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2008/05/13(火)に投稿された記事
レナをコチョコチョ その2
投稿日時:22:20:02|コメント:4件|トラックバック:0件|》本文を開閉
柔らかな皮膚に指先でペタペタと触れてみたり、指先を「くの字」に曲げて摘むような動きでフニフニと持ち上げてみたり。
太く重い鎖の先に取り付けられた革ベルトに手首をギュッと縛り付けられて、大きく両腕を上に上げた姿勢のまま身じろぎをしようにも鎖の重さで体を反らすコトすらできない。
床の上につま先立ちをしているため、下手な方向に足の位置を変えれば両腕に自分の全体重がかかってしまう。
手首同士がベルトの中で擦れ合う痛みに耐えられず体をよじる事を諦めれば、露出した腋の下にメリュジーヌが意地悪く刺激を与えてくるのを甘受しなくてはならない。
「はっ!くひっ……ふぁっ!な、なんでワキばっかり…ぃッ!やっ…やめっ!」
白い腕の付け根の皮膚の上に、じっくりと指先を這わせるメリュジーヌはレナが笑いに顔をしかめてビクッビクッと体を震わす姿を満足そうな眼差しで見つめている。
敏感な薄い皮膚に加えられる優しく弱々しい絶え間ない刺激。
その指先から繰り出される愛撫するような責めはレナの腋の下を執拗に、しかし優しく丁寧にいじり回し続ける。
敏感な場所をこちょこちょと悪戯され続ける刺激に、レナは常に流し込まれる耐え難いむず痒さに身悶えし、何とかしてくすぐったさを和らげようと頭を左右に激しく振り回す。
短めの髪を狂ったように左右に振り回し、両方の腕の付け根を這い回る細い指先から少しでも逃れようと体をよじらせる。
グッと両手首に巻き付いているベルトが食い込み、手首の関節が外れるのではないかと思うほどの痛みが走る。
慌てて姿勢を保とうと床につま先を食い込ませると、メリュジーヌが微笑みながら指を腋の下の皮膚にクニュッと沈み込ませて来る。
これほど長時間、敏感な腋の下をくすぐられ続ける経験など初めてだった。
ふざけ合って、ファリスやクルルとくすぐり合ったり、子供の頃に父親にくすぐられたりした経験があるレナ。
しかし、そのどれよりも長く執拗にじっくりとくすぐられ続け、体が自制を効かなくなりつつあるのが分かる。
手首に食い込むベルトは骨を砕くのではないかと思うほど強く締め付けてくるが、体は痛みよりもくすぐったい刺激から逃れようと大きく身を屈み込ませようとする。
ギュッとベルトが食い込んで笑いの中に苦悶の声を混ぜるが、次の瞬間には激しいくすぐったさによって込み上げる笑いに飲み込まれてしまう。
「きゃは!ひゃっ!ぐっ…い、痛ッ……きゃぁっ!くひゃっ!も、もう…っ…もうやめっ…ひゃふっ!」
『ああ、ベルトが痛いの?』
そう言いながらメリュジーヌはレナの腋の下からスッと手を引く。
執拗なくすぐり責めが突然に去り、レナは「…はぁ…はぁ……」と激しく呼吸を繰り返した。
悲鳴に近い断続的な笑いによって吐き出すばかりだった呼吸を整えようと必死に喉の奥へ空気を取り込もうとする。
ボサボサに乱れた髪の毛の生え際からは幾筋かの汗の滴が零れ落ち、その一筋が目に入って微かに染みた。
カチャカチャと頭上で音が響く。
滲む視界で見上げるとメリュジーヌがレナの両手首を拘束していたベルトを外し終わるところ。
くすぐられ続けて体力は確かに消耗していたが、長い冒険の中で体得した護身術を繰り出せないほどではない。
これをチャンスと両足を床に付いて、右足でメリュジーヌへ蹴りを一発食らわせようと足を持ち上げた。
持ち上げたつもりだった。
膝を曲げられないながらも腰を捻れば回し蹴りの1つもお見舞いできると高を括っていたレナは愕然とする。
床から持ち上げたつもりだった両足は、自分の意志に反して仁王立ちでもするかの様に床に貼り付いたまま動こうとしない。
そればかりではない。
両手を拘束していた両手首が解放されて、いつでも下ろすことができるはずの両腕。
しかし、両腕は大きく空中で互いの手をギュッと握りしめたまま、びくともしないのだ。
『あらあら、私に回し蹴りでも食らわせようとしたのかしら?ふふ……悪い子ね……』
メリュジーヌは妖しく笑いながらレナの顔に自分の頬をすり寄せると、自分の意志に反して大きく開かれたままの左腋の下に指先をグニッと食い込ませる。
今までの優しい刺激とは異なる強めな指圧が皮膚に加わり、レナは思わず「くふっ!」と大きく身をよじらせる。
皮膚に突き刺さった指先をフニッフニッと小さく動かし始めるメリュジーヌ。
柔らかな皮膚に食い込んだ細い指先が、少しずつ大きく腋の下の皮膚を震わせ始める感覚にレナは下唇をぎゅっと噛んで何とか耐えようとする。
「むふっ!ふむぅっ!むひぃっ!」
『ふふ……我慢は良くないわよ?』
その言葉と同時に左腋の下にメリュジーヌの5本の指先がフワリと舞い降りるように触れる。
敏感な肌の上で5本の指先がプルプルと薄い皮膚を震わせる刺激。
何とか笑わずに出来るだけ肺の中の酸素を温存しようと努力をしたレナは、その新たな責めに肩をブルブルと震わせ始める。
「むぅぅぅっ!うぐぅぅ!ふむぅぅぅぅっ!」
プルプルと5本の指先が敏感な腋の下に襲いかかっている。
細い指先が皮膚の上に貼り付いて、プニプニと優しい刺激や、少しだけ強めな指圧をしてグニグニとくすぐったさを送り込んで来る。
(そんな!耐えられない!耐えられないよ!)
固く目をつぶって左腋の下へ与えられる連続的な刺激を何とかしてやり過ごそうと我慢し続けるレナ。
しかし、若く敏感な彼女の体、それもくすぐりに弱い腋の下の皮膚を刺激され続けるのだから堪らない。
健気に身を固くして、それでも両足と両腕は動かす事ができずバンザイの姿勢のまま必死にむず痒い刺激に耐え続けて来たレナ。
しかしメリュジーヌの指先は執拗に、まさに腋の下の皮膚を揉みくちゃにするようにして徐々にくすぐりを激しくして来ていた。
5本の指先が食い込んで腋の下の皮膚が沈み込み、その下を走る神経を容赦なく攻撃する。
指の腹でサワサワと撫でられている時とは異なる、明らかなレナを笑わせるための刺激が体の中へ流し込まれていく。
「むふふふふっ!ふっ…ふくくくくくっ!むぐぅぅぅっふふふふふふふっ!」
唇を噛んで顔を伏せて左腋から流し込まれる、その身に受け止めがたいほどに強烈なくすぐったさに、くぐもった笑い声が漏れ始めている。
顔を真っ赤にして、くすぐったさに幾筋もの汗を頬に垂らして必死になってくすぐったさを我慢する。
(どうして腋だけくすぐるの!どうして!?なんでくすぐるの!?)
問いかけたくても、くすぐったさを必死に耐えている口を一瞬でも開けば堰を切ったように笑いが吹き上げてしまうに違いない。
ここで笑ってしまえば、肺の中の酸素を一気に吹き出してしまう事になってしまう。
先ほどまでの責めでレナが学んだ事は、くすぐられ続ける事が窒息と直結する歴とした責め苦であるという事。
身悶えて笑い転げられたら、どんなに楽だろう。
メリュジーヌの指先にくすぐられ回されて、床をのたうち回り両手足を激しくバタつかせて笑い転げられたら、どれほどくすぐったい刺激を和らげる事ができるだろう。
今のレナには両腕と両足の自由は効かず、腰も自由に回す事もままならない。
体の自由を奪っている術が何であるのかは分からないが、無理矢理立たされて両腕を上げさせられて。
肩は疲労の色を濃くし始めて、両足は左腋の下に加えられるくすぐったさにガクガクと震えている。
『ふふ、レナちゃん?ここで笑っちゃったら、とぉってもくすぐったい事しちゃうから、頑張ってね』
メリュジーヌの言葉が耳元で響いた時、レナははっとして顔を上げ、コチョコチョと腋の下をくすぐられる刺激に「ふひゃっ!」と笑い声を上げて再び顔を伏せる。
笑ってはいけない、今まで必死に自分の苦痛を和らげるためだけに耐えてきた笑いの理由は、突然に『ここで笑えば、もっとくすぐったい事をされる』という恐怖に変化する。
メリュジーヌは相変わらずレナの敏感な腋の下に指を立てて皮膚の上で指先をグニグニと動かしていた。
露出した腋の下は無防備にメリュジーヌの目の前にさらけ出されて、レナをくすぐる事を目的に悪戯を続ける彼女にとっては最高の獲物と言っても過言ではない。
二の腕から指を食い込ませてツゥと腋の窪みまで指を走らせ、腋の窪みをツンツンと刺激する。
「むふぅぅっ!!ぐむぅぅぅうふふふふふふふふ!」
固く閉じられた口の中から笑いともうめき声とも知れない声が漏れだしている。
ツンツンと突いていた指をピトッと腋の窪みに貼り付けて爪先でコチョコチョと刺激する。
「くぅぅぅぅぅっ!むふふふふふふっ!ぐむぅぅぅっ!!」
腋の窪みを執拗に指先で転がし回した後、コチョコチョと指先を動かしながら二の腕まで移動していく5本の指先。
二の腕まで達すると、再び腋の窪みまでコチョコチョと移動していく。
レナは腋の窪みから指先が遠ざかる度に、心の中でこっそりと安堵の息をついていた。
腋の下の中でも窪みの部分は一番くすぐりに弱い。
そこに指先が入り込む度に、レナの体は大きく跳ね上がり笑いが口の中で嵐のように荒れ狂う。
数秒で過ぎ去る恐ろしいまでのくすぐったさ、しかし数秒後には再びくすぐったさが腋の窪みへ戻ってくる。
敏感な皮膚の上をコチョコチョされているのだからどこを刺激されてもくすぐったい事に変わりはないが、腋の窪みへの刺激だけは一瞬でも長く続けられたら、すぐにでも激しい笑いが吹き出してしまうだろう。
再び腋の窪みに指先が近づいてくる。
身を固くして指先が敏感な窪みに指先が突き刺さるのを待ちながら、こうして何とか誤魔化すように笑いを堪え続ける事が、後何分続くのだろうかと考える。
その思いを終える前に窪みにグニャリと食い込んだ指先が腋の窪みの中をモゾモゾとかき混ぜるように刺激し始める。
「ふぐぅぅぅぅぅ!!むぐぅぅ!むふぅぅぅ!ふっ!ふぅぅ!?ぐふふふふっ!むふぅぅ!?」
ぐにゅぐにゅぐにゅ……
先ほどまでは数秒とせずに過ぎ去ったはずの腋の窪みへのくすぐったさ。
それが、数秒が経っても全く遠ざかる気配がない。
それどころか、腋の窪みにすっかりと食い込んだメリュジーヌの指先は柔らかな感触を楽しむかのようにモゾモゾと窪みの中を激しくいじり回し続けている。
後数分は耐えられるだろうと思っていた笑い、それが腋の窪みを執拗にくすぐられ続ける事で一気に耐え難い苦しみに変わっていく。
薄い神経の上でメリュジーヌの指先が動き回る刺激、その徹底的な腋の下へのくすぐりにレナの心がほぐされていく。
「むぐぅぅ!ふぎぃぃぃぃッ!ぎひぃぃっ!ひひひっ!むぅぅっ!ぷひゃっ!……むぅぅ!」
唇を突き破るように吹き出す笑いを唇を噛みしめて必死に押し殺す。
かろうじて笑いを喉の奥へ押し込むものの、激しいくすぐったさが腋の下から流れ込んで再び口の中から吹き上がろうとする。
全身から汗がじわじわと吹き出し、大きな瞳から涙がボロボロと零れていく。
くすぐったくて仕方がないのに笑う事ができない。
すぐにでも逃げ出してしまいたいのに、両腕と両足が動かせない。
身を屈めても、腰が自由にならない以上、くすぐったさから逃れる事もできず慰めにすらならず……
(もうダメ……もうダメだってぇぇ!もう我慢できないって!!)
「むふぅぅぅっ……ふひひひひひひ!はっ!はぁぁぁ!はひゃひゃひゃひゃ!!あはははははははははは!」
耐え難い腋の下へのくすぐり責め、絶え間ない執拗な悪戯の数々にレナの口から笑いが迸る。
左腋の下の窪みを5本の指先でぐにゅぐにゅといじり回され、汗が滲み出した敏感な皮膚の上をモジョモジョと愛撫されて。
あまりに敏感になりすぎた腋の下の、その中でも一番敏感な腋の下の窪みに加えられた徹底的なくすぐり攻撃に笑いを耐え忍んできたレナは激しく笑い声を上げ続ける。
一度笑いが起こるとそれを止める事などできるはずもなく、激しい笑いが次々と沸き上がり口から吹き出していく。
「ひゃひひひ!くっ……はひゃひゃひゃ!ぎひひひひひっ……やめ…ふきゃっ!?あははっ!あははははははは!!」
タイクーン城の優しき姫君として民衆から尊敬の眼差しでもって称えられたレナ。
しかし、メリュジーヌの指先から繰り出される激しいくすぐりに左腋の下を翻弄されて、体をよじらせたり身をのけ反らせたりと忙しなく体を動かしながら大きな口を開けて笑い狂う。
そこには、麗しき姫君の姿など微塵にも感じられず、彼女を称えた民衆の誰もがレナが腋の下をくすぐり回されて笑い狂う様など想像すらできないだろう。
激しい笑いは著しく体力を消耗し、全身に一気に汗が噴き出していく。
メリュジーヌがいじり続けている左腋の下にも汗が溢れるように染み出して、その汗に細い指先を濡らしながら柔らかな皮膚をモニョモニョと悪戯される。
汗によって指先の動きが軽やかになり、残酷な事にレナの腋の下から流し込まれるくすぐったさは激しさを増してしまう。
その新たな刺激はレナを笑い狂わせて、さらなる疲労を呼び起こしてしまうのだ。
「ぎひゃはははははははは!!ひゃはぁぁっ!はひぃぃ!も、もうやめぇぇぇっ!くははははは!待ってってばぁぁぁぁ!!」
笑いに開かれ続けた口からは涎が糸を引いて床に垂れていく。
瞳からは涙が止めどもなく流れ落ちて、左右に振り回される頭は涙を顔全体に広げていく。
涙と涎でベトベトに汚れた顔をさらに振り回し、恥も外聞もなく上半身を笑いに震わせて。
それでもレナの左腋の下へはメリュジーヌの指先が食い込み動き続けている。
「ぎゃあぁぁはははははは!!!あーっはははははははははは!!ひゃはっ!くひひっ!!し、死んじゃうよぉぉぉ!!ひゃはははは!!」
『ふふ……笑っちゃったわね』
メリュジーヌが色っぽい声色でつぶやきながら、レナの腋の下をコチョコチョとくすぐり続ける。
左腋の下だけに這わせていた指先、メリュジーヌは妖しく微笑んで空いていた左手をゆっくりとレナの右腋の下へ近づけて行く。
笑い狂い必死にくすぐったさを我慢している彼女が、それに気づけるはずもない。
バンザイの格好で大きく露出した右腋の下。
メリュジーヌの細い指先が突然、その窪みに覆い被さるように襲いかかりコチョコチョと激しく指先を動かし始める。
「ひゃはははははははは!?あははははははは!!!ぎゃひぇぁぁああぁはははははははははは!!ひゃーっははははははは!!あーっはっはっはっはっはっ!!」
びっくりした様に顔を上げて、右腋の下に加わった新たな刺激にすぐに身を屈めてしまう。
それでも腕は決して下ろす事ができず、大きく開かれたままの腋の下へメリュジーヌが激しく指先を動かしてくすぐったい刺激を送り込んで行く。
汗まみれの腋の下の中で指先を絡まるのではないかと言うほど激しく動かして。
敏感な皮膚の上を踊るように激しくかき回す。
汗と柔らかな皮膚の間を激しく動く指先、くすぐられ続ける腋の下からはクチュクチュクチュと水っぽい音が立ち始めている。
顔を真っ赤にして、激しく頭を左右に振り回してくすぐったさをどうにかして和らげようとするレナ。
しかし、腋の下を狂わせている刺激は一向に収まる気配はなく、くすぐったさを逃がすための方法もなく、ただひたすらに笑い狂わされる事を受け入れるしかない。
『レナちゃん?笑っちゃったらから、レナちゃんには罰ゲームをしなくちゃいけないの。ふふ……とっても、とぉっても悲しいわ……ほろほろ』
腋の下をくすぐり続けながら、眉毛を下げて……いかにも楽しそうな目つきでレナの顔を覗き込むメリュジーヌ。
「うぎぃぃぁぁああはははははははははははははははは!!やだぁぁぁぁぁ!!もうやだぁぁぁぁぁぁッ!!ひゃははははははははっ……はっはっ…はははははははははは!!」
激しく顔を振り回し、さらに加えられるくすぐったい刺激を全身で拒絶するレナだったが、彼女の懇願など聞き入れられるはずもない。
徹底的に腋の下をくすぐり回され、ミニドレスは汗でじっとりと濡れている。
レナの立つ床の上には汗と唾液がボタボタと滴りおち、露出した腕と足を汗でびっしょりと濡らして腋の下へのくすぐり地獄をひたすら耐えるしかない。
極限とも言えるくすぐったさの中、さらにくすぐったい事をされる恐怖。
笑いで腹部の筋肉が引きつり、息を吐き出し続けたため酸素が足りない頭は朦朧とすらしてきている。
(これ以上くすぐられたら、本当におかしくなる!!)
レナの焦りはすぐに激しいくすぐったさと笑いの中に消え失せ、何とかしてこれ以上の責め苦を止めて欲しいと懇願したくても、言葉らしい言葉を口にする事もできない。
言葉が出せない以上、信じがたいくすぐったさの中でメリュジーヌの指先の悪戯を耐え続けなくてはならないのだ。
その時、突然すっと左腋の下からくすぐったさが遠ざかる。
激しく翻弄されていた腋の下からくすぐったさが消えたからと言って、右の腋の下をコチョコチョと激しく悪戯されている事に変わりはない。
僅かにしか減らないくすぐったい刺激、それでもいじられ続けた左腋の下が解放され小さな安堵感を覚えていたレナは、この直後、絶望を見る事となる。
『ほーら、レナちゃーん。コレで腋の下いじられちゃったら、どうなっちゃうかなぁ?』
意地悪な口調で、レナの前に突き出された物。
涙に滲みぼんやりとしか視界の中、必死に焦点を合わせるレナが見た物、それは。
「ひゃぎぃぃぃぃ!!ふぎゃぁぁぁあははははははははははははは!!やだぁぁぁぁッ!!あひゃっ!?はひゃひゃひゃひゃ!あーっはっはっはっはっはっ!!」
メリュジーヌの右手に握られていた物、それは。
数本の絵筆だった。
投稿日:2008/05/17(土) 17:10:06
R/A future blog版と言うblogの管理人をしておりますポッピと申します。
小説が面白くて、リンクの報告に伺いました。
いや~、エ○小説っていいですよねw
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