インラインRSSがどうも動作しなくなったみたいなので、RSSへのリンク追加しました
このサイトに掲載されている作品を、無断で掲載・転載する事を禁止します。
Copyright 2007- C Powered By FC2 BLOG
生きてるけど、今は家族のことを最優先中!
「くすぐりの塔」はキャンサーさんから作品が届き次第、ちゃんと更新していきます!
(今は公開させていただいた作品が手元に届いているすべてです)
ご連絡:キャンサーさん、何度かメール送っているから、ご返信くださ~い
2009/02/13(金)に投稿された記事
?×萃香 萃香がとってもクライシス その3
投稿日時:02:49:22|コメント:0件|》本文を開閉
ディレクトリ:(未完成)東方 - *クライシス8901
何気なく霊夢が放った言葉に萃香がビクッと背中を大きく震わせる。
びっくりしたような表情を浮かべて顔を上げた萃香は、目をまん丸に見開くと頭をブンブンと横に振り回す。
「ひひっ!あっ…ひはぁッ!む、無理ぃぃぃッ!それ無理だよぉぉぉッッ!!」
「無理って、あんた……自分で見てほしいって言ったんだから、挙げないと見れないでしょーに……」
呆れたような霊夢の言葉、萃香はその言葉を耳の奥で聞きながら、その通りである事を痛感していた。
布団に横になっていた彼女の両腋の下に突然加えられ始めた、激しいむず痒さ。
全く予期しなかった激しい刺激に、彼女には一切の対抗手段もなく次々と加えられ続ける刺激の波に全身を翻弄され続けている。
宴会の時、酔っぱらった天狗の新聞記者にふざけてくすぐられた時は、必死に腕を胴体に押しつければ指の動きぐらいは抑える事ができた。
しかし、今回は……
それがどうしてなのか彼女自身にも分からないが、どんなに腋を強く閉じてもくすぐったさを押さえ込む事ができず、必死に逃げ回れば腋の下に差し込まれた指先から逃れられるはずだと、部屋中をのたうち回ってもくすぐったさから逃れる事もできない。
転げ回りばたつかせる四肢の動きなど意にも介さない腋の下への刺激は、絶え間なく萃香の敏感な腕の付け根の内側をグニグニと刺激し続けている。
動きを封じる事も、そこから逃れる事も許されない。
それなのに次々と腋の下の柔らかな皮膚には、新たなくすぐったい感覚が送り込み続けられている。
こんな状態で腕を挙げる事などできるはずがなかった。
仮に、腕を挙げたとしてもむず痒い刺激が強くならないのだとしても、それが理性で分かっていても彼女の本能がその行為を許すとは思えない。
「ひゃはッ!無理だよぉぉッ!くふふ……ふふふふふふッ!むぐぅッ……ひゃぁッ!ひゃひひッ!無理!くひひひッ!むりだよぉぉぉッ!!」
こんな状態で腕を挙げれば今まで必死に我慢して来た『笑い』を噴出させてしまう。
すでに部屋中を転げ回り、四肢を存分にばたつかせて、鬼と言えど萃香の体からは体力が奪い取られてしまっている。
さらに、くすぐりに耐えるという行為に加えて、『笑い』を堪えるという行為は予想以上に気力を消耗する。
では笑ってしまえば良いのではないか、そう思いつつも、おそらく一度笑い声を上げてしまえば、今以上に体力が削ぎ取られてしまうに違いない。
今はかろうじて理性でもって、腋の下の薄い皮膚へと流し込まれるむず痒さに耐える努力を全身に伝達できているが、激しい『笑い』の中でそれを行う自信は彼女にはなかった。
しかし、腋の下の中で起こっている状態を見てもらわない事には何も始まらない。
それを見てもらったからと言って何かが変わるという保証はないが、数々の異変を解決して来た博麗の巫女である霊夢であれば、もしかしたら……
淡い期待と、自分の両腋に流れ込み続ける耐え難い刺激を一秒でも早く消し去りたい。
すでに、くすぐられ続けてまどろみなど消し飛んでしまっているが、全く無防備な状態で始まったむず痒さは、尋常ならざる激しい刺激となって萃香を今にも狂わせようとし続けている。
このまま、ずっと腋をくすぐり続けられていたら、本当に狂ってしまうかも知れない。
「くひひっ!はっ…ふひひひひひッ!れ、れいむぅぅぅッ!!一瞬!いっひゅ…ふひひひひひひひ!一瞬だけ見て!ひゃふふふふッッ!!」
「一瞬って……まあ、いいから。ほらバンザーイ」
霊夢が何とも冷めた口調で萃香を促す。
その言葉に促されるように、必死に、懸命に。
萃香の中に残された気力を総動員して、出来るだけむず痒くない方法を探り探り、慎重に右腕を上へと挙げようとする萃香。
しかし、そのもどかしいまでの行為に苛立ったのだろうか。
霊夢は萃香の右手首をグッと掴むと、そのまま一気に腕を頭上高くに持ち上げてしまった。