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2009/04/10(金)に投稿された記事
涼宮ハルヒの青空 その6
投稿日時:01:05:13|コメント:0件|》本文を開閉
ディレクトリ:(未完成)涼宮ハルヒ - *涼宮ハルヒの青空
・・・ごめんね、ワケが分からないテンションで。
そんなわけで、ハルヒと東方のクロスオーバーです。
長門の協力なくして、ハルヒと色んな人たちを絡める事はできないんだ・・・ッ!(言い訳)
そのフェチが実は日本国内ではクローズアップされる事が少ないだけで、海外では結構メジャーなフェチズムだとか。
よもや、そのフェチをハルヒ自身が持っているなんて事を、今の俺にどうやって想像できたと思う?
そうだ……俺はこの時はまだ純粋だったんだ。
ハルヒ曰く「腋ツボマッサージ」なる奇妙奇天烈な謎のヒーリング療法が、実は実在しないモノだなんて疑う事すらしなかった。
ああ、この世は広いな、よもやそんなマッサージ法があるなんて。
もし俺があの時に戻る事が出来たのなら、俺は自分の頬をひっぱたいて『くすぐりフェチ』なるモノが如何様なるものなのか、懇切丁寧に説明する事だろう。
あるいは、あの時に俺はハルヒの口車に乗せられていなければ、もしかしたら俺はこの後、あんな苦労や、こんな苦労もしなくて済んだのかも知れないな。
これがドラキュラ少女が言う「運命」と言うものなのか、あるいは、紫さんが言うところの「偶然のような必然」というものなのか。
とりあえず、俺に分かっている事はただ一つだけだ。
俺があの時、あの行為を行っていなかったら、俺は今ここにはいないという事。
この世界の、奇っ怪な人たちとも会えなかった、という事だ。
ベッドにうつ伏せになり、枕に顔を埋めているハルヒ。
いつも自分が寝ているベッドにハルヒが横になっている様は、あたかも思春期特有のエッチな謎の夢を見ているかのような心境だ。
……腋ツボマッサージ。
その得体の知れない謎のマッサージ法を生まれて初めて聞いた俺は、一体何から始めたら良いのか混乱していた。
足つぼマッサージとかなら、とりあえず棒みたいな物を手にして足の裏をギュウギュウと押してやれば、効果は別にして様にはなるのかも知れないが……
腋ツボマッサージ、それが如何なる手順で、如何なる方式を持って実施されるべき医療外行為であるのか俺にはまるで分からない。
……とりあえず、ハルヒの腋でも突いてみるか?いや、ダメだろ。
「……何やってんのよ」
挙動不審に謎のマッサージ法について思いを巡らせていた俺に、枕から軽く頭を上げたハルヒが口を尖らせる。
「ハルヒ、その……腋ツボマッサージって一体どうやってやればいいんだ?」
その言葉に、まるでバカでも見るような表情を浮かべるハルヒ。
俺のベッドに横になった我らが団長様は、その腋ツボマッサージについて無知の俺にご立腹のようだ。
「……さっきも言ったでしょ?わ、腋を……くすぐんのよ」
「それは分かった。それで一体、この体勢で一体どうやってお前の腋をくすぐれと言うんだ?」
さすがに、体の上にまたがる、という訳には行かないだろう。
などと思っていた俺に、彼女はしれっとのたまった。
「どうやってって、私の背中にまたがって―――」
「待ってくれ!……はっきり言おう、それは色んな意味でマズイ」
「何でよ……」
「な、なんでって、マズイだろう!」
「何がマズイのよ」
何がマズイのか、それを具体性を持って語るとしたならば、2つの問題に大別する事ができる。
1つ目は、俺たちがクラスメイトという健全な間柄であると言うことだ。
こんな言葉を谷口に聞かれたら、指をさされて笑い転げられる事だけは間違いないな……
2つ目は、俺の主に下半身的な問題でだ。
健全なるクラスメイト、健全なる学徒として勉学に従事しているとは言え、俺も元気いっぱいの男の子なのだ。
ハルヒが横になっているベッドの下にはユートピアが息を潜めているし、それは男たるもの無限に生まれてくるエネルギーを溜め込めざる悲しき生物である事の証とも言える。
そんな悲しき生き物である俺が、ハルヒの上にまたがって、ハルヒの体に触ってみたとしよう。
……そんな状態で俺の将軍様がお怒りにならない訳がないじゃないか。
だが、ここでそんな男と女の違いについての爆弾発言を口にできるほど、俺も達観はしていない。
かと言って、ここでこの行為を行わない場合、あるいはハルヒは怒って帰ってしまう可能性も考えられた。
一体どうすればいいんだ!
そして、こんな良く分からない事で俺は一体何で真剣に悩んでいるんだ……
(問題ない)
ビクッ!
突然の長門の言葉に俺は思わず肩を震わせてしまった。
頭の中に響くように聞こえてきたのは聞き慣れた声、それがこんな状況でなければ頼もしく聞こえたのかも知れない。
長門なのか?
(そう)
一体どうして……と尋ねようとして、やめた。
エイリアンに丹精込めて作られた彼女になら、この程度の事など朝飯前なんだろうな、いつもの事だ。
何しろ、夢の中にまでアクセスして来ちまうんだからさ。
(夢へのアクセス方法と、遠距離意思伝達は仕組みにおいて異なる)
そうかい。
(そう)
実際に言葉で会話している時と変わらぬ口調で、俺の頭の中に言葉をポツリポツリと置いていく長門。
声ならぬ言葉とは良く聞く単語だが、実際にこうして体験して見ると、不思議と言うよりも不気味だった。
……それはともかくとして、長門。
(なに?)
さっき「問題ない」って言ったよな?
何か良い方法があるのか?
(ある。この件において、あなたの精神状態は劣位状態にある。よって、私がサポートを行う事を提案する)
サポートか、ありがたい。
……と、いつもの俺なら思うところだが、本件に関しては大変にデリケートな問題を含んでいる。
特に男として、あまり他に知られたくない下半身的な問題をサポートして頂けるのは……ある意味、何とも頼りがいのあるお姉さんのような発言ではあると思う。
だがな、長門。
本日の俺はあまり長門にサポートして頂きたくない心境だ。
(問題ない、あなたが懸念している問題は把握している)
把握されても困るんだがな……
(……ぁ、あなたが懸念している、その局所的問題は回避可能)
今、笑わなかったか?
(笑っていない)
……一体如何様なる方法で、俺の最大のプライバシーをサポートして頂けるのかは全くもって不明だが、長門が言う事にはいつも間違いはなかった。
今日の昼時に、幻想郷、だったか、その異世界へ行く事にも同意してしまった手前、ここでハルヒの協力を得られなくなる事だけは避けなくてはならない。
そして、俺にはハルヒに協力を取り付ける、もう1つの理由があった。
それは昼時に、長門と約束をした後に感じた、言いようのない好奇心。
異世界という場所が一体どういう所なのかは皆目見当も付かないが、何とも心躍る単語だと思わないか?
SFドラマやファンタジー映画なんかでは、ごく当たり前に飛び交う『異世界』という言葉。
子供の頃にアニメーションで見た『4次元』とか、『○○の世界』みたいな謎っぷりは、いかんとも捨てるに惜しい。
……長門、聞くだけ聞かせてくれ、どうやってサポートしてくれるんだ?
(まず、あなたの体内に興奮を抑制する化学物質を生成する。同時に、涼宮ハルヒを安眠に導くための手段を実行する)
ハルヒの体内に睡眠薬みたいなのを作り出すって事か?
(違う。涼宮ハルヒが望む方法で、涼宮ハルヒが疲労して自立的安眠状態に移行できる状況を作り出す、という意味)
そんな事が出来るのか?
(できる)
どうして断言できるんだ?
俺は長門にそう尋ね、長門は当然のように答えた。
俺はその時、初めてその言葉を耳にした。
まさか、その言葉……正確に言えばその行為が、俺たちにとって大切なものになろうなんて事を、誰に想像できただろう?
(涼宮ハルヒは『くすぐり』という行為に対して、非常に強い興味を持っている)
……どういう意味だ?
(涼宮ハルヒは、あなたにくすぐられる事を所望(しょもう)している)
……なんで?
(涼宮ハルヒは、くすぐられフェチだから)