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「くすぐりの塔」はキャンサーさんから作品が届き次第、ちゃんと更新していきます!
(今は公開させていただいた作品が手元に届いているすべてです)
ご連絡:キャンサーさん、何度かメール送っているから、ご返信くださ~い
2011/01/29(土)に投稿された記事
くすぐりの塔R 総合用語集
<青のはちまき> (物品:10話~)
キーンの頭部の装備。
兜をかぶらない彼の唯一の頭部用『防具』。
かなり丈夫な布で、刃物で切れない材質で編まれている。
場合によっては絞殺用にも用いる事が可能。
<悪魔> (モンスター:21話他)
その実態は、この世界とは全く異なる秩序に支配された、異次元世界の住人。
古代文明期以前から人間界との接触があるとされているが、異世界故に双方の世界の行き来は容易ではない。
古代では、偶発的に生じた空間の歪みから悪魔が侵入していたが、その中の一人(一匹)の悪魔が、人間界側からであれば諸条件次第で人為的に空間の歪みを生じさせられることを発見し、一部の人間との協力によって、後にいう『召還術』を確立した。
※その時に、召還された悪魔と人間との間の契約のルールも設立された。
召還術は更に時を経た古代文明期に入って科学的に解明され、容易に実施できるアイテムも開発される事となる。
召還を行った人間は、どんな手段でもよいので、呼び出した悪魔に認めてもらい、その人智を越えた力で望みを叶えてもらう。
大半は見返りを用意しての交渉であるが、自身の知力勝負・体力勝負に挑むのも自由。
ただし、そうした場合、人間が悪魔に勝てる可能性は実質皆無と言って良い。
悪魔側にも身分階級があり、高位なほどその能力は高くなり、それに応じて通るべき門となる召還魔法陣は大型精巧さが必要となる。
遙かな過去、異端技術であった『魔法』を伝えたのも彼等悪魔の協力によるものと言われている。
<アルカード> (モンスター:10話)
魔王騎士団の分隊長・・・・となっているが、あくまで自称。
一応、班長的立場ではあるものの、魔王騎士団などという存在はなく、魔王に眼をかけられているゼルやミラーに対する対抗意識からでた言葉と思われる。
結界の破壊部よりメルフィメールに侵入し、手柄を立てようと目論んだものの、居合わせたキーンのPR行動の餌食となる。
自信のありようからも、彼も古種ライカンスロープと思われるが、その真価を見せることはできなかった。
<アン> (人名:8話)
メルフィメール国の王女側近。
寝室番であった事から、実力はそう高い方ではないと思われる。
<雷一掃(いかずちいっそう)> (技名:18話)
キーンの村に伝わる剣技の一つ。
稲妻をイメージさせる素速い左右斬り返しの技。
近接状態にて、二人以上の相手を同時に斬り捨てる為の技。
<イレーネ> (人名:20話)
メルフィメールの弓兵。
メルフィメールが籠城策を選択した際、その結界構築時に生じた攻防戦にて捕獲された。
7Fにてメデューサのお相手になった。
<『植え換え』> (その他:22話)
キーンがドライアードに提供した妥協案。
樹であるドライアードをいったん種に凝縮し、育成するにふさわしい大地への植え替えを行う。
これによってドライアードは、塔の地下で生きていくのに必須ともいえる少女を手放す事が可能となり、少女達の奪還を巡って、キーンと闘う必要がなくなるというもの。
塔内が戦場になる前に、魔王にその発想がなかったのが不可解だが、下手に植え替えを行い、それをメルフィメール兵士に目撃でもされて、悪巧みの下ごしらえとでも邪推されて放火でもされたらたまらないと考えたのか、あるいは、時期的に魔獣復活のための行動で気が回らなかったのか・・・少々気になるところではある。
<エリザ> (人名:1話)
メルフィメールの警備隊長。
幾つかの方面・部隊に分割されるメルフィメールの国境及び国内警備部隊の1隊長であり、シリーズ最初の犠牲者。(Rにて初登場)
破魔の曲牙という対魔効果の高いマジックアイテム所持していたものの、今回の敵に対しては相性が悪かった。
実力としては国内では、中の上。
<遺跡> (物名:2話~)
古代文明期の都市跡等全般を示す。
古代超文明説などという存在は、本来なら眉唾の話や迷信、空想の産物として扱われるが、この世界においては意外に常識として通っている。
状態の比較的良い遺跡を捜索・発掘すると、何らかのアイテムが必ず発掘されるものの、使用不可能な物がほとんどで、使用可能な物であっても、用途が判らず破棄されるケースも多い。
<エリアガーディアン> (モンスター:3話他)
RPGにはお馴染みの、要所に配置される存在。
ドラゴンであったり、騎士であったり、ゴーレムであったりと、数種のパターンが存在するが、作中ではゴーレム系を示す。
基本的にはストーン系であるが、表層に特殊なコーティングを成されていたりして意外に頑強。
額にコントロール用の宝玉があり、それを破壊されると機能を停止する。
魔王が創造した物ではなく、最初から塔内に配備されていた物を魔王が利用した。
<エル> (人名:11話)
塔内1階にて捕らわれていたメルフィメール兵士。
とりわけ際だった特徴なし。
<オーガー> (モンスター:11話~)
身長2メートル級の食人種。
角がない鬼というイメージで、見た目通りの生物であり、本作でのやられ役。
<オージェの護り> (アイテム:13話)
塔内の水中区画の進行のため、キーンが用いたマジックアイテム。
一定時間、水中内での呼吸が可能。
現代において、原理の解明されていない酸素ボンベ。
<女頭領> (人名:9話)
一人旅のキーンを獲物にしようした山賊の頭領で、名無し。
女性でありながら頭領の地位にあるのは、その気質と腕っ節によるものと思われるが、結局は山賊であり、人海戦術で勝てると思われたキーンに見事敗退。
洗礼を受け、その後の人生は不明。
キーンにメルフィメールの存在を伝えるという、彼の人生に大きな影響を与えた、ある種の重要人物。
<怨念の門> (物名:7話)
魔王の間に通じる大扉の名称。
重々しい金属扉に無数の「手」が突き出しており、その手は無念のうちに死んだモンスター達の未練が形となった物である。
近づいた獲物(女性)を捉えて未練の思いのままくすぐりまくるというだけの扉であり、あまりにも当たり前な外見故に、無警戒で近寄る者は少ない。
怨念を一定の物体に封じ込めているため、この扉の制作には呪術の心得が必要で、魔王当人の作成物ではない。
その本能的な特質を利用して、一時的なトラップとして使用された。
<ガーゴイル> (モンスター:21話)
翼を持つ悪魔をモチーフにした石像が魔力によって動き出した物で、ゴーレムの一種。
ファンタジー系にはお約束的存在ながら、作中のそれは年老いた雰囲気を滲ませた上に、言葉もしゃべる特殊型。
7Fの一角にある倉庫の番人的役割を担っており、キーンをミラーと誤認して案内をした。
なかなか人(?)が良さそうであったが、突如生じた、キーンとセイファートの闘いに巻き込まれて消滅。
<カール> (人名:17~18話)
キーンのかつての同胞であり、一時期の師匠的立場にもあった人物。
自分の故郷を裏切り、実質的に全滅の要因を作った人物とも言える。
闘気士としての実力も高く、村でもトップクラスの剣技の持ち主でもあったが、更なる強さを求めるあまり、異質な能力を持つゼニス一行との同行を選んだ。
時が熟すれば、彼はゼニス達にも戦いを挑んだであろうが、興味本位で闘いを挑んだキーンの、積もり積もった復讐の念に押し負ける形で致命傷を受けた上に、戦士としての死すら与えられず生涯を終えた。
<カール二刀流> (技名:18話)
村でも屈指の剣士であるカールのオリジナル剣技。
彼が二本の剣を抜いていないときは本気ではない証拠であり、同時に二刀が姿を現した時、敵対者が強敵である事を認めた事を示している。
<海人の槍> (武器:17話~)
ゼニス戦にて愛用の槍を失ったキーンが代用品にしたマーマン達の槍。
キーンの使用していた物同様に、ハルバートタイプ。
<カイゼル・ブレード> (武器:23・24話)
魔王所持の短剣の正式名称。
基本形状は短剣だが、正確には短剣ではなく、所有者の意志に応じて形状を変化させる剣(もちろんマジックアイテム)。
刀身を伸ばして通常の剣になったり、柄の方も伸ばせば両手持ちの剣にもなり、また、柄だけを長く伸ばせば槍にもなり、2つに分離して2刀になったり、柄で反転させて双刃の槍にもなる。
もちろん、刃を曲げて曲刀にもなる。
使用者の武勇伝も加わり、かなり有名な剣であったため、キーンはその剣を見て、所有者の正体を知る。
<楓(かえで)> (人名:6・7話)
魔導忍者部隊頭領。
その名前だけはメルフィメール全域に知れ渡っているものの、姿を見た者は皆無で、一部では架空の人物だと噂されている程の謎の人物。その隠匿の全ては特殊部隊の存在を隠すための処置である。
正式名称が忍者部隊ではなく魔導忍者部隊であるのは、忍者部隊全員が、何らかの魔法アイテムを所有している事から端を発している。
彼女の使用アイテムは、生物に命中すると微弱な電流を発して相手を麻痺状態にするニードルと、闇で使用すると、刀身が溶け込むように姿を消す曲刀型魔剣。
<風の忍刀> (武器:23・24話)
メルフィメールで出土した古代アイテムの一つで、魔導忍者部隊の管理下にあった。
一本の線が音符のような曲線を描いて出来たようなデザインをした、細身の剣。
部隊秘伝の剣で、現所有者が不在のまま倉庫に保管されていた物をルシアが持ち出し、キーンに与えた。
恐ろしく軽く、高速剣技が可能となる。
これを用いてキーンは、『疾風一陣』を繰り出す事に成功する。
<キーン> (人名:9話~)
本名:キーン・ファスト
中盤からようやくにして登場する本編の主人公。
一箇所に定着しない流れ者。冒険者兼傭兵活動で生きている青年。
幼少の頃に故郷が全滅させられ、その復讐を人生の目標にしてしまった・・・・と、ありきたりな展開ながら、彼にとって不幸だったのが、相手の正体が不明であったこと。
このため彼はあてのない旅を強いられる事となり、過大に想像した敵を越えるために過酷な闘いの道を選ぶ。
傭兵稼業となったのも、強くなる事と仇の捜索・情報集めという目的の上で自然な選択といえる。
受けた依頼に対する責任感や、背信行為に対する報復的発想、そして死後の世界の思想も、そうした中で形成されたものである。
<キーンの村> (物名:15話他)
正式な名称は不明。
傭兵達が身を寄せ合う場所として作った村がその始まりで、収益が傭兵活動という他に類を見ない村。
村人の成人男女の9割以上が傭兵で、老人と子供だけが例外とまで言われている。
子供も小さな頃から訓練が始まり、特定の試練をクリアできた者から実戦の場へと送り込まれる。
護衛の依頼などは日常茶飯事となり、国の要人が傭兵の大口契約を求めてくる事もあり、対立する国が競る光景すら稀に見られる事もあり、その結果、同じ村の者同士が戦場で敵対するケースも生じた。
こうした場合でも、傭兵として在る事が優先され、同胞であっても『敵』となった以上は手を抜かず、恨みを抱かない事が求められ、厳守された。
そうした掟は諸国にも知れ渡り、それ故、傭兵村は依頼人達から絶対の信頼をよせられる程になっていた。
しかしそれも過去の栄光でしかなく、ある人物の裏切りと、人外の能力を得た集団の襲撃により、最強の傭兵村は滅び、伝説の村へと変貌した。
血縁の関係から、闘気士の素質を持つ者が多く生まれる。
<キーンの村の地下遺跡> (物名:18話他)
その存在そのものは偶然であり、創始者達が村を作った後に発見された広大な遺跡で、滅びの日を迎えた時点でも、その全貌が明らかになっていなかった。
かつての大都市の名残で、時折マジックアイテムも発見されるが、その広大さ故に、土着モンスターの存在も確認されている。
村の「参戦の儀」以外にも、成人の修行の場にも活用されており、こうした場での常日頃の鍛錬があって、この村の住人達の戦闘技術は維持されているのである。
<気孔剣> (技名:18他)
闘気士の闘技の一つ。
触媒物質や手に気を集中させ凝縮し剣状に形成する技。
魔王の場合は指輪、キーンは手刀に集中させる形で放出させていた。
原理的には、数十センチの長さで気孔波を放出し続けていると思ってもらえば良いが、気孔剣の場合は刃物として通じるだけの気を凝縮・維持し続ける必要があり、使用難易度は格段に大きくなっている。
闘気士であっても必ずできる技法ではなく、実戦で使えるだけでトップクラスの闘気士であるのは保証されると言っても過言ではなく、これも扱う者の技量によって、威力・大きさ・維持時間が大きく異なってくる。
<気孔散斬> (技名:13話~)
キーンの用いる技の一つ。
刀身に気を込めて振り、散弾のように放って相手をボロボロにする技。
気孔弾として放つことで、剣の間合いの外からダメージを与える技で、本来の用途は広範囲・多人数の敵に対して使用されるが、一発一発の威力が小さくなるため、ある程度の数が命中しないと致命傷にならない。
この技はキーンのオリジナルで、村に伝わる技「激流一刀」の会得に失敗した際にできあがった。
<気孔術> (技名:11話~)
闘気士の、「気」を用いる体術・戦法全般を示す。
一般に知られているのは身体を頑強にしたり、気合いで相手をふきとばすなどだが、術者の数だけ手法が在るとも言われ、その全容はかなり広い。
気功術とも呼ばれる。
<気功術>
→気孔術
<気孔障壁> (技名:18話他)
闘気士の闘技の一つ。
気を壁状に展開して防御する手法。
全面に壁状に展開するやり方の他に、掌に盾状に展開したり、全身にまとわりつかせるなどの手法がある。
イメージとしてはウルトラマンがやってたアレ・・・
当然ながら、展開した障壁以上の力が加わると破壊される。
<気孔弾> (技名:18話~)
闘気士の闘技の一つ。
己の気をエネルギー弾にして放つ闘気士の基本的闘法の一つ。
序盤で魔王が用いた攻撃や、キーンが塔の門前で使用したのもこれ。
基本技ではあるが、使用者の技量によって威力に格段の差が生じるため、力量を計る基準にもなる。
個人差もあるが、誘導も可能であり、場合によっては魔法弾以上の急激な方向転換も行える。
<気孔波> (技名:15話他)
闘気士の闘法の一つ。
気を「弾」として放つ気孔弾と異なり、断続的に放出し続ける技で、その破壊力は桁違いに大きくなる。
その分、疲労度が高い欠点もあり、初心者が行えば数秒で精根尽き果て卒倒する。
気孔剣同様、これを戦闘に用いる事が出来るか否かだけでもレベルの度合いが判る技。
<気孔波圧縮> (技名:21話)
キーンがセイファート戦に用いた気孔波バリエーション手法。
掌から放出する気孔波を、指先を用いて放射面を縮め圧縮して放つ手法。
放射容量は変わらないままこの行為を行うと、当然ながら放出面に負担が生じ、キーンはこの際、圧縮に用いていた指の骨に損傷を生じさせている。
<気孔付与> (技名:16話)
闘気士の闘技の一つ。
武具あるいは肉体に気を込める行為の総称。
攻撃力が格段に向上するが、同時に必ず負担がその対象に生じ、付与した力が対象の強度の限界を超えると崩壊が生じる。
そのため、武具は「なまくら」でないほうが好ましいが、崩壊が生じるほどの付与ができる使い手も現実的には少ない。
ちなみに、肉体の付与の場合は、自分の体であるため、自然と限界前に本能的セーブが生じるので問題視されない。
<擬似生命体スーツ> (物名:17話))
トラップ女が着用していたラバースーツを示す。
実際にはラバースーツではなく、耐魔の鎧と同種の技術で作り出された擬似生命体で、装着している対象をくすぐり責めにする機能を持つ。
捕らえた少女達の拘束用スーツとして一部で用いられていた。
<騎士> (呼称:22話)
ドライアードのガーディアンを示す。
<擬態モンスター> (モンスター:6話)
正式な名称や固有名詞なし。
メルフィメールの兵士に擬態して情報収集を行うのが任務であったが、短気が災いして自ら正体を現し、レイラと楓の連係攻撃の前に絶命。
実はこのモンスターも『古種ライカンスロープ』で、戦闘能力ではなく擬態能力が突出した、偵察型個体。
人間サイズのであればモンスターや動物にも擬態でき、性別すら変化可能であるが、反面、戦闘能力に乏しい。その為、表皮が硬質ゴムのようになっており、防御に専念した体質となっていた。
<キャシー> (人名:4・20話)
幅広のブロードソードを扱う女戦士。
装備はオーソドックスな物ではあるが、特殊装備も無しに塔討伐のメンバーに選出されるからには、相当な実力者である事が伺えるが、結局は党内モンスターに敗北する。
<銀の扉> (アイテム:13話)
塔の水中区画にて設置されている特殊な扉。
取っ手も開閉機構もないが、中央の大きな銀のレリーフに触れると、そこが液体のように軟質化し、通り抜けできるようになる。
その際、水の浸入はなく、入ろうとする者だけを通す。
基本的なイメージはスターウォーズEPⅠに登場した水中都市のシールド。
<くすぐりの塔> (その他:1話~)
この作品のタイトル。
パソコンがまだDOS時代の頃に発売されていた、美少女ゲーム「ドラゴンナイト」他のRPG風シチュエーションをそのままくすぐりへと転用した作品。
当初は、いきなり現れた魔王を討伐すべく塔に挑み、敗北するパターンで執筆し、「くすぐりの館」に投稿したところ、意外な・・・ホントに意外な程に好評を得て、続編を執筆。
続編は、上記のゲームと同じパターンで話が進行。
多分、美少女ゲームをプレイされた同志が抱いた妄想をそのまま表した為に好評を得たのでは・・・・と、思ってます。
<クグツ> (アイテム:2話)
本来は傀儡(くぐつ・かいらい)と呼び、操り人形を意味し、時には人間の事を表現する場合もある。
作中で登場したこれは、マジックアイテムの一種を意味しており、下忍(部隊の下っ端)の大半が基本装備として所有している。
形状は小さなアンプルの型で、この中に髪の毛や爪の欠片を入れ、土中・木材に突き刺すと、クグツがコアとなって周囲の材質を取り込み、使用者とうり二つの形状を構築し、簡単な動作であれば思考コントロールが可能。
しかしながら機動力・耐久力は皆無なので囮・身代わり的扱いが主の使い捨てアイテム。
<クリスタル・レイン> (技名:19話)
ミラーの用いた攻撃魔法。
水晶の槍を複数形成して放つ魔法で、単純な攻撃の他に、軍隊の侵攻を足止めするのにも用いられる。
使用者の技量によって放たれる本数が変化するが、ミラーの場合、相性が良かったようで、一本一本が人間サイズを超す巨大物となり、その数もかなりの物だった。
<クレア> (人名:3話)
第一討伐チームのリーダー格の戦士
討伐の命を受けた誇りを持って挑むも、情報不足な塔内の構造によって仲間と分断された挙げ句に、未知なるモンスターの前に捕縛され、餌食となる。
<紅(くれない)> (人名:6話)
楓の配下の上忍。
衝撃を受けると爆裂する宝玉を仕込んだ十字手裏剣を所有。
<グレネード> (アイテム:21話)
塔7F倉庫に保管されていたアイテムの一つ。
ピンの付いた縦長の錆びた缶・・・・・と言う事で、手榴弾確定。
古代文明品なので、マジックアイテム扱いにされているが、正常に使えるかは不明であり、元々が使い捨ての武器であるため、よほど保管状態が良くなければただの棍棒としてしか使えない事だろう。
<激流一対> (技名:18話)
激流一刀を、二刀流にて行うカールのオリジナル技。
気の消費率は更に激しくなるが、二ヶ所から放たれる気の流れは強力であり、ドラゴンなどの大型モンスターをも押し流す勢いがあるだけでなく、敵のあらゆる反撃をうち消す威力がある。
<激流一刀> (技名:18話)
キーンの村に伝わる剣術の一つ。
刀身に気を乗せ更に身体にも溜めた上で、振りと同時に一気に放出する技で、気は押し寄せる大波のごとく広範囲に放出され、基本的に回避は不可能に等しく、敵対者は気の波に流され、吹き飛ばされる。
キーンはこの技の会得に失敗し、『気孔散斬』という亜種の技を会得している。これは、技の本質を誤解していた為に生じた結果であり、本来は、剣を蛇口に見たてて気孔波の様に気を放出し続ける技なのだが、キーンは刀身に集めていた気だけを放っていたため、このような違いが生じた。
これもひとえに、我流故に技の特徴を最後まで伝える者がいなかった事に理由がある。
<激流二刀> (技名:22話)
キーンが用いた闘法だが、内容は『激流一対』と同様。
<結界> (技名:10話他)
主に、魔法によって施される外敵侵入防止の手法の一つで、特定の条件を満たさない存在に対して発動するフィールド。
内容的に封印と同じであるが、広範囲に施す封印を一般的に結界と区分する。
モンスター多い地域では、治安維持策として用いられている所もあるが、処置にかなりの手間と労力がかかるため、頻繁には用いられていない。
『聖』と『魔』の二つの属性があり、聖なる結界の場合は不的確対象を跳ね返すような反応を示し、魔の結界の場合は、苦痛を与える性質がある。
<結界錨> (アイテム:13話)
キーンの所持するナイフ類の一種。
柄に宝玉が埋め込まれており、三本以上使用して覆った面積に対して簡易的な結界(聖の属性)を発生させる。
<幻影魔法> (技名:14話)
虚偽の姿を映し出す魔法。
物を覆い隠したり、見るからに強そうなモンスターで威嚇に使用したりと、術者のイメージによって用途に幅の生じる魔法。
基本的には相手を騙す目的で使用される事がほとんどである。
<幻術士> (呼称:18話)
幻術を特異とする者全般を示す。
厳密には幻術士なる呼称は公にはなく、魔法などで幻術を多用する人物をそう示す。
<古種ライカンスロープ> (11話~)
古代文明が生み出した生体兵器の、この時代での総称。または、その能力を有しているライカンスロープを示す。
かなり数多くの種類が存在するが、非戦闘時は人間の姿になっているのが共通点。
この『変身』行為で筋力の増強や特異能力を発現させるのは、非戦闘時に余計なエネルギー(栄養)消費を避ける為である他、敵国への侵入を容易にする目的もあった。
当然の事ながら、現代まで生き残った当時の個体は存在しないが、そうした当時の特異能力を遺伝で引き継ぎ保有するレアなライカンスロープを、古種と呼称している。
ワーウルフやワータイガーなどのメジャーなライカンスロープはその末裔。
繁殖能力の差、あるいは生産数の差による要因等がこうした生き残りの主な理由かと思われるが、長年、変身することなく生活していた者も多く、全体的に見て、彼等の血族は意外に多いはずであるが、長い年月の中で能力を退化させたり、気づかぬまま一生を終える者も数多いが、希にその血を色濃く残している者も存在する。
塔内の古種達の大半は、魔王によって眠っていた能力を開花させられた者達だが、その時の情報をもとに、強化改良された者もあり。
変身時、どの様なタイプでも人間を凌駕する筋力や骨格を有しているが、局地戦目的の能力特化の傾向が目立つ。
<古種ライカンスロープ その他> (モンスター:12話~)
●フクロウのような目、コウモリのような耳、ゴリラのような体型に熊のような爪を所有したタイプ。
夜間襲撃タイプ
●イグアナのような皮膚に包まれ、トロルのような恵まれた体を持ち、額から正面に向けて一本の角が突出した、サイのような無茶な外見。
魔王が『ダングス』タイプの量産実験として初期に創造してみた個体。
表皮の高質化に失敗している。
<サイクロプス> (モンスター:12話他)
神話などによく登場する一つ目巨人。
巨人族の中でも大型で、その怪力がそのまま驚異となる。
<サラ> (人名:4話)
本来の役職はメルフィメール城内の城門設備やトラップの整備担当主任。すなわち技師。
魔王襲来時の損壊箇所の修復に従事していたが、塔内にトラップがあると言う事で急遽討伐メンバーに選出される。
戦闘技能は申し訳程度の非戦闘員で、あくまでも塔内のトラップに対応するための人材であった
<参戦の儀> (その他:18話)
キーンの村で毎年行われる行事。
一種の祭り事にもなっており、十歳を迎えた子供達が大人と共に戦場に出られるかを試す試練で、村に隣接する地下遺跡に丸一日滞在できれば合格となり、ようやく半人前となる。
傭兵として生きていけるかを問うための試練である事から、滞在といえど内容は過酷であり、必ず全員が合格できる行事ではなく、むしろ一回目(十歳)で合格できる事の方が希であり、大抵は14~5歳以降で合格者が出る。
一応、安全のサポートは設けられているが、不慮の事故で死傷者も出る事もある。
合格できた者は、村が請け負った傭兵としての仕事の人員の一人として参入が許され、幾つかの実戦経験を経て、独り立ち(単独の請負)が許される。
<山賊> (その他:9話)
山に潜み、縄張りの中に紛れ込んだ旅人や行商人を襲って金品を強奪する連中の総称。
下は2~3人、上は百単位の構成員で大規模な組織を形成するところもあるが、どっちにしても犯罪者である。
ほぼ100%徒党を組んで現れるが、一人一人の実力は大したことはない。
腕の立つ人物であれば、その腕を生かして要人の用心棒や傭兵になっているのが常であり、その実力がないために山賊になったともいえる。
<ザンブレード> (モンスター17・21話)
古種ライカンスロープで、キーンの村を滅ぼした一団の頭領格の一人。
両腕部(肘から先)が剣状、表皮は柔軟性に富んだ物となっており、剣による近接戦闘に特化したタイプであるのが一目瞭然。
一つの能力に思いっきり偏った珍しい一例とも言える。
『ルキュウス』は、彼を調べて得た情報を素に創造されたが、ブレードの大きさや身体の構築が上手く行かず、結果として巨大カマキリにしか成り得なかった。
彼自身も、当初能力が完全開花しておらず、魔王の助力よってブレード部の硬度が上昇しし、刃こぼれを起こしても生物らしく再生する事が出来るようになっていた。
<至高の宝>
ブラッド・ストーンを示す言葉。
<疾風一陣> (技名:18・24話)
キーンの村に伝わる剣技の一つ。
口伝のみの技で、細かな技巧を必要としない剣の一閃という意味では「炎一閃」と同種であるが、「炎」が力を表した技であるのに対し、こちらは速さを象徴する技で、不可避な高速の一撃を示す・・・・・とされているが、基準があまりにも曖昧であったため、村の歴史で万人が認めた会得者はいなかった。
<子宝の玉> (アイテム:11話)
メルフィメールが女性だけの国という特異な国政を維持するのに重要な役割を果たすマジックアイテム。
女性の体内に入れることによって懐妊するアイテムで、健康で優秀なだけでなく出産の性別の選択まで可能。
このアイテムの存在がなければ、この国は単なる女尊男卑の国で終わっていたはずであった。
<ジャイアント・アント> (モンスター:24話)
巨大な蟻。
おおよそ体長2メートルクラスの蟻を総称してこう呼ぶ。
<シャリア> (人名:4話)
キャシーと共に第2次討伐メンバーの主力を担う女戦士。
従来の装備は剣であったが、フロアガーディアンの重厚な装甲に対抗するため、今回の討伐戦では威力の大きいバトルアックスを使用。
しかしながら、その重量級の武器が仇となり、俊敏なワードックの動きについて行けずに敗北してしまう。
<従者A-甲殻従者> (モンスター:1・2・16話)
魔王がメルフィメール訪問時に従えていた従者の一人。
魔王の創造した古種ライカンスロープで、『ゼニス』の情報が基になっている。
全身が蟹の様なチキン質の甲殻に覆われた大熊サイズの生物に変身し、見た目通り頑強で、矢と魔法弾の集中攻撃を受けてもびくともしない。その分、俊敏性が犠牲となっているが、鋭い爪は鎧ごと相手を軽く引き裂く力を秘めている。
本名は不明。
<従者B-スライム従者> (モンスター:1・2・16話)
魔王がメルフィメール訪問時に従えていた従者の一人。
魔王の創造した古種ライカンスロープで、偶然の結果誕生した個体。
全身が灰色かかった半透明のスライム物質に変質する。
従者Aの様な肉体的肥大は殆ど生じていないものの、スライム状になった彼は、当然ながら変幻自在で、ある時は粘着質、ある時は弾性に富んだりと、必要に応じてその質を変化させる事が出来る。
身体がバラバラになっても、意思統一が成されてる厄介者。
武器にしろ魔法にしろ、物理的な攻撃に対してはほぼ無敵な存在ではあるが、反面、攻撃力に関しては決め手に欠ける。
本名は不明
※実際『宣戦布告』に関して言えば、魔王一人でも事が足りていたが、彼はメルフィメールの民に恐怖心を植え付けるための存在として、従者ABを同伴者に選出したと思われる。
<召還球(小)> (アイテム:7話)
ビー玉程度のサイズの大きさで、使用時、中から糸状の物体を放出して召還魔法陣を展開する。
これによる悪魔召還も可能であったが、基本サイズからして大物の召還は不可能であった。
魔王は悪魔ではなく、既にこの世界の別の場所に用意していたワンダーフラワーを呼び出す為に使用した。
<召還球(大)> (アイテム:21話)
塔7F倉庫に保管されていたアイテムの一つ。
基本形態は手に納まるサイズの金属球で、表層に古代文字の刻印がなされている。
使用時には、金属球が上下にスライドし、そこから細身のワイヤーの様な物が飛び出し、それが直径五メートル程の魔法陣を形成する。
これが描く文様パターンは実に複雑硬度で、ワイヤーの一本一本にも刻印が高精度に刻まれており、これによる召還によって高位悪魔のセイファートが召還された。
<シリア> (人名:5話)
彼女はメルフィメールで只一人の実戦レベルの精霊使いで、単独の遊撃手として活動している。
武器は最低限しか所有しておらず、それは、周囲にある万物全てが彼女の武器となるが故の自信の表れでもあった。
ちなみに奇異な例であるが、彼女は全ての精霊の使役が可能で、そうした意味での素質はかなりのものであったが、魔王の存在に恐怖した精霊によって力が100%発揮できず、動揺した結果、敗北に至る。
<進化> (その他:16話他)
古種ライカンスロープ達がよく口にする言葉。
人を超越した能力を得たために自然とそうした意識が芽生えたと思われる。
キーン曰くそれは、人の限界への逃避・・・・
<人魔合成> (その他:19話)
人間と魔族を融合させる技法。
古種ライカンスロープの研究過程で魔王が何度か実験し、ミラーという唯一の成功例を見る。
基本的にはキメラの技術の応用に類し、合成に成功すれば魔族すら持っていない特異能力を得る場合があるが、合成だけ見ても、その成功率はかなり低く、生じる特異能力も全く予期できない。
技術以前に、対象となる二者の肉体的・精神的拒絶反応が顕著であったため、魔王も研究を断念した。
また、合成時に対象となった両者の人格は崩壊し、新たな人格となる事も確認されている。
<スライム> (モンスター:15・20話)
RPGゲームでお馴染みの不定形生物。
巨大なアメーバと言ったところで、本来は相手を包み込みように捕食し、捕らえられた生物は、生きたまま溶解されていく恐ろしい存在である。
だが、作中で登場の各種スライムは、融解能力を抑えられ、そのヌルヌル特性を利用したローション系プレイに用いられている。
<聖剣> (武器:6話~)
剣刀類のマジックアイテムで、聖の属性の(聖の力の付与が成されている)物全般を示す。
切れ味が通常より良い物から、かなり特殊な能力を持つ物まで千差万別で、その能力内容によって、価値が変動する。
<聖剣クレアル> (武器:10話)
キーンが所有していた剣の一つ。
単に切れ味が良いだけの剣であったが、そのサイズが彼の好みであったために主装備として用いられていた。
メルフィメールの結界を破壊する際に使用され、その時の負荷に耐えきれず折れる。
<セイファート> (モンスター:21話~)
異界の闘神と呼ばれ、太古の人間界で猛威を振るった四大魔王の一人(当人:談)
古い聖書にもその名が記されている黙示録級の悪魔であり、人間が深層心理に抱く恐怖の対象として存在する悪魔のイメージも、彼が原因の一人となっている。
高位であるためか、見かけの割に気品と貫禄があり、自由を求めて言葉巧みに自分の有利に導こうとする他の悪魔達とは大きく異なり、召還当初、無謀意外の何者でもないキーンに考え直すよう忠告を与えた。
結局はキーンの底力に驚愕し、彼を認め、彼の要望に応じ『鎧』と化し、以後の彼の闘いの助力となる。
そうした中、彼は人間という存在を再認識する必要があると認め、キーンと行動を共にしながら新たな視点で人間界を観察するようになりだす。
<聖魔複合結界> (その他:10話)
戦力において分が悪くなっていたメルフィメールが、籠城のために用いた結界。
相対する二つの性質の術をバランスよく合わせて形成された物で、互いに互いを補う特性を持っており、これによって戦況は膠着状態になっていた。
<聖魔滅封> (技名:10話)
キーンがメルフィメールの結界を破る際に用いた技の名称。
たいそうな名ではあるが、結界の属性を確認し、相反する属性の剣で斬りつける力業。その際に生じる負荷を押し切る力が必要となる。
メルフィメールのそれは、聖と魔の属性が混合していたため、彼も2種の剣を用いた。
<精霊使い> (その他:5話)
精霊使いは、基本的な地風火水や光・闇の精霊の協力を得る者の総称であり、国によっては戦闘に活用できるほどの術者でないとそう呼ばない場合もある。
精霊使いは、万物に宿る精霊と交信できなければならず、ある種の感受性やセンスが必要で、先天的才能がなかった者は、呪術によって強制的にその能力を得る場合が多い。
また、個人差で交信できる精霊、できない精霊が存在し、それが得意な戦法に直結する。
基本的に水の精霊との交信が出来る者は火の精霊との交信が出来ない、あるいは苦手と言った、得意な方の対極に位置する存在との交信が不得手であるというケースが通例となっている。
戦闘での活用法は魔法と酷似しているものの、魔法が術者の精神力の許容量といった制限があるのに対し、精霊使いはそこに精霊がいる限り術を行使できる利点がある。
<ゼニス> (モンスター17・21話)
古種ライカンスロープで、キーンの村を滅ぼした一団の頭領格の一人。
甲殻系装甲を身に纏い、甲殻の継ぎ目部分に、幾つもの熱戦放射器官を内蔵している。
彼の率いる集団は、その数は少ないものの、全員が古種ライカンスロープで構成されており、キーンの村を襲撃した張本人。
魔王との交友もあったが、その付き合いは意外に浅く、ほんの数年しかない。
古種ライカンスロープのノウハウを得た魔王が、独自の調査を経て彼等を見つけ出し、古種ライカンスロープとしてまだ眠っている能力の発現や、能力の開発。目覚めていない仲間の覚醒と引き換えに、魔王の行動に協力する約定を結んでいた。
ゼニス達は魔王を自分達の能力向上に利用していたと同時に、魔王も完成している古種ライカンスロープである彼等を調べ、能力向上・覚醒と言う名目のもと、実験をしていたわけである。
そうした情報を元に、『ラーベルク』やその従者、『甲殻従者A』『ゼル』といった個体の独自開発に成功したのである。
ゼルもゼニスも近~長距離対応の万能型に近いタイプではあるが、ゼルが格闘戦重視の形態に対し、ゼニスは砲撃戦よりの形態になっている。
元々彼は、かなり若い頃から自分の体身体の中に潜む獣性に気づき、精神的修行によって自力でその能力(ライカンスロープ)を発現させた極めて珍しい存在であり、そうした能力の持ち主が自分一人だけとは考えなかった彼は、同じ仲間がいることを確信してそれを集め、持て余す闘争本能と能力を、闘いの場で使う道を選んだ。
戦闘の為に作り出された生物であるため、その闘法本能は当然の物ではあったが、より多くの闘いを欲するあまり、傭兵としての名声を上げようと、当初から高名であった傭兵の村を襲撃し、最強の一団の名を奪い取った。
その後、魔王が協力した事もあり、彼等トップ陣はかなりの戦闘力を有したものの、度重なる古種との戦いなどによって実力をつけていたキーンによって完全敗北に至る。
<ゼル> (モンスター:17話他)
2メートル超す全身を、蟹を思わせる硬質な甲羅で包み、キーンの通常気孔弾では傷一つつかない頑強さを誇る。
全体的に格闘戦向けに洗練された体型でありながら、熱線及び溶解液散布という中~遠距離攻撃用の能力まで隠し持っている一種の万能型。
魔王が創造した古種ライカンスロープの中では最も完成したタイプであったが、いきなり得た能力に溺れて慢心となり、その虚を突かれてキーンに敗北する。
※<ゼル・パワード型> (モンスター:22・23話)
敗北によって自尊心を傷つけられた彼は、創造主たる魔王に、失った腕の再生と能力強化を求め、かなり無茶な改良を施してもらった姿。
本人の望み通り、短期間で処置してしまったため、両腕は人間の物とはほど遠い物となり、日常生活での人の姿を捨てる結果となった。
大きな変化として、右腕の指は三本の剣とも思える長さに伸びた上に、手の甲に備わっていた生体レーザーの発射器官は失われた。その一方で、左腕は、指が申し訳程度にまで小さくなり、逆に手の甲の熱線発射器官が大きく肥大して威力を増加させていた。
攻撃力だけみれば大きな向上を見せていたが、これによって均整の取れていた本来のバランスは大きく崩れてしまうことになり、結局はそのアンバランスが敗因となる。
決着に対して執念を見せるが、結局見限られた魔王の一撃を受けて絶命。
<耐魔の鎧> (アイテム:7話)
レイラ一行が、塔内で発見した鎧。
魔法攻撃、特に装着者に害を成す魔法に対しては顕著な防御反応を見せ、その効力を無効化する。その特性から退魔の鎧とも呼ばれる場合もある。
また、この鎧に関して言えば、魔法に限らず雷や炎そして気孔弾といった物理攻撃に対してもその効果は有効となっている。
なかなかに強力なアイテムであり、冒険中のお約束とも言える、パラメーターアップのイベントと思いたいところであったが、その実態は魔王の創造したゴーレムに類する物だった。
敵地にある物を疑いなく使ってはならない教訓ともいえる。
<タコヘッド> (モンスター:13話)
全裸の人間が、タコをマスク代わりに被ったかの様な外見のモンスター。
古種ライカンスロープの類ではなく、通常モンスターに類する存在で、生殖は人間的ではなく、精子入りカプセルを触腕を用いて雌に挿入するというイカに属する手法を用いる。体格的には成人男性と大差なし。
とりわけ凶悪な能力もないが、外見的に嫌悪感を抱かれるのは想像に難くなく、それを自覚しているためか、この種は人間の目の前に姿を現さない。
視覚的に首から生えているようにも見える触手は、ある程度伸縮自在で、雄のそれには筋弛緩作用と、興奮作用を引き起こす皮膚浸透型の体液が分泌される。
前者は獲物を捕らえる為に用いられ、後者は生殖活動を行う際にも用いられるが、人間にも同様の効果があることが作中で判明している。
個体を学会に提出すれば、新種の発見ということで名声を得る事ができた筈だが、キーンそして塔に連れ込んだ魔王すら、その点には無頓着であった。
魔王は、触手の効用にのみ着眼し、メルフィメール兵士を嬲る道具としていたのである。
<タニア> (人名:4話)
複数を対象とする攻撃魔法を得意とする魔法使い。
また武具に魔法を付与したりと、チームの補佐的攻撃を主な任務としているが、それに依存している為か、自らが前面にでる局面には脆さを露呈してしまう傾向がある。
<魂の絆> (アイテム:15話~)
対になっているペンダント型のマジックアイテム。
二人が身に着けている事で、相手の持っている『技能』を共有することができるマジックアイテム。
そうした用途から、使用時には互いに違う技能所持者で用いるのが望ましい。
ただし、二人のうち一方でもこれを外したり死亡すると、その効果は失われる。
また、得られるのは技能だけであり、経験までは得られないため、実際には慣れる訓練が必要となる。
この他にも命・感覚・意思などを共有する事のできる、類似アイテムが存在する。
<ダングス> (モンスター:17・21話)
古種ライカンスロープで、キーンの村を滅ぼした一団の頭領格の一人。
ライカンスロープ全般でも最大級とも言える体躯を誇り、全体としてはサイ人間という表現が相応しく思えるタイプ。
こちらも近接格闘戦主体ではあるが、ザンブレードとは異なり、突進による一撃離脱の戦法が主体となる。
小回りなどはきかないが、突進攻撃に関しては目を見張るスピードがあり、そのインパクトの威力は大きな岩の塊をも一撃粉砕する。
彼等トップ三人は、確かに一団最強であった。
だが、キーンに挑むタイミングが少し遅かった。セイファートとの闘いを経験した上に、その助力を得た彼は、彼等の手に余る存在となっていたのである。
<チェインメイル> (アイテム:10話~)
和風に言えば鎖帷子。
金属メッシュの様な防具で、これでも十分刃などを防げる。
この上から更に装甲を装備する場合もある。
<椿(つばき)> (人名:24話)
魔導忍者部隊下人所属。
ルシアの同僚ではあるが、こちらはメルフィメール出身者。
現実主義者であり、キーンの宣戦布告に際して、ファーラに続いて配下についた少女。
所有武器は高熱を放つ爪を二本備えた手甲。
<ディオン> (人名:24話)
魔王の本名:ディオン・ネビュラ。
傭兵達の間では、傭兵王と称され生きた伝説となっていた青年。
王と言っても簒奪や建国したわけでなく、最強の代名詞としての呼称であり、彼の戦果によって歴史が動いた事は幾度もある。
とある国のありふれた戦乱に参加した際、彼のパートナーであり恋人が負傷。本来なら死に至る傷ではなかったのだが、助けを求めた国がそれを拒絶。結局彼女は手遅れとなった事から、事の発端となった国に対する復讐を誓う。
<闘気士> (呼称:11話~)
気功術(気孔術)を使って戦う者全般を示す。実質、戦闘に用いられる場合、気孔術・気孔闘法と呼ばれ、己の気と生命力で武具や肉体を強化したり、魔法弾のように放出して攻撃したりする事の出来る万能戦士。
当人の戦闘スタイルによって気の扱いの得手不得手が生じるものの、得意な扱い方と戦闘スタイルが上手く合致すれば、途方もない戦闘力を発揮する。
ただし、この技能以外を得るのにもかなりの資質や鍛錬が必要な上に、それを戦闘に有効な程に向上させるのも相当困難とされるが、一旦戦闘レベルに達すると、目を見張るレベルの向上が生じる場合もある。
この時代の闘気士は、古代文明期に古種ライカンスロープとは別の発想で開発された兵士の末裔であるが、自覚のないまま、あるいは能力を開花する前に一生を終える者がほとんどである。
<闘気裂斬> (技名:18話)
キーンのオリジナル剣技。
キーンは刀身に込めた気を、振りに合わせて放つ技で、基本的には『気孔散斬』と同種の技であり、その本来の形である『激流一刀』を会得しようとした際に偶発的に会得できた技。
『気孔散斬』との違いは、放たれた気が、まとまっているか散っているかだけであるが、薄い刃状に維持された気は、かなり硬質な物体も切り裂く。
物が薄い為に肉眼では確認しにくく、意外に有効な技となっているが、キーンの技量不足のためか、命中率が悪い。
<塔内遊技場> (その他:20話)
塔7Fに構築された魔王配下側の遊技場というかアダルトなフロア。
魔獣復活によって、利用価値の低下したメルフィメール兵士達があらゆる趣向で弄ばれていた。その内容はほとんど昔の深夜番組のような企画。
グループ間で好きな企画を催せる事から、かなり自由な行動が許されていたと思われる。
<討伐チーム> (呼称:3話~)
メルフィメールにとって無礼なる存在である、魔王を抹殺すべく派遣された、メルフィメール正規軍の選抜者からなるパーティ全般を示す。
5人を目処に構成されており、統率された戦闘力はかなり高いものの、数度の編成が成されるも、目的を達成することなく終わる。
必勝を狙うのであれば、全兵力投入も考慮すべきであるところを、こうした精鋭メンバー方式にしたのは、王女の見栄からであろう。
二人の従者のみで襲来し、宣戦布告を行った男に対し、全力で応じる事を恥じる意志が生じたのであろう。
<ドライアード> (モンスター:22話)
樹に宿る精霊で本体はあくまでも樹。
人とのコミュニケーションの為に、美女の姿で表れる事がある。
樹の精霊は♀ばかりなのか、美男子に目がなく、時折魔法で魅了して手元に置いておく事もあるという。
作中のドライアードは、塔の魔獣封印から僅かに漏れていた魔力の影響で、塔の地下空間にて不幸にも芽吹いてしまう。
植物に必須の太陽光も届かぬ地下で、僅かな魔力を糧代わりに辛うじて生きていた樹ではあったが、成長し大きくなるにつれて、漏れる魔力だけでは躯を維持する事が出来なくなり、立ち枯れ間近となる。
それも運命と受け入れていたとき、塔の封印の解除と、その張本人である魔王との出会いという変化を迎える。
魔王は生きる事をあきらめていた彼女を叱咤し、生きるための能力を与える。
これによって彼女は、大地の滋養や光の不足する空間内においても別の手段による栄養補給を行う術と、外敵から身を護る術を覚える事となる。
おそらくは得た能力と魔王に感化されたせいと思われるが、その性格は清楚といわれる世間一般のドライアードとは異なり、小悪魔的性格となってしまった。
<トラップ女> (人名:17話)
ルキュウスが用意していたメルフィメールの捕虜の一人。本名不明。
助けに近寄り油断しているキーンに致命傷を与えろという指示を与えられていた。
従わない場合は、装着させられていた擬似生命体スーツが彼女の身体をくすぐり責めにする事になっていたため、彼女はその命に従うものの、任務に失敗し、スーツのお仕置き+キーンの報復という二重の不幸を味わう。
<トロル> (モンスター:11話他)
地方によって色々な種族がいるようで、一説ではムーミンもこれに類するとか・・・・
作中やゲームでは大型の、ロック・トロルがメインのようで、当然、性格は凶暴。
多少の傷はすぐに回復し、手足を切り落としても、独自に動いて襲いかかるという生命力の強さを誇るが、作中ではそうした見せ場はない。
大半が一撃で致命傷を受け、絶命しているためである。
<ナイフ> (武器:10話~)
デザイン・サイズ共に無数に存在する軽量型武器で、戦闘に携わる多くの者が予備の武器として用いる。
キーンも、大型のナイフの他、投擲用のナイフを数多く所持している。
<名無しの小型モンスター> (モンスター:3・11・12・20話他)
カエルとカメレオンの融合体を連想させる体と皮膚と顔の小型モンスター。
サイズは最大でも人間の子供程度。
基本的に非力な種族で、それ故に空間に『穴』を形成して出入りし、短距離ながら移動も可能という特異な能力を持つ。この能力は本来、外敵から隠れたり逃げたりするために得た能力である。
かなりマイナーな学術誌に、この種に関しての存在が僅かながら記されているが、あまりに資料が少ないため疑問視もされている。
<ニーナ> (人名:3話)
第一討伐チームの僧侶
どちらかと言うと、戦闘に参加する傾向が強く、役職の割に回復呪文が得意ではない。
この事実は、トラップによって負傷したリタを復活できなかった事でも明らかである。
<二刀一閃> (技名:12話~)
キーンが用いる技の一つ。
二つの刃を同時に振るうのが基本形。実はただそれだけ・・・・
キーンの村に伝わっていた剣技の一つで、最も単純な力業。
<忍者> (呼称:2話他)
日本人で時代劇などが好きな方は知っている忍者。
戦国時代のスパイのようなもので、諜報活動・敵地での工作任務・暗殺などといった活動を担ったとされる。
黒装束は闇夜に溶け込む工夫で、防具が軽量の鎖帷子なのは身の軽さを損なわないためであり、闘いにおいては手裏剣・マキビシ・短めの刀をはじめとする様々な小道具を用いて相手を翻弄する。
基本的に忍者は、武士道などとは無縁の合理主義者であり、闇討ちや毒といった策も平気で用いたそうで、土中や水中でターゲットが来るのを何日も待つといった忍耐力も持つ、殺しのプロだった・・・・らしいです。
ちなみに、女性の忍者は「くノ一(くのいち)」(女と言う字を示す)と呼ばれ、上記の様な行動とは別に、女の色香を用いて男を油断させ、サクッ!とやったそうな・・・・・
ちなみに、有名漫画『忍者ハットリ君』の様な存在は、軽々しく自分の正体を晒している時点で忍者失格です。
インチキ忍術も多いですが、ケムマキ殿の方がよほど忍者らしいです・・・・
<忍者隊> (呼称:2話)
正式には魔導忍者部隊。
メルフィメールにおいて、その存在は知られているものの、下級戦士階級ではその姿も見たことのない特殊部隊。
偵察・暗殺・陽動などあらゆる作戦行動を、王女の命においてのみ実行する。
本来の忍者とほぼ同じではあるが、女性至高主義とも言えるメルフィメールでは、女の色香を用いるくノ一の術・技は存在しない。
<バースト・ジュエル> (アイテム:2話)
一対の小さな宝玉と、掌サイズの宝玉複数が一組となったマジックアイテム。
対の宝玉二つを同時に潰すと、宝玉が蓄えられていた魔法を開放する。
所謂、リモコン爆弾であり、対の宝玉にしか反応せず、決して別のセットでの誤作動は起こさない。
火炎系・冷凍系・閃光系・衝撃系など、多彩なタイプが存在するが、全て使い捨て。
大小色々なサイズが存在し、戦争・暗殺目的はもちろんのこと、子供の悪戯レベル(周囲に墨をまき散らすなど)と、庶民的な物も存在する。
魔王が使用した爆裂系タイプは指向性があり、一方向のみに対して破壊力を集中させることが出来た。
これで本来困難なはずの、複数同時という封印の破壊を可能とした。
<ハートムーンロッド> (アイテム:21話)
塔7F倉庫に保管されていたアイテムの一つ。
キーンが伝説の・・と評したアイテムで、魔を浄化する能力を秘めたモールの様な武器。
キーンの聞き知った伝説では、ある国の王女が王女となる前、戦士として数多くの魔を滅した際に活用されたとされている。
元ネタは、セーラームーンの所有品
<爆風烈火> (技名:19・22話)
キーンの用いた闘法。
気孔弾・気孔波と同種の技で、気を全身から放つ全方位攻撃技。
無論、敵味方の区別なく周囲の物全てに等しくダメージを与えるため、単独行動時にしか使えない技。
基本的に一人で闘うことが多く、多対一での戦闘を想定して編み出した技。
イメージ的にはドラゴンボールのピッコロ大魔王の爆裂魔破・ナッパの「挨拶」などがこれに類似する。
<バトルクリーチャー> (呼称:13話)
タコヘッドがキーンに対して問いかけた言葉。
古種ライカンスロープを示す言葉。
<破魔の曲牙> (武器:1話)
マジックアイテムの一種で、エリザの所有物
S字に近い形状で、中央がグリップとなっている双刃の刃物。
リーチも短く手にして扱うのが難しい武器で、基本的な使用法は投擲となっている。
投擲されると、目標めがけて飛翔し、そして正確に投擲主に戻る機能がある。
付与された魔法能力によって、魔物に対しては絶大な威力を発揮する。
<ハルバート> (武器:10話~)
キーンの主武器。
ポールウェポン(棒状武器/槍等)の一種で、『切る』『突く』『刺す』の機能を持った先端となっている。
長さは彼個人の趣味で、短く2メートル程度となっている。
<秘宝> (アイテム:1話~)
曖昧な表現ではあるが、作中ではメルフィメールに代々伝わる物を示す。
その正体は、淫具=大人の玩具であり、『フュージョンエッグ』と呼ばれるマジックアイテム。
女の国にある以前のメルフィメール国王が所有していた秘蔵のアイテム。
独占欲が強かった当時の国王は、これが女性の手に渡って自分が相手にされない事を危惧して、封印付の木箱に隠していた。
女性だけの国となった当時の者の一部は、この正体を知っており、性質上、他の男性の手に渡るのもまずいと考え、また、好奇心で開ける者も出してはいけないと考え、一般には正確な情報を伝えぬまま保管することとなる。
<比翼流星> (技名:18話)
カールのオリジナル剣技
二本の剣から繰り出される高速・連続的な斬撃で、圧倒的手数によって相手をずたずたにしたうえで、フィニッシュの一撃で相手を両断する。
<ファーラ> (人名:12~14・24話)
キーンが塔内で遭遇した少女達の中で最も印象深かっただろう少女。
囚われの身から自力脱出に一旦は成功するものの、逃げる課程でお尻を穴につっかえさせてしまい、行動不能になった下半身をモンスターに、そしてキーンに悪戯される。
メルフィメールの兵士にしては大らかで、キーンとも自然に接していたところを見ると、意外に異端者の可能性がある。
彼女の下半身エピソードに関しては、意外に人気が高い。
<封印> (物名:2話~)
基本的に対象物を外に逃がさない為、あるいは対象物を外部の者の手に渡らせないために施される呪術的処置。
古代文明期の技術が引き継がれ用いられている数少ない例であるが、この時代の人々は技術そのものを理解して施している訳ではない。
色々な種類・用途が存在しする。
●メルフィメール魔獣の封印
開封を困難にするために工夫された種類の封印で、メインの宝玉と、それを相互保護する6個の補助宝玉によって構成されており、封印そのものはメインの宝玉によって施されているため、これの破壊によって対象は解放されるが、6個の補助宝玉が常にフィールドを構成してメイン宝玉を保護しており、大破しても瞬時に修復する機能を有している。
そのため、メイン宝玉を破壊するためには先に補助宝玉を破壊しなければならないが、修復機能は補助宝玉にも及び、1個だけでも機能するため、手順としては6個の補助宝玉を同時に破壊した上で、修復機能が起動する前にメイン宝玉を破壊しなければならない。
しかしながら、補助宝玉は異なる部屋に配置されているため、同時破壊は不可能と思われたが、魔王はバースト・ジュエルの使用でその難点をクリアした。
●封印の木箱
メルフィメール秘宝『フュージョンエッグ』を保管した木箱。
メルフィメールの歴史(女性だけの国となって)において一度たりとも開かれた事の無かった封印で、かなり厳重な者と思われていたが、何の事はない『女には開けられない』処置が成されていただけであった。
<ブラッド・ストーン> (アイテム:23・24話)
外見はシンプルな紅い宝玉だが、その実態は強力な魔力と膨大な寿命と豊富な知識に富んだ竜族の中から、特に厳選された成竜の脳と血を、多大で高密度な魔力によって長時間かけて凝縮し、宝石状にした物。
全世界共通で「至高の宝」と評され、入手するチャンスがあれば全人類が血眼になって求めるだろう究極アイテム。
その効果は、全能・・・・『所有者の願った事を具現化する』事で、願えば子供でも国を滅ぼし、病床の老人であっても上級の悪魔を触れることなく消滅させる事が可能となる。
唯一の欠点が、無限ではない・・・ということであり、ブラッド・ストーンは発動と同時に、所有者の願いを具現化する程度に比例して『燃焼』し、最終的には魔力を使い果たし消滅してしまう。
未使用であっても通常真珠大程度とされているだけでなく、世界に残存するとされるほとんどのブラッド・ストーンは欠片程度の大きさとされ、僅か一瞬の全能でしかなかったが、それでも人々はそれを欲している。
魔王の所持していたそれは、恐ろしい事にソフトボール程もあり、一体どれだけの竜を生け贄にしたかも見当がつかないほどである。
少なくとも、魔王自身が造った物でないことだけは確かである。
(一説)
魔王が苦労の末に見つけたブラッド・ストーンの欠片を使って、世界中に残っているそれを一気に呼び集め、それを一個にまとめた・・・・・
ロマンのない説ではあるが、そう言う発想が出きれば勝ちだったりするのも宝探しである。
だがこうして得た最大規模の宝を、魔王は闘いの場の形成のみに費やしていた。
<フル・クリスタル・アーマー> (アイテム:19話~)
ミラーが最後の力を振り絞ってキーンに与えた鎧。
ミラーの鎧と同種の物で、6階から先の塔内捜索を一時的に楽にした。
<フレイア> (人名:1話~)
女性国家メルフィメールにおける、現最高権力者。
代々引き継がれてきた王家の直系であるため、『国政=神聖不可侵』の精神が定着し、その厳守が全てと考えている、若いのにお堅い女性。
生まれたときから地位が高かった為に、高慢・尊大・・・・・でも美人。
お約束の様に、金髪ロングで、宝石付き髪飾りをしている。
<ブロッカーモンスター> (モンスター:4話他)
迷宮・遺跡内を活動場所にする、ブロック状の身体に申し訳程度の二本の手と四本の足、そして二つの目を持つモンスターの一種。
モンスターと類され能動的な活動を行い、血に似た体液もあるものの、生物学的分類としては実は植物に類されている。
性格は極端に臆病で、集団で壁に擬態して本来の通路の形状を変えてしまうという活動のみが知られている。
壁面の材質の種類に適応した形状のブロッカーモンスターが確認されているが、それらは別種ではなく全て同じ種類であり、カメレオンのように住んでいる環境の壁面状態にあわせて身体が変化している事が最近の研究で知られているが、集団で壁に擬態して冒険者や動物を迷わせる行為そのものの理由に関しては解明されていない。
有力説としては、
ブロッカーモンスターは遺跡・迷宮内のモンスター達と共生関係にあり、侵入者を大型モンスターの巣やトラップに誘い込んで命を奪い、その腐肉あるいはそれを食したモンスター達の排泄物より養分を吸収する・・・・と、論じられているがまだ実証はされていない。
<報酬の剣> (武器:22話~)
ドライアードが植え替え行為の報酬として精製した剣で、当然、銘無し。
彼女の魔力の関与がなくても形状が維持されている反面、刀身の自己修復機能がなくなっているが、硬度はかなりのもの。
当初、刃の先端部分が楔として分離する事が可能・・・・となっていたが、今回の再掲載において、刀身の腹部分が楔状に分離・・・と、若干の修正が成される。
これは、旧設定では刀身が短くなってしまう欠点が気になったため。
<放浪花> (モンスター:7話)
→ワンダーフラワー
<炎一閃> (技名:18話他)
キーンの村に伝わる剣術の一つ。
気を込めた武器を相手に叩き込む技法で、最も単純な技。
村の者で在ればほぼ全員が会得できる物であり、それ以降は闘気士としての技量が問われる事となる。
<マーク> (人名:22話)
『ドライアード』の騎士。
体質的にライカンスロープになれなかった人間で、その為、ドライアードにあてがわれたが、戦士としての実力は並以上。
ドライアードの魅了魔法によって、若干、意志が支配されているが、基本的には自意識で行動している。
ドライアードは護ってもらう代わりに彼に助力し、樹液を魔法精製して作り上げた鎧や剣を与えている。樹液からなので、その基本材質は琥珀。
破損すればパーツ交換も可能な便利な共闘関係ではあるが、それはドライアードの影響範囲に絞られる。
<マーマン> (モンスター:13話)
俗にいう人魚の男性版。
作中ではただ男性版というだけでなく、肌に鱗があり、ドラゴンクエストシリーズに登場するそれがイメージになっており、エラ呼吸のため地表での活動は不可能となっている。
特有の言語を持つが、水中仕様のため、人間には判読不明。
鱗に関しては人間の体毛説の他、種族の違いという説があるが、作中に出てきたタイプの他に海洋では岩場で長時間休む人魚が目撃されている事から、後者の説が有力視されている。
完全水中型のこの種が、なぜ塔内にいたかは全く不明。おそらくは魔王の古種ライカンスロープの研究のためと思われる。
<マーメイド> (モンスター:13話)
世間一般で、人魚(女性)を示す。
<魔映闘法> (技名:19話)
ミラーのオリジナル闘法。
相手の姿を自分の装着する鏡のような鎧に投影して、その能力をコピーする。
ただしコピーするのは能力と動きだけであり、相手の思考まではコピーできない表層のみの技であった。
<魔王> (呼称:1話~)
いきなり登場のラスボス。
全ては過去の遺恨の為だけに行動した人物。
魔王と言う肩書きは、その場で思いついて発言した物ではあるが、以後それが定着。
肩書きの割には角もないただの人。でも博識。
アポのないメルフィメール城の訪問時に、その戦闘能力の片鱗を見せ、宣戦布告する。
これはこの国の気位の高さを利用した策略で、それにのる形で討伐隊を送り込んだメルフィメールは、結果として魔獣復活の糧と、ついでに『ドライアード』の滋養を提供した事となる。
長い年月をかけて下準備を行うところから、彼の抱いた遺恨はかなりの物と伺える。
最終的にはキーンに敗北して逝くが、当人はそれでも満足していた。
<魔王軍> (呼称:24話)
キーンが旧メルフィメール領土を中心として発足させる軍隊。
近隣諸国に対する戦闘が本格化した頃にそう呼ばれ出したが、実質戦闘はキーンの単独であり、その他の部隊はサポート的な活動しかしていない。
<魔剣> (武器:10話~)
剣刀類のマジックアイテムで、魔の属性の(魔の力の付与が成されている)物全般を示す。
切れ味が通常より良い物から、かなり特殊な能力を持つ物まで千差万別で、その能力内容によって、価値が変動する。
<魔剣デラー> (武器:第10話)
キーンが所有していた剣の一つ。
単に切れ味が良いだけの剣であったが、そのサイズが彼の好みであったために主装備として用いられていた。
メルフィメールの結界を破壊する際に使用され、その時の負荷に耐えきれず折れる。
<マジカルブースター> (アイテム:21話)
塔7F倉庫に保管されていたアイテムの一つ。
宝玉の取り付けられた杖で、攻撃魔法の威力増大効果あり。
多様なデザインが存在し、比較的世間にも多数出回っている。
<マジックアイテム> (呼称:1話~)
武器・防具に限らず、古代に作成された物品全てを示す言葉。
基本的に、現在の技術では作成不可能なもの・・・・という世間の決まり事みたいなものが存在し、一地方の発明家あたりが作成した物が、他地方でマジックアイテム扱いされることも珍しくない。
<マジックポーション> (アイテム:17話)
キーンが隠しポケットに幾つか所持する薬剤カプセル。
魔法薬剤師の調合品で、体力・精神力の回復を促進させる効果がある。
彼が各所で激戦の都度、早々に回復するのは、これのおかげである。
ただし彼の体質に最も効果を発揮するように特別な調合を施しているため、高価格となり、同じサイズの宝石の数倍の値段がする。
バファリン程のサイズの宝石(ダイヤ)の数倍・・・・・と言えば、価値が想像できるかと思います。
<魔獣> (呼称:1話~)
古代繁栄記の人類が、現在よりも遙かに優れた魔法・技術を用いて創造した大型生物全般を示す。
当時、色々な用途のそれが創造され、主目的は戦争行為だが、希に別の目的で創造される個体もある。
世間で魔獣と呼称されるのは、そうした破壊衝動で行動し、人に害を与える個体で、逆に視覚的にも美しく人に有益な存在は聖獣として崇められている。
現存する魔獣(聖獣)の類は、寿命・生命力が極端に長い存在か、あるいは生殖能力を有しているかのどちらかで、大半は前者である。
繁栄記には城よりも大きい個体も多数創造され、文明崩壊の一因にもなった。
この超大型種は、その巨体故に身体の維持(栄養摂取)が難しく、文明崩壊後には栄養摂取手段を失って、大半が死に絶えた。
ドラゴン系の生物もこれに該当するが、ドラゴンなどは戦闘生物の統率型として高い知能を与えられていたため、他生物の捕食や生殖行為を行い、更には身体のサイズを小さくする事で、種としての維持に成功している。
<魔晶石> (アイテム:21話)
塔7F倉庫に保管されていたアイテムの一つ。
研磨されていない、青っぽい宝石の様な石で、精神力を結晶化した石。
精神力の回復や大呪文詠唱に用いられる精神力予備タンクのような物。
規定の形状・サイズがなく、時には価値の低い宝石と勘違いされて破棄されることもある。
宝石としてはクズ石でも、精神力が必須の魔法使い達には高額で売れる。
蓄えられている精神力は、大きさと色の濃度で異なり、使い切った場合、石は砕け灰の様になってしまう。
<マチュア> (人名:24話)
メルフィメール戦士。
メルフィメール崩壊後も国家解放を夢見て少ない戦力でキーンに挑んだ。
「古き良き時代」という幻想にとらわれた典型みたいなもので、兎にも角にも王女を救う事のみを目指していた。
忠誠心だけ見れば騎士級であるが、回りの状況を考えない傾向あり。
<魔法生物> (呼称:5話他)
魔獣の事。
モンスターの迫力に欠ける個体をこう呼ぶ場合が多い。
<魔滅十字斬> (技名:19話)
キーンの用いた剣技。
『二刀一閃』のバリエーションで、相手に対し十字の斬撃を加える技。
過去の仕事で行動を共にした神官戦士が用いた技の模倣で、本来は聖なる力を剣に宿し、悪魔を滅するための技。
<魔物> (呼称:1話~)
モンスターの一種。
魔の属性に類するあるいは関与した怪物を示し、悪魔族(魔族)、下級悪魔に憑依されモンスター化した生物や、魔法技術によって生み出された合成獣などがそう呼称される。
分類的には魔獣もこれに類する。
<ミア> (人名:4・13話)
第4話における一番の犠牲者(?)
神に仕える僧侶という立場故か、僅かながらも秘宝・魔獣に関する情報を持っていたものの、それすらも曖昧な口伝程度であり、古人に秘密主義の度合いが伺える。
13話にてファーラと共に脱走を試みるものの、タコヘッドに捕らわれ餌食となった上に、キーンにも悪戯された。
<ミノタウルス> (モンスター:11話他)
人間の身体に牛の頭の怪物。
これもパワータイプのモンスターのため、特に見せ場もないやられ役止まり。
<ミラー> (人名:6・7・19話)
魔王の古種ライカンスロープ研究の一端で生まれた人魔合成人間。
表層が鏡の様に磨き込まれた全身鎧に身を包み、鏡を利用した戦闘を得意とする。
それ故、彼の戦闘フィールドには無数の鏡(光を反射する物)の類が用意され、その中の彼はほとんど何でもありな行動が可能となる。
魔王の信頼があつく、他の配下のモンスター達とは大きく立場が異なるようで、直通の念話も許されている待遇者。
魔獣覚醒後、その管理人的役割を仰せつかり、暇な日々を過ごしていた。
キーンの侵攻を暇潰しに見ていたようで、その実力を正確に把握している数少ない存在。
魔王の信頼も厚く、彼の素性や今回のメルフィメールの騒動の実態も知っている。
彼の身体は、魔族と人間との合成によって出来たもので、並はずれた耐久力と再生能力を有している。
<ミラー空間> (その他:19話)
塔6階に形成された、ミラーの呪術による異質空間。
空間そのものが不規則に歪められた空間で、覚醒した魔獣が勝手に移動しないようにするために設けられた。
方向感覚・距離感を惑わせる性質があり、特に対象となった者(存在)に対する反応は顕著で、歩き回っていると思っていながら、その実は同じ所を往復しているだけであったりする。
どこかの森で、悪戯好きの妖精が旅人を道に迷わせたり、人嫌いの妖精が自分達の居住地の周辺に施すのも同種のものである。
<メイ> (人名:3話)
第一討伐チームの魔法使い
愛用の杖に、複数の魔法発動体を仕込み、呪文の効力を増幅させている。
これは、自分の体力・精神力が低めである事を自覚し、短期決戦を狙った彼女なりの工夫であったが、本編ではその見せ場はない。
<メデューサ> (モンスター:20話)
塔7Fの遊技場内個室にて登場。R編のオリジナルキャラ。塔内では希な女モンスター。
基本的な姿は人間の女性であるが、髪の毛が蛇という恐ろしい姿で、視線を合わせた者を石化する能力を持つ。
他の物語などでは、下半身が蛇と言うものもあるが、こちらでは人間。
また、視線の石化は無差別という話もあるが、作中の彼女は、自分の意思で石化を行えるだけでなく、部分的な度合いすらも調節が可能となっている。
突然変異のレア種あるいは魔王の古種ライカンスロープ研究の一端か能力付与体の可能性大。
レズS娘
<メルフィメール> (呼称:1話~)
ある温暖な地域の辺境の小国。
周囲を険しい山脈と密林に囲まれ、また、国そのものが他国との交友を行っていないため、公には知られていない。
最も特徴的なのが、国民全てが女性で構成されているという、聞いただけなら男性には夢のような国ではあるが、国の方では男性の滞在はおろか、領内への立ち入りを徹底して許していない。
全ては、建国時の状況が作り出した国策だったが、長い年月の経過に伴い固執さが際だち、それが物語りの騒動を生じる根元となった。
古代遺跡が領地内に存在し、意外にもマジックアイテムが数多く出土していたりもする。
<メルフィメール魔獣(本体)> (モンスター:19話)
無数に蠢く丸太のように太い触手から無秩序に枝分かれする大小様々な触手・・・・それが身体の大半を占めた触手団子。
全体の大きさは成体のドラゴン程で、大きさ以外の危険性は皆無といえるが、女性にとっては、自分達を快楽地獄あるいは快楽の牢獄に突き落とす大きな脅威となる。
従来の『魔獣』とは異なり、大人の玩具として創造された特別種であるが、実際にはこうした存在は古代文明期に多数創造されていた。
文明崩壊後に餌の摂取が困難になった事や、生存環境の変化によって、長寿ではあっても生殖能力は皆無で強靱ではなかったこの手の種は急激に数を減らし、メルフィメールのように、一部の特別種や遺跡に守られた個体以外はほぼ絶滅に至った。
<メルフィメール魔獣(分体)> (モンスター:8話他)
実態は、大人の愉しみの為の道具であったが、生物であるが故に身体を維持するために何らかの『栄養補給』が必要であった。
この魔獣に関しては性的精神波がそれに該当し、これはその存在意義そのものが身体の維持に繋がる効率の良さを持っていた。
主である人間が、欲望にまみれて戯れている限りはあり得ない事だが、そうした行為が無くなると魔獣は空腹に陥る。
一応生き物である魔獣も、そうした空腹の欲求に応じて独自に活動するが、本体は巨大である事から、空腹時の行動はエネルギー消費が大きすぎるため、分体と称する端末を生み出す。分体は、本体より遙かに小さいためエネルギー消費も少なく、行動も容易であり、空腹な本体に変わって滋養の補給を行う。滋養が精神波であるため、分体の得た滋養は即、本体に送られるしくみとなっている。
基本的に本体の栄養が十分になると、分体は役目が終わり死に絶える。そしてまた、栄養が不足すると、本体のために生まれ出て周囲を徘徊する。
また、分体に決まった形状はなく、環境や状況に応じた形態で発生する。
<モール> (武器:12話)
打撃系武器の一つで、棒の先に鉄球が取り付けられているのが基本的なデザイン。
刃物などと違い、難しい技術を必要としない武器であり、盾・鎧で受けても衝撃が肉体にダメージを及ぼす。
<モンスター> (呼称:1話~)
人に害を成す、異形の生物達全般を示す。
その大半は、古代文明が戦争や土木作業目的に創造した生物で、文明崩壊後に野生化し、今日に至る。
<雪(ゆき)> (人名:6話)
楓の配下の上忍。
切断面を凍結させたり、刀身から氷の飛礫を放ったりする事のできる魔剣を所有。
<傭兵> (呼称:10話~)
金に雇われて戦う兵士全般の事を示す。
金次第という基本姿勢から、通常の兵士達には忌み嫌われるケースが多い。
実際、形勢を見て簡単に裏切る者もいれば、騎士以上に志を持って雇われる者も存在し、傭兵という人種もかなり幅広い。
高名になればスカウトが来る事もあり、顕著な例ではディオンや、キーンの村の一族がある。
<鎧セイファート> (アイテム:21話~)
キーンの求めに応じ、『セイファート』が変化した鎧。
実際には鎧というよりは要所に対応したプロテクターというべき形状で、キーンの闘い方を考慮して変身したことを伺わせる。
表層材質は触れると像の革のような厚みがありながら若干の柔らかさを感じさせるものとなっており、強く叩くと石の様に硬化して衝撃に対応する。
ちなみに、装着者のキーンにはその重さが殆ど感じられない。
また、『セイファート』の会話及び念話も可能。
付属能力として、物理的打撃に対する防御の他、並程度の魔法攻撃ならば完全防御し、心身の回復も行ってくれる。
<ラーベルク> (モンスター:15話)
魔王に『伯爵』の肩書きをもらった古種ライカンスロープの一人で、彼は生まれつきではなく、ごく最近、魔王によってその力を得た、いわば実験の成果。
役割はスカウトで、魔王がメルフィメールに侵攻するまで、方々を歩き回り、古種ライカンスロープになれるような丈夫な肉体を持つ人材を確保するべく活動していた。
侵攻が始まり、暇を持て余していた彼は、ある日、侵入者キーンの存在を聞き知り、魔王が興味を抱いているのを知って、己の仕事を開始する。理性の壁を壊すという魔法を駆使してキーンを欲望のままに行動させて説得しようとするものの、それによって暴走したキーンの手にかかって殉職する。
彼の用いた魔法は、古種ライカンスロープの力を得る以前からのもので、彼の家に伝わるオリジナル技術。
変身時には、身体全体が滑りを帯びた皮膚に包まれ、顔も長細く変貌し、背中には不気味に蠢く触手を何本も生やした姿へと変貌する。
能力は、両腕に生じた六本の管から自分の意のままに動くスライムを放って攻撃するもので、基本的に肉弾戦向きではない。
<ラーベルク従者> (モンスター:15話)
正式名称なし。
格闘戦が不得意なラーベルクの護衛役で、全員同じタイプの古種ライカンスロープ。
熊の巨体に犬の特徴が無駄なく混ざった様な姿で、先端がかぎ爪になっている節足が背中から生えている。
魔王が万能型を研究した一環で誕生した個体で、パワーを熊の巨体で、俊敏性を犬の脚部で、大きさによって生じる死角を節足によって補っている。
ある意味、戦闘生物としてはラーベルクより完成していたが、若干持久力に乏しい面があり、それ故、複数での行動を常としていた。
<ライカンスロープ> (呼称:4話~)
モンスターの一種で、メジャーな存在では狼男(ワーウルフ)や虎男(ワータイガー)などが知られる。普段人間でありながら特定条件で獣人化する存在の総称。
たいていは満月の光を直視することで変貌する。
獣人化した際は、理性が獣属性になるのがほとんどで、諸説では銀の武器や弾丸でしか仕留められないとなっているが、この世界ではそうした制限はない。
<リザードマン> (モンスター:12話他)
主に湿地帯に出没する、いわゆる爬虫人類。
二足歩行のワニ見たいなもので、その表皮は堅い鱗に覆われている。
<理想郷> (呼称:9話)
山賊がメルフィメールに対して称した言葉。
厳密には男性にとって・・・となるが、現実は知るとおり。
この単語だけで想像されるそれは、個人差が大きく生じる個人の欲望を全てを満たす、都合のよい場所でもある・・・・ように思えてしまうのが、この言葉の恐ろしいところであろう。
<リタ> (人名:3話)
第一討伐チームの戦士
塔内のトラップにより脱落
<竜血結晶> (アイテム:23話~)
ブラッド・ストーンの別名
<リリア> (人名:2・22話)
封印が解かれ、全貌を現した塔の調査を命じられた一隊の隊長。
捜索中に独断行動に出たエリザを発見。救出を試みるものの、逆に餌食となる。
特にイメージはなし。
居残り組であった上に、調査任務であるためその実力は低いと思われる。
<鈴(りん)> (人名:6話)
楓の配下の上忍。
所有者の意志に応じて変幻自在な動きをする鞭を所有。
<ルキュウス> (モンスター:17話)
カマキリ人間と形容された古種ライカンスロープ。
鎌状の両腕による近接戦闘が得意であったが、それを発揮する機会を得るまもなく、ゼルの熱線によって短命に終わる。
罠を仕掛けていたいた事から、絶対的な勝利の自信もなかった可能性がある。
<ルシア> (人名:2話~)
メルフィメール魔導忍者部隊下忍。
生来からの国民ではなく、遭難していたところを保護された少女。それが幸運だったか不運であったかは当人次第。
部隊の性質上、幼少の頃から訓練を始めるのが常な忍者部隊に所属できた点から、体術的な素質はかなりの物と推測される。
外部の出身者であるため、メルフィメールの独特の国政全てに心から賛成している訳ではなかったが、助けてもらった恩義で国に尽くしている。
が、何よりの理由は単独では周囲を取り囲む森や山脈を抜けられないと判断してのことであり、この国で一生を終える覚悟もしていた。
キーンの登場によって国を出る希望を抱き、その思いを告げるが、実現することなく終わり、キーンの今後人生に闇をもたらす原因にもなってしまう。
<レイラ> (人名:6~7・20話)
王宮近衛騎士団々長の地位にあり、メルフィメール最高位の武人。もちろん実力№1。
光(出来れば自然光が望ましい)を浴びる事で切れ味を増す聖剣を携え、有能な部下と、特殊部隊の楓達と共に魔王討伐に乗り出すものの、塔内に安置されていた鎧に手を出す「冒険者心」のせいで罠にかかり、敗北。
<レギアント> (モンスター:24話)
ジャイアント・アントの一種で、かなり獰猛。
鋭い牙の他に、六本の手足の前二本が攻撃の為の鋭い爪となっており、獲物を刺し殺して餌とする。
アリの仲間であるため、基本的に集団行動であり、戦闘時には仲間を誘引するフェロモンを放ち周囲の仲間を呼び集める。
また、ダメージを受けると興奮フェロモンを放ち、自分と仲間をより攻撃的にする。
彼等にしてみれば、生物的欲求と本能に従って行動しただけなのだが、その結果、キーンはルシアを失い、メルフィメールはその歴史を閉じることとなる。
<ローパー> (モンスター:5話他)
巨大なイソギンチャクのような形状の魔法生物で、無数の触手で獲物を捕食する。
中には触手で精神力や生命力を吸収する亜種も存在するが、形状自体に大きな差は無い。
作中に登場したそれは、メルフィメールに訪れる以前に、魔王が自力で魔獣を創造しようとして失敗した結果生まれた存在で、現存するローパーと何ら大差ない存在となっていたが、その行動本能に利用価値があったため、処分される事なく活用された。
この失敗により、魔王は塔の占拠し魔獣復活を目論むこととなった。
<ロザリー> (人名:22話)
メルフィメール騎士団に所属。
ドライアードの飯食になった一人。
<ワーウルフ> (モンスター:4話~)
狼人間あるいは狼男。
ある条件下で人から獣に変貌するする獣人モンスターをライカンスロープと呼び、その中では代表格ともいえる存在。
意外に生息数が多いようで、冒険者でなくともその存在が知られている。
<ワースパイダー> (モンスター:20話)
塔7Fにて登場。
名称からして蜘蛛人間であるが、それだけであり、キーンとの戦闘も行われずじまい。
実際戦えば、想像できる能力からしても、結構なバトルやくすぐりシーンができたものと思われる。
<ワータイガー> (モンスター:20話)
塔7Fに登場。
虎人間あるいは虎男。
<ワードック> (モンスター:4話~)
犬人間あるいは犬男。
ワーウルフの亜種なのか、当時の文明が大量生産を目的にした個体なのかは不明だが、とにかく犬人間である。
外見はワーウルフに似ているものの、その戦闘力は当然ながら低い。
自然界の生存競争を生き残るための、一種の擬態説(強い狼男だと思わせる)あり。
<ワンダーフラワー> (モンスター:7話)
別名『放浪花』と呼ばれる、人間を越える巨大なチューリップに似た紫色の『花』。
特殊な環境で進化した植物で、生きるために必要な栄養を『移動』という手段で得る植物。
不気味に動く根で地表を移動し、栄養を補給する際には通常の植物同様に、地中に根を伸ばす。
その行動は不気味ではあるものの、大地から栄養を補給するため動物のような捕食は必要なく、基本的には無害。
雄花・雌花が別々に咲くため、次世代を残すためには受粉をしなければならず、その性質上、昆虫等を用いての受粉が困難となったため、独自のフェロモンにて仲間を認識する手段を得る。
雄花・雌花が相手を見つけて直接受粉を行う姿は、交尾と似ており、ワンダーフラワーを植物と類するのを疑問視する学者も存在する。
本能的に大地の肥えた土地を目指して移動するため、険しい土地での開拓作業に利用される事も多く、遭難者が移動中のワンダーフラワーにしがみついてオアシスまで辿り着いた例や、急な干ばつで滅びかけていた民族が、移動中のワンダーフラワーを追って、移住先を見つけたという話まで存在する。