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2019/01/17(木)に投稿された記事
ハルヒをこちょこちょ(1)
この歳になると別に何か書くこととか無いわけなんですよ。
昔の小説読むと書き込み具合が足りないなーとか思うんですが、今も大して変わらんので、まーいっかなって感じです。
そういや、結婚したんですが、アレですね男ってのはダメな生き物だなーと感じ入る毎日ですよ。
朝起きらんないし、片付けも出来んし、この間なんて(以下ダメ男自慢のため省略)
エロ小説です。
ハルヒをこちょこちよ!の導入です。
クロスオーバーってのを書きたいんだけど、みんな興味ある?
誰かが逃げて来るだろうか、他に誰か逃げおおせた者はいただろうか、そんな事を思いながら窓から見上げる夜空には、不気味に明滅する無数の光源が一面に広がっている。
部室棟は不気味なほどに静まり返っていて、先ほどからカタカタとキーボードを叩く音だけが耳にまとわりつくように響き続けている。
何が起こったのか、彼らは一体何なのか、そうした疑問よりも「これからどうなるのか」と言う漠然とした恐怖だけが彼女の身を握り潰すように押し寄せ、しかし、今この部室に自分が一人ではない事だけが彼女にとって唯一の救いに思えた。
普段なら「不思議な事が起きた」とテンションも高く、この謎を解き明かさんと町に繰り出そうとしていたのかも知れない。
だが、今日ばかりは彼女のそうした破天荒な天真爛漫さは鳴りを潜めて、ここまで良く無事に辿り着けたものだと、自身の幸運に一方では感謝し、一方では自分に襲い掛かった不可解な存在の影を思い出し、背筋に冷たい汗が流れた。
『分からない。感知できなかった』
普段なら達観と表現しても差し支えないほどに冷静な長門から、絞り出されるような声色と共に放たれた、慙愧(ざんき)すらも滲ませた言葉を耳にした彼女は、この出来事が尋常でない事を知った。
さらに、カナダへ引っ越しをしたはずの朝倉までもが長門と共に部室に逃げ込んで来た事で、人並み以上に聡明なハルヒには理解出来てしまった。
自分の周囲に置かれていた様々な事実、それらは、彼女自身が思っていたように単純な事柄では無く、いくつかは欺瞞(ぎまん)であり、いくつかは何らかの理由により都合良く用意されていたのではないか。
普段は冷静な長門の焦りがヒシヒシと伝わって来る。
朝倉は、長門と先ほどから高校生とは思えないような難しい単語を交えた言葉を交わし続けている。
「でも、地球外知性体と仮定するには情報が少なすぎるんじゃないかしら。確かに上空の構造物は人工物と考えるのが妥当だけど、当該惑星上で建造された可能性も否定できないし」
「この時間上では極大質量体を重力圏内で空間に静止させる技術は存在しない。地球外知性体と解釈するのが合理的」
そう言いながら長門はいつになく鋭い目つきでハルヒを見つめると、数回瞬きをして、朝倉にだけ聞こえる小さな声で。
「そして、今回は彼女が原因ではない」
キーボードを一際強く叩き指の動きを止めた長門、ディスプレイには無数の数字やアルファベットが並び、それが絶え間なく書き換えられ、暗闇の中で二人の顔をぼんやりと照らし出していた。
それを覗き込む朝倉はしばらく視線をあちこちに飛ばすと、その整った顔に驚きとも困惑ともつかない表情を浮かべてガタンと椅子を蹴って立ち上がった。
「そんな……あり得ないわ!これほどの質量をトラップにすら触れさせずに瞬時に長距離移動させるなんて……」
「気象観測衛星のリアルタイムデータから算出した。間違いない」
二人の問答など上の空でハルヒは考えていた。
この世界は秩序的で寸分違わぬ美しい歯車が織り成す機械的な動作によって形作られ、しばしばその歯車の挙動が自分の眼前に不可思議な出来事を生み出す事もある。
しかし、この世界は、宇宙は自分にとって程よく都合の良いように作られている、それは例えるなら海のようなものなのだと思って来た。
だからこそ、今まで自分の周囲では程よく少しだけ冒険心をそそられるような出来事が起こっていたし、それが堪らなく面白いものだった。
けれども、今の有様は一体何なのだろう。
狂わぬはずの美しい水面はいとも簡単に波立ち、その海に沈むこの世界は、まるで嵐に翻弄される貝殻のように乱雑にかき混ぜられている。
ハルヒはふと、ある言葉を思い出していた。
過去に誰かが言っていた言葉、いつどこで、一体誰から聞いたのかすら思い出せない、ただふと沸き上がるように思い出した言葉だった。
「……この世界は、秩序と言う名の水底深くに沈む、貝のようなものだと思っていた」
その日、この町に黄昏時が舞い降りた。
空を覆い尽くすほどに巨大な物体から放たれた無数の「生き物と思われる者たち」によって、彼女たちの日常は非日常に置き換えられた。
かろうじて学校へ逃げ込んだ彼女たちに、その他の人々の安否など分かるはずもなく、空には音も発せず静寂のまま、夜空を切り裂くように物体だけが浮かんでいる。
彼女たちが知るはずがない。
これが、ただの始まりに過ぎず、そして、彼女たちこそが世界において数少ない希望である事を。
投稿日:2019/03/16(土) 03:37:08
クロスオーバーもありかと
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