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2010/02/07(日)に投稿された記事
マゾいぞ!ハルにゃちぽん(2)
投稿日時:19:25:23|コメント:3件|》本文を開閉
ディレクトリ:マゾいぞ!ハルにゃちぽん
猫かわいいよね。
あの気まぐれな態度に幾度となく騙され続けています。
そんなワタクシではございますが、このC太郎、純愛を心より応援したい所存です。
すでに俺様のハートはタバコと酒と大人の汚さに薄汚れてしまいました。
純愛、初々しさ、Sっぽいけど実はM。
こちょぐりにーたはドMハルヒを応援しています。エロ小説です。
ハルヒ!
キョンとチュッチュさせたかっただけなの系。
だけなの系。
だけなの系。
そーいや長野県長野市は35cmぐらい雪降りました。
俺様の近所は確実に過疎化が進んでいるので、俺ぐらいしか雪かき要員がいないんだ!
がんばれ俺!負けるな俺!酒を直接運動エネルギーに変換する31歳のニューパワーで何とかしろ俺!
さて、パン食って来よっと。
桜、ヤマブキ、ヒマワリ、サザンカ、雪割草。
すべての季節が一気に訪れたような花々の楽園、その中にハルヒは一人佇んでいる。
クラシックなドレスに身を包み、頭には花で作られた冠を乗せて。
首にはハイビスカスやカスミソウで組み上げられたフラワーリングをぶら下げていた。
心地の良い香り、音もなく通り過ぎていく甘く優しい風。
ここはどこなのだろう? そんな疑問すらハルヒは抱かない。
ただ、一つだけ確信にも似た思いだけがあった。
ここにいれば、きっと『彼』がやって来る。
花と霞に薄まった彼方から、ポッパカポッパカと馬のひづめの音。
手にはキキョウの花束を握りしめて、少しずつ鮮明になっていく馬とその上に乗る人物の影に目を細める。
太陽のものではない、まばゆい日差しが降り注いで、霞は曇ったガラス窓に指をなぞらせたように晴れていく。
その馬に乗った人影は少しずつ近くなり。
馬の長い足は、ハルヒの目の前で止まった。
「よっ、ハルヒ」
喜びの笑顔と共に視線を上げながら、彼女の表情は若干微妙だった。
本当なら、彼女が期待していた言葉は『どうしましたか、お姫様』か、『お待たせいたしました、お嬢様』だったのだが。
さらに視線を上げた彼女は、馬の上にいる思い人よりも先に、その馬の姿に唖然としてしまった。
「こ、古泉くん……?」
栗色の大きな馬の首筋にはのぞき窓。
そこから見慣れた瞳が、ハルヒにチラッチラッと視線を飛ばしていた。
「ただの馬でも良かったのですが、その実、正体は僕なわけです。 これはちょっとした恐怖ですよ」
くぐもった声で、そんなことを言われても。
とりあえず馬の着ぐるみに身を包んだ古泉を無視することに決めたハルヒは、馬上の思い人を見上げた。
いつも通りの制服に、いつも通りの髪型、いつも通りの顔。
あまつさえ肩には学生鞄を引っかけて、襟元は開いたまま。
馬に乗って登場してくれるのなら、できることならクラシックヨーロピアンの王子様スタイルの方が嬉しかったのだが。
「あんた……もうちょっとマシな格好はできなかったの?」
わざとガッカリしたような口調。
しかし、ハルヒの心は躍っていた。
彼の乗ってきた馬が、例え名馬ブケパロスでなく、コスプレ馬コイズミイツキであっても、馬上の彼が違和感なく制服に身を包んでいたとしても。
ハルヒは、ここが夢の中であることを知っている。
夢の中の彼女だけの世界で、自分の思い人が目の前にいる。
日頃は素直になれずに、いつも口論をしてばかりいるけれど、夢の中では恥ずかしさもなく本当の自分を見てもらえる。
軽快な足取りでコスプレ馬から下りた彼は、馬の背中をポンポンと叩く。
「悪かったな古泉」
「いいんですよ。 人ばかりでなく馬も演じる、これも一つの結論なのかも知れません。 さて、あなたの名馬はそろそろお役ご免のようで。 それでは、またいずれ」
「……ああ」
爽やかだがくぐもった笑い声と共に、コスプレ馬はきびすを返すとポッパカポッパカと走り去っていった。
コスプレ馬が彼方へ消え去った頃、花園の中に座っていたハルヒの元へ歩み寄ってきた思い人。
彼は彼女と目線を合わせるようにしゃがみ込んだ。
「なあ、ハルヒ」
ハルヒは自分の顔が赤くなるのを感じていた。
いつになく真剣な眼差し、それは彼にしかできない、強く、それでいて優しい眼差し。
手に持っていたキキョウの花束を思わず離してしまい、パサリと膝の上に散らばった。
頭の中で取り留めもない思いが次々と浮かび、消えていく。
定まらない視線を必死になだめて、彼の顔を見つめ続けるだけで精一杯。
「な、なによ……」
思わず不機嫌そうに聞き返してしまいハッとする。
なぜ夢の中ですら、自分は本当の気持ちを素直に口にできないのか。
「……」
無言の彼、その視線から目を逸らしそうになるのを懸命に耐えるハルヒ。
どんな言葉が待っているのだろうか。
これが夢であっても、それが目覚めてしまえば虚無であっても構わない。
今、この時だけでいい、彼を独り占めできるのなら。
彼女だけの思い人であってくれるのなら―――
「ハルヒ」
彼の唇が言葉を紡ぐと同時に両肩に大きな手。
そして、ぐっと引き寄せられる。
(え? え?)
一体どうしてしまったのか、ハルヒの思考が追いつかず、動揺の言葉ばかりが頭の中を駆け巡る。
目を大きく見開いたまま、彼の顔が近づいてくるのが分かった。
「キョ……キョぅ―――」
彼の名を呼び終える前に彼女の唇を柔らかなものが覆った。
それは熱くて濡れている。
ポカンとしていた彼女は、自分の体が瞬く間に沸騰したかのように熱くなるのを感じた。
合わせられた唇と唇、彼女の口を思い人の舌がノックする。
優しい感触、生暖かくてぬるぬるしていて、心地よい。
(あたし……キスしてる……キョンと……)
一度、夢の中で交わしたことがあるが、あの時はまるで重なり合うだけのような浅いキス。
今回の夢で交わすキスは、それとは比べものにならないほどに濃厚で。
自然と口が開き、彼の舌を受け入れる。
そっと口の中へ差し入れられた舌先が、まるで愛撫するように彼女の舌を求めていた。
恐る恐る舌を微かに動かすと、それに絡みつくようなして、愛撫された。
「……ん…ぅ……ぅ……」
両手足から力が抜ける。
口の中を愛撫されているだけなのに、頭の芯が痺れるように熱くなり、腰からも力が抜けていく。
これがファーストキスではない。
彼とも一度は夢の中で交わしたことはあったし、以前にも数回は経験があった。
しかし、このキスだけは今まで交わした、どれよりも濃厚で、どれよりも心地が良い。
「ん……ん……」
彼の鼻から漏れる吐息がくすぐったい。
視界が潤んで、耳までがカッカと熱を持ったように熱くなっている。
肩を大きな手で抱えられて、彼の舌が彼女の舌をリードしてくれる安心感。
目の前に好きな人の顔がある。
いつもは口論ばかりしている彼の顔が―――
そっと唇の交じり合いが終わり、彼が顔を遠ざけた。
まだやって欲しい、寂しい気持ち。
恥ずかしさを感じる余裕もなく、彼と自分の唇の間に伝う透き通った体液が糸を引くのを見つめるだけで精一杯。
「ふぇ……」
何かを言おうとしたのに言葉は出ず、間抜けな声だけが漏れだしてしまう。
頭の中がまるでとろけてしまったようで、フワフワしていた。
だらしなく口を開きっぱなしにしているのに気づいても、口を閉じることができない。
「ハルヒ、きれいだ」
カアァァッと顔が熱くなる。
恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がないのに、その言葉が堪らなく嬉しくて、瞳からハラリと一筋の涙が伝う。
「キョ……ン……」
名前が呼びたかった。
彼の、自分の思っている人の名前を口にしたかった。
(ダメ……力が……)
体中の力が抜けて、彼の両腕に抱えられる心地よさにすっかり陶酔してしまっていた。
でも、それが気持ちよくて、とても居心地が良い。
「……えへへ……」
自分でも信じられないほど穏やかに、ふやけた微笑みがこぼれる。
(毎日こんな風にできたらいいのにな)
再び、思い人の顔が近づいてくる。
ハルヒはそれを全く抵抗なく受け入れていた。
この濃厚なキスの先に一体何が待っているのだろうか。
(キョンに……言えればいいのにな……)
とろとろの思考の中、ハルヒは自分が抱えている『ある性癖』について考えていた。
誰にも言えない、彼女が中学生の頃から思い悩み続けている性癖。
夢の中では言い出せそうなのに、言い出せない、自分の中に隠された衝動。
(キョンは……人をくすぐるのって好きなのかな)
思い人の真剣な眼差しは、彼女の心を透明にしていく。
今の彼になら言えそうな気がするのに、口にするのがとても恥ずかしいことのように思えた。
(自分を、くすぐって欲しい……なんて)
再び彼の唇がハルヒの唇にふわりと重なる。
違和感のかけらもなく、彼女はそれを受け入れ、また生暖かな舌を口腔内に感じながら、ゆっくりと目を閉じた。
肩を抱いている彼の指先が、自分の体をさわさわと撫で回したら。
あるいは、今、自分の口の中を愛撫している舌先が、敏感な皮膚の上を這い回ったら。
一体自分はどうなってしまうのだろう。
(キョン……)
心の中で彼の名を呼び、いよいよ背中からも力が抜けていく。
この口づけが終わったら、自分の気持ちを伝えてみよう。
そんなことを思いながら、ハルヒは全身を彼の両腕に預けた。
「本当に幸せそうな顔で寝てますね……」
喜緑はハルヒの枕元でスースームニャムニャと寝息を立てているハルヒの横顔を見上げている。
ふかふかの枕の上、情報統合思念体選抜の3名は、寄り集まって会議を開いていた。
議題は『涼宮ハルヒを一体どこからくすぐるか』と言う、端から見ればふざけているような内容。
しかし、当の彼女たちは真剣そのものである。
下手をすれば情報爆発に巻き込まれ、一瞬にして情報連結が解除されてしまうかも知れない。
極めて危険な任務ではあるが、3人にはある種の安心があった。
それは、先ほど長門から聞いた話の内容。
「本当に涼宮ハルヒは、くすぐられるのが好き……なの?」
ゲッソリした顔の朝倉。
当然である、朝倉は毎晩のように長門によって『その行為』を行われているのだ。
時には指で、時にはサラダ油、先日は小麦粉を使われた。
サラダ油でネットリと両手を濡らした長門によって、大の字の姿に拘束されて動けない朝倉の皮膚が薄い場所ばかりを狙って、しつこくヌルヌルとくすぐり回された時は、生きた心地がしなかった。
小麦粉の時は、執拗に、それは本当に執拗に、足の裏を延々と責められ続けたのが恐怖の思い出だ。
汗ばんだ皮膚をパウダーのように乾かしてしまう小麦粉を丹念に擦り込まれる地獄の責め苦は二度と体験したくない……などと言うことも決して口にはしない。
「○○だけはやめて」は、長門回路によって「○○だけを責め続けて。 気が狂うまでなっ」に変換されてしまう。
「本当。 涼宮ハルヒはくすぐられることを所望している」
長門はそう言いながら、どこから持っていたのだろうかリュックサックのような袋の中に手を突っ込んで、ゴソゴソと何かを探している。
「また、生じる事象はできるだけ現実味を帯びていないことが望ましい。 非現実的、かつ、それが涼宮ハルヒが夢と認知できる状況が、キーポイント」
そう言いながら、長門はリュックサックの中から紫色の得体の知れない液体で満たされている容器を取り出した。
二人は先ほどからリュックサックに描かれている、可愛らしいウサギのキャラクタープリントが気になって仕方がないが……ここは、見なかった振りである。
「それで、私たちはこの大きさ、というわけなんですか?」
喜緑の質問に長門は「そう」と短く答えた。
そして、両手に不気味な紫色の液体に満たされた容器を持ちながら、ゆっくりとハルヒの巨大な横顔を見上げる。
「ミニマムサイズの私たちには、今や入り込めない場所はない。 しかし、全身の皮膚を網羅的に精査することは困難。 よって、各担当を設け重点的に調査を行う」
そして、容器を朝倉、続いて喜緑に手渡した。
朝倉はその液体が入れられている容器を持ち上げて、まじまじと見つめてみる。
少し振ると糸を引くほどの粘性。
時折、液体の中でボコッボコッと泡が沸き上がり、まるで生きているかのような動きを見せている。
「今渡したものは、擽感増幅液状化変形菌。 朝倉涼子の協力によって得られた情報を元に、情報統合思念体が開発した」
「ひっ!」
思わず容器を取り落としそうになる朝倉。
慌てて掴み、両手で胸元に抱きかかえる。
「心配ない。 容器の上部に擽感増幅液状化変形菌を噴出するノズルを用意した。 これを涼宮ハルヒの衣服内に潜入後、直接皮膚に吹きかければ被害はない」
投稿日:2010/02/07(日) 23:39:50
相変わらずのタイトルのひどさに吹いた
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