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2008/11/16(日)に投稿された記事
涼宮ハルヒの青空(2)
投稿日時:22:07:03|コメント:0件|》本文を開閉
ディレクトリ:(未完成)涼宮ハルヒ - *涼宮ハルヒの青空
ちなみに俺様のアレルゲンは実は何を隠そう「分からない。だがストレス性だ!と言うよりもタバコと酒を控えなさい」ですから、まー、しょーがねーんじゃねーの?っつー感じでーす。
あ、そういや内輪ネタみたいになっちゃってアレなんですけど、俺の場合は小説書く事が趣味だから心配はいらないぜ!(更新無い時は忙しいかアレルギーか酒のどれかです)
「書きたいものを、書ける時に、書けるだけ」
ワタクシの心の内部で沸き上がる3K宣言、同時に沸き上がるものはエロの波動。
大体、俺の毎日はこんな感じです。エロ小説です。
あ、そうそう、レンタルサーバ借りたんですけど肝心のシステムが完成してないっす。てへ。
PHPで小説管理用のテンプレートエンジン作ったんだけどさー、イマイチ挙動が気に入らない。
こういうのってBSDライセンスとかで公開とかしたら需要あるのかしら?いや、どういうシステムなのかも分からないのに「需要の有無」なんて分からんけどね・・・
ちなみにPHPは開発がし易いから、みんなも良かったらやってみてね。
SOS団が幻想入りの続きー
そういや以前の記事を整理してたら、以前の俺の小説って1つ1つが短かったんすね。
俺は書き溜めをしないと言うか「いや、ぶっちゃけ投稿しないと書いた事忘れちゃうんですよ。俺はバカなのか!?」症候群だから悩みどころです。
視力だけはいいんだけどなー。2.0以上だし。関係がないッッ!!
ちなみに視力がいいのは2時間に1回遠くの山を見つめる事を欠かさないからかも知れません。つーか山の木々の葉っぱが見えます。
このエネルギーをもっと頭脳に注いで欲しかった・・・
背丈ほどもある草に囲まれて、辺りは濃い霧に覆われて、相変わらず空の様子は疎か一体ここが何処なのかすら伺わせる物も見当たらない。
あれから何度目だ?しかし、よく毎晩毎晩同じような夢を見て飽きないね、俺も。
「はぁ……」
大きくため息をついて髪の毛をモシャモシャと掻きむしり、半ば諦めたように俺はトコトコと歩き始める。
目覚めた後に必ず思う事ではあったが、どうして俺は、この夢の中で無防備にこんな鬱蒼と茂った草をかき分けかき分けて歩き始めようとするのだろう。
そこに立ち尽くしていれば良いものを、目が覚めるまでじっとしていればいいものを……
足を進めたこの先に一体何があるのか、誰の姿を見るのか。
それは、何度も何度も読み返した漫画の単行本と同じように、何もかも分かっているはずなのにな。
夢の中ですらそう思っているのに、どうしても足が前に進んでしまう。
これが自分の意志じゃないって言うなら納得もできようものだろうが、こうして歩いているのは他ならぬ俺自身の意志によるものと来たもんだ。
そう、夢の中ではいつもこんな事ばかり考えている。
そして、夢の中の自分の行動を叱責するのは、いつも目が覚めた後だ。
……そう、俺は夢の中で、これが夢なんだって事を知っている。
夢の中の出来事、先の分かる夢、退屈な夢だ。
こんな同じ夢をかれこれ1週間も見続けたら、誰だって「またかよ」と、盛大なため息の1つや2つぐらいはつきたくなったって仕方ないだろう?
俺はいつも、この草原に自室でベッドに入ったままの姿……つまりパジャマ姿で立ち呆けている場面から夢が始まる。
こんな姿をハルヒに見られたら……いや、あいつの事だパジャマ姿だろうと、例え下着だけであっても喜々として草を押し分けて探検を気取り始めるに違いない。
その内、底なし沼とかワニとかが出てきて、果ては怪物までもが登場して大冒険活劇が始まるんだろうな。
それはそれで見て見たい気もするが、パジャマ以外の装備のない俺たちの防御力は限りなくゼロだぞ、アリアハンの周囲でトロルにでも出くわした勇者ご一行様の心境なんてものは分かりたくもないね。
それにしても、こんな霧の中をパジャマ姿で歩き回っているのは、おそらく不審者か俺ぐらいのものだろう。
それにしても相変わらず濃い霧だ。前が全く見えない。
しかし、そんな濃い霧であるにも関わらず、遠くに霞むようにして見えるのは、神社の屋根。
相も変わらず立派な神社だ。あれほどに大きく、あれほどに凛とした藁葺き屋根を見たのなんて、小学校の時に文化遺産の旧家に見学に行った時ぐらいだ。
……今では、眠れば必ず見る事ができるけどな。得をした気分になれないのが玉に瑕だけど。
神社の境内の石畳の上に、やはりあの人がいた。
紅い……ドレスみたいな服って言い方が正しいのかどうかは分からない。
その服を口で説明するのは、ちょっと難しい。
白い大きな襟首には赤い一筋の飾り刺繍が施されて、山吹色のスカーフが胸元に伸びている。
真っ赤と言うには少しだけ浅い上着とスカート、スカートには白い小さなリボンのような飾りがいくつか付けられていた。
頭には巨大な赤いリボンが1つ、でも、その服装の派手さ以上に特筆すべきはやはり大きな襟首から伸びる肌色の二の腕かも知れない。
ノースリーブのドレスは俺だって知っているけれど、肘から下を隠している純白の袖と合わせて、ああいうタイプの洋服を見たのはこの夢が始めてだった。
両手で箒を持ち、石畳の上に散らばった木の葉を掃いては集め、掃いては集めを繰り返している。
さて、ここで夢は終わり、俺は温かなベッドの上で朝の微睡みを楽しむばかりだ。
そう思いながら、ぼんやりとその女の人を見つめていた俺だったが、今日ばかりはいつもと状況が違っていた。
「……あれ」
ここに辿り着くと、今までは夢が終わり布団の中の自分に気づくはずなのに。
夢は終わるどころか、ぼんやりと立ち尽くしている俺に、あの女の人が気づいて……
そうだ、大抵はここで夢が終わるんだ。
『今日も来たのね……』
彼女の声。
おかしい、どうして夢が終わらない?
『いつも、そっちから来るけど、そっちに住み処があるのかしら?』
焦り始めた俺とは裏腹に、その奇妙な服装をした女の人は慌てる様子もなく細い笑みを浮かべながら、ゆっくりとこちらへ近づいてくる。
濃い霧の中、はっきりと見える人影。
俺に近づいてくる女の人は箒を石灯籠に立てかけると、何の気負いもない様子で俺に近づき……
しっかりと眼差しだ、俺は思った。
まるで全てを見透かされているような透き通った瞳。近づいて来た事で分かった事だが、彼女の背丈は随分と低く、その顔にはあどけなさすらも感じさせる。
長い黒髪、腰まで届くような長髪が風にそっと揺れるようにしてなびき、その小さな手が俺の腕へと伸ばされる。
『妖怪……ではないみたいね』
腕に触れた手は、冷たかった。
いや、待て。今、彼女は何と言った?
夢の中の出来事にイチイチ突っ込みを入れるほど俺も野暮ではないが妖怪だって?
「よ、妖怪って……」
思わず口から漏れた言葉、俺の顔を見上げるようにして凛とした瞳を向けて来る彼女は唇に微笑みを湛えたまま。
『人間のようだけど、そっちには池しかないはずね。どこから迷い込んだの?』
近くで見ると、まるで中学生ぐらいの容貌ではあったが……俺は朝比奈さんの前例があるので見かけで人の年齢を計る事には少々自信がない。
そんな幼くすら見える彼女の口から発せられる言葉は、どこか厳しさすら感じさせた。
1つ1つの言葉に重みがある、その問いかけの1つ1つに大切な意味が込められているような気がして来るのだから不思議だ。
『……まあ、答えたくないならいいわ。紫、この人よ』
彼女がふぅと一息を付いて言うと、物陰から……決して隠れていたという訳ではないのだろうが、唐突に……
俺は別にファッション雑誌の評論家ではないのだが、唐突に現れた女性が身につけている服装もまた特殊だった。
何というか、紫色のドレス、とでも言えばいいのか?
まさに金髪と言うに相応しい金色の長髪の上には白い巾着帽が赤いリボンで括られている。
その顔は落ち着いた大人の女性を思わせるが、その表情にはやはりあどけなさを感じさせた。
まるでコスプレパーティーにでも迷い込んだような心持ちだな。その内、猫耳を付けた少女でも出てくるんじゃないだろうな……
その時の俺は、まさかその言葉が現実の物となろうなんて事は知る由もなかったが。
『ふぅん』
紫色のドレスを着た女性は俺をじっと見つめると、興味深そうに俺に顔を近づけて覗き込むようにして視線を飛ばしてくる。
金髪の髪の毛からは……なんと言えばいいのだろうな。香水とも異なる不思議な香りがした。
『どうなの?人妖?』
紅い服を着た少女の問いかけに、彼女はしばらく俺をしみじみと観察してから。
『人間ね。普通の。外来人なのかどうかは分からないけれど、それは本人に聞くのが一番ね。と言うわけで』
彼女はそう言って、俺の顎にそっと手を当てると、まさしく妖艶と言う言葉が一番しっくり来るような表情を浮かべた。
さっきまで感じていたあどけなさは一体何だったんだ?
ものすごい色気、と言うよりも、思わず赤面してしまいそうになるほどの魅力と言った方がいいのかも知れない。
妖しげな微笑み、吸い込まれそうな金色の瞳。
その微笑みの中には魅力と混じって、俺をからかうような光りすら湛えている。
『あなた、【何県】から来たの?』
何県?まさか夢の中でも県境なんて物があるのだろうか?
少しばかり引け腰気味に俺は、彼女の問いかけに答えようとした、その時。
バチッ
火花が散るような音、同時に俺の顎に当てられた彼女の手を、見慣れた小さな指が掴んでいるのが見えた。
俺は唖然としたね。いや唖然と言うよりも驚愕と言った方が正確なのかも知れない。
こんな奇妙奇天烈な夢だから、何が起きたって別に不思議でもないし驚く事なんて特別なかったのかも知れない。
しかし、もしこの場に夢の心理を解き明かしてくれる研究家がいたら、俺はすがって懇願していただろう。
紫色の服を着た女性の手を掴んでいたのは、誰あろう、あのエイリアン謹製のスーパー団員こと長門だったのだから。
「な、長門……どうしてお前が――」
どうして俺の夢の中にいるんだよ、という質問をしようとした俺の言葉を遮るように。
「危険、離れて」
一歩退くと、長門がパジャマ姿……
これはパジャマなのか?一体どうして俺が彼女たちの服装の評論をしなくてはいけないのかは全く持って不明ではあったが、俺は正直驚かされた。
だって仕方ないだろう?長門は浅い緑色のネグリジェを身につけていたんだから。俺じゃなくてもハルヒだって目をまん丸にした事だろうよ。
「な、長門……」
いつになく険しい表情の長門と、彼女に手を掴まれても微笑みを絶やさない紫の服を着た女性。
この状況は一体なんだ?1週間連続して同じ夢を見ているという事自体が非常識な事ではあったが、俺の夢の中には現在、謎の女性二人に宇宙人印のアンドロイドが登場している状況は決して無視できるような事態ではない。
長門の介入によって俺はいよいよ真剣に考えなければならなくなってしまったのかも知れないな。
「長門……この夢は、夢なのか?」
我ながら訳の分からない質問をしてしまったと思う。
しかし、さすがは長門、俺の意図を一瞬で汲み取ったように俺に視線を飛ばすと。
「学校で話す。昼休みに部室に来て」
突然に風景が暗転する。
体が温かな布団の感覚に気づき始めても尚、俺の耳には長門の声が聞こえていた。
「とても大切な事。あなたにとっても、私にとっても。そして」
長門は1つ呼吸を置き。
「八雲紫、あなたにとっても」