのは、絵筆の先。
柔らかな筆先が脇腹をサワサワと撫で回す刺激に、必死に脇腹を守ろうと四肢を激しく動かしてしまう。
……それが無駄な足掻き(あがき)だと分かっているはずなのに。
『ふふ……とってもいい反応ね、アリスちゃん』
一体の人形がそう言いながら、その手に持っている耳かきをゆっくりと近づけてくる。
この方向は……
「……ッ!…ふふ…っ!わ、腋だめ!そんなので…ふひゃっ…!そんなのでやられたらダメだ…よッ!」
耳かきが私の左腕の付け根へと近づいていくのが見える。
小さな耳かき、その先端がまるで焦らすように私の腋の下へ近づけられて行く。
左脇腹を撫で回す絵筆、右脇腹は耳かきでコリコリと引っ掻き回され、左太ももにはサワサワと柔らかな毛先とおぼしき物が耐え難い刺激を送り込み続けている。
そんな最中に、もし腋の下を耳かきで刺激されたら……
「…あっ…ひひっ!わ、腋はぁぁッ!くっ…ひゃ…!…あぁっ…腋だけは!腋お願い!やめてぇぇッ!!」
私の懇願の言葉も、必死の抵抗も人形たちには通用などするはずがなかった。
それどころか、まるでそんな私の反応を楽しむような人形たちのクスクス笑いが至る所から聞こえて来る。
『あら、腋はダメなの?腋がダメって事は、腋は特別にじっくりと責めてあげなくちゃ』
「そ、そんな…くくっ!ずるい!ひどい!!バカ!…あっ…あひっ!」
『ふふ……アリスちゃん、悪口が下手ねぇ。ほんとに…もっと意地悪したくなっちゃう』
下克上……脳裏に浮かんだ言葉は、人形と自分自身の立場の逆転を実感するには余りある響きを持っていた。
人形使いの魔法を使う私、人形たちは私の命令に従って動き、私の命令の通りに行動する。
それが、今では、人形たちは私の命令をまるで利用するようにして動き、私はその行動に対して一切の抵抗すら許されない。
『ほーら、耳かきが腋の下へ接近中♪あらあら大変、アリスちゃんの可愛らしい腋の下が、大変な事になっちゃいそうですよぉ』
「あっ…じっ、実況しないでよッ…くふふっ!…や、やめ…やっ…やひひひっ!!」
耳かきが腋の下にそっと触れる。
腋の下のちょうど真ん中辺りに、その先端の突起が軽く触れただけなのに。
「あっ…あひひッ!ひゃぁぁッ!!あはははは!ずるいよぉぉッ!!くひゃひゃひゃ!?」
軽く触れた突起が、敏感な腋の下の皮膚をコリコリと引っ掻く。
かと思えば、そのまま軽く皮膚に押し当てられたまま、二の腕の辺りまでスゥーッと一撫で。
ビクッビクッと背中が弾み、あまりに激しい刺激から逃れたい一心で両手足をばたつかせようとしてしまう。
「ひゃはははははははは!や…ちょ…ッ!やひゃひゃッ!」
再び耳かきが腋の下の中心に戻り、そのまま皮膚をコリコリと引っ掻き始める。
ゆっくりと、丹念に、何かを掘り出すように。
『ふふ、腋の下がとってもくすぐったいそうに、プルプル震えているわ。ほぉら、コリコリコリ……』
くすぐったい!
たった1つの耳かきが腋の下を刺激しているだけなのに、脇腹をいじられる刺激や、太ももを撫で回される刺激の数十倍もの威力を持って、全身を貫いていく。
『ふふ……可愛い笑い声。アリスちゃん、これからもっと楽しくなっちゃうから、覚悟してね?』
投稿日:2009/04/05(日) 05:15:05
アリスの続きキター(゚∀゚)ッ!!
やっぱり、擽られるのを好きな子が受けでいてくれると
見ていても癒されますな(||´ー`)
良かったね。アリスちゃん ><
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