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2012/07/26(木)に投稿された記事
追想遊戯
正確に言うと、ロリを書こうとしても、おっぱいが目の前に浮かんでしまう。
豊満な胸、大きすぎず、しかし小さすぎない、手の平に収まる大きさ。
この件について、私の心の中にお住まいの岡澤・ザ・ジョイトイに意見を聞いてみました。
ジョイトイ「エロ小説を書きなさい、さすれば道は開かれん」
俺「預言者っぽい感じでエロ小説を要求された!!」
エロ小説です。
東方の藍。
ちなみに、俺はキツネさんが大好きです、もふもふ尻尾。
コンコンコンーって鳴き声もかわいい。
ちなみに猫もかわいい。
犬もかわいい。
藍はかわいい・・・藍はかわいい・・・
紫様にお仕えして、まだ季節が一巡りもしていない頃。
未だ妖術もろくに扱えず、人型に変化はできても、まだ自らの力を抑える方法も分からない。
そんな、昔の思い出。
紫様は、よく私と遊んで下さった。
夕暮れ間近になった草原で、二人で狐火を灯して遊んだり。
星空を見上げて、あの空に架かる天の川が、銀河という星の集まりであることを教えてくれたり。
九尾の狐として追われる日々を、まるで癒してくれるように。
紫様は、私を一個の妖獣として扱って下さった。
腫れ物に触る風でもなく、禍々しい悪霊としてでもなく。
そんな遊びの中に「笑わせ遊び」というものがある。
紫様曰く「笑いは妖怪の力の源になる」だとか。
その言葉が、今となっては事実だったかどうかは分からない。
しかし、私はその遊びをよく覚えていた。
紫様は人間の里に赴くと、幼い私に、よく着付けをして下さった。
呉服屋で、私に似合う着物があれば、それを買って下さる。
それらの着物の中に、袖を大きく刈り取った、桜色の物があった。
「笑わせ遊び」の時には、その着物を着るのが、二人の間の暗黙のルール。
逆に言えば、この着物を身につけることで、私は「笑わせ遊び」を、おねだりすることができた。
桜色の着物を身につけて、私は紫様の言うがまま、畳の上に仰向けに横たわる。
腕を頭上高く上げると、紫様は私の両腕の上にまたがるようにして座ると、指で円を描く。
円を描いた空間に肌色が広がり、その上で紫様は指を踊らせ始める。
その途端、私の大きく開かれた腋の下に、むず痒い刺激が送り込まれる。
「笑わせ遊び」、この遊びは、紫様が私をくすぐり、私を笑わせる遊び。
やがて、両腕の上から紫様が腰を上げ、私はくすぐったくて仕方のない腋の下を守るため、腕を強く締める。
しかし、紫様のスキマに捉えられた私の腋の下は、既に紫様の手の中にあるも同然。
私の腕の付け根にあるはずの腋の下は、今では紫様の目の前で、大きく露出されている。
どれだけ必死に腕を閉じても、紫様の目の前には大きく開かれた、私の腋の下が広がる。
その皮膚の上で、細い指先がダンスを踊る度に、私は畳の上に笑いながら転がり続けた。
「もうやめてください」
笑いながら、精一杯の気力で言葉を紡ぐ。
「ダメ、やめてあげない」
しかし、紫様は微笑みながら、私の懇願に耳を貸して下さらない。
畳の上を転げ回り、笑いが沸き出してくる口を閉じようにも、腋の下がくすぐったくて仕方がない。
敏感な皮膚を隠そうにも、紫様のスキマが私の腋の下を開いてしまっている。
その残酷なほどに露出することを強要された腕の付け根に、紫様の指先が這い回る。
スキマで開かれた腋の皮膚が、紫様の指遊びによって少しずつ紅潮し始めているのが、遠目でも分かる。
紅色に染まるほど刺激され、その刺激から逃れる術もなく。
ただ、私は身も体もなく、めくれ上がった着物の裾の心配をする暇もなく、両腋の下へ送り込まれる、狂ってしまうそうなほどのむず痒い感覚に、必死に抵抗し続ける。
その時、ふと、紫様の指の動きが止まる。
私は髪の毛を振り乱し、全身から汗を流しながら、畳の上で荒い息を繰り返していた。
今日は、これで終わりなのかと思っていた矢先、紫様の舌が私の腋の下をペロペロと舐め始める。
再び始まる笑い、生温かく柔らかな舌先で薄い皮膚を舐めまわされ、私は身悶え、頭を畳に擦りつけながら笑い狂う。
腋の下が紫様の唾液で濡れていくのが分かる。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
口からは意味のない謝罪の言葉を繰り返し吐き出しながら、汗と唾液に濡れていく腋の下を手で必死に押さえつける。
しかし、そんな行為は無駄であることなど、誰よりも私自身が一番よく理解していた。
紫様のスキマに捉えられた腋の下を、いくら押さえつけようとも、いくらくすぐったい刺激から守るための策を講じても、紫様の責めからは逃げられない。
やがて、笑いが笑いを上塗りするようになり、体の至る所がピクピクと痙攣を始める。
この先に待っているのは、ただひたすらの笑いと、くすぐったさが折り重なった、地獄の時間。
私は最後の力を振り絞って、叫ぶように紫様へ懇願する。
「ひゃはははははははッ!! もぅッヒぎぃ゛ッ!! もうやめてくだヒャひィィッッ!!」
思い出が、現実と繋がり合う。
私の体の下では、いつだったか、人里で買った袖無しワンピースを身につけた橙が、激しい笑い声を上げ続けていた。
2本の尻尾は太く膨れあがり、顔は笑いに歪み、頭を振り回す度に汗が畳を濡らしている。
私は、袖無しのために大きく開かれたままの腋の上で、指先をコチョコチョと踊らせ続けていた。
指先が柔らかく、熱くなった皮膚に触れる度に、橙はその小さな口から、目一杯の笑い声を吐き出している。
橙が口にした懇願の言葉から察するに、既に限界が訪れようとしていることは、経験から察しが付いた。
ここで、くすぐりを止めるのも一興だが、紫様なら、この後にどんな言葉を続けるだろうか。
全身を汗で濡らし、口からは涎を滴らせ、両目からは大粒の涙を流す橙を見つめながら、私は言葉を吐き出していた。
「……我慢ができなくなってからが、本当のお楽しみだぞ?」
目をまん丸に見開いて、吹き出す笑いの影に絶望の色を浮かべる橙。
しかし、その絶望もすぐに笑いに飲み込まれてしまう。
追想の紫様は、私が気を失うまで、ずっとくすぐりを止めて下さらなかった。
如何に妖獣と言えど、気を失うまでくすぐられるのは、大変な苦痛であることは知っている。
しかし、私はこの行為の先に隠されている、甘い感覚を今でも覚えている。
「も゛ぅ゛む゛り゛ぃ゛ぃ゛いひひひひひひひひひ! らんじゃ゛ま゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ!! ひゃーはっはっはっはっはっ!!」
既に言葉の形を失いつつある言葉を吐き出しながら、橙は私の指遊びに笑い身悶え続けている。
この先にある、甘い感覚に、橙は気づくのだろうか。
そればかりが、気になった。