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2008/09/08(月)に投稿された記事
輝夜×妹紅 妹紅でもっこもこ
投稿日時:22:11:45|コメント:6件|トラックバック:0件|》本文を開閉
雲の合間に見え隠れする半月が陰る度に、竹林の中には闇が訪れ。
半月がその光りを放ち始めると、竹林はまるで夢の一欠片を取り出したように薄く、濛々と立ちこめる霧の中に無数の怪しげな影を落としていく。
思えば、どうして私はアイツの、あんな稚拙な口車に乗せられてしまったのだろう。
両手に括りつけられた麻縄の感触を感じながら、ギリッと奥歯を食いしばる。
周囲に立ちこめる純白の霧は、私の四肢を縛り付けている縄と相成って、まるで監獄の格子を思わせた。
一際太い孟宗(もうそう)の竹の節に両手両足を縛り付けられて、自由に動かせるのは頭と、腰をかろうじて捻る事ができる程度。
いくら、私に強い妖術が扱えたとしても、四肢の自由を奪われては何の抵抗もできるはずがない。
「くそ……くそっ…!」
毒づいてみたところで、四肢の拘束が解かれるわけでもない。
夏の霧はひどい湿気と熱気を帯びて私の体にまとわりつき、こうして2本の竹に両手両足を広げて縛り付けられてから数十分の間に、私の体にひどい汗を滲ませていた。
心音が耳を突くように響き、無意識に手足がガクガクと震えてしまう。
額から流れる汗が目に入り、ジンと仄かな痛みをもたらす。
何とかして両手の拘束だけでも解こうと手首に力を入れてみるが、それは無駄な行為である事など自分自身が一番良く知っていた。
白いシャツにじっとりと汗が浮かび、肌に濡れた布地が貼り付く不快感。
一体、これから自分にどのような痛みが訪れるのか。
自分はどのような事をされるのか、それを思う度に体に震えが広がっていくのが、堪らなく悔しかった。
あんなヤツに……くそ……!!
ガサッ……
唐突に耳に届く物音に、再び自分の体が無意識にビクッと跳ね上がる。
張り裂けんばかりの鼓動が全身を震わせる。
ガサッ……
再び聞こえる物音。
同時に、霧の彼方から誰かが近寄ってくる気配を感じる。
熱気と湿気に確実に奪われていく体力、蓬莱の薬を飲まされて不死になったとは言え、この体は疲れや痛みまでを超越は出来てはいない。
暗い竹林に縛り付けられて、何の抵抗もできず放置され続けた私の心は、自分が思っている以上に疲労していたのかも知れない。
「だ、誰だ……ッ!」
思わず、喉の奥でひっかかるような荒い声で、その気配に怒鳴りつけてしまう。
「なんだ、まだ元気そうね」
霧の中の人物はそう言い放ち、私はその声を聞いた途端、脳裏に激しい火を見たような気がした。
胸の中で凄まじい勢いで心音が鼓動し、全身に熱気や湿気とは異なる、怒りの熱が広がっていく。
「輝夜ァァァ!!」
ギシッギシッ……!
孟宗竹が激しく軋みを上げるが、しなやかな竹はそんな私の渾身の力にビクともするはずもない。
手首に食い込む荒い麻縄、鈍い痛みと共にヌルリとした熱い感触が手首から流れ落ちる。
「あら怖い。だめよ、女の子はいつも笑顔で慎ましくしていなくちゃ」
白々しい輝夜の言葉に、私の体の中で怒りが高まっていく。
再び渾身の力で体を前に突き出そうとするが……
ギシッ……ギシッッ……!
竹はその身を唸らせるだけで、両手の拘束を解く事もできなければ、両足首の荒縄を緩める事すらできなかった。
じんわりと両手首に広がる痛み、腕にトロトロと生暖かい物が流れるのを感じながら、鋭い憎しみを込めた視線を霧の中へ飛ばしてやった。
「こ、こんな所に私を縛り付けて、どうするつもりだ!」
「どうするも、こうするも、いつもの事でしょう?」
さも当たり前の事のように輝夜が言い放ち、白い霧の中をゆっくりと足音も立てずに近づいてくる。
立ちこめる霧に溶かされるようにして、ぼんやりとした輪郭だった彼女の姿が一歩、また一歩と近づく度にはっきりとしていく。
永い黒髪に漆黒の瞳、まだ幼さすら感じさせるあどけなさの中に満たされているのは、残酷な殺意。
羽織った着物の前身頃(まえみごろ)に添えられた両手。
そこに握られているのは……
「ひ……ッ!」
輝夜の細く長い指先、その先に握られている物を見た瞬間、私は思わず細い悲鳴を上げてしまった。
永い指先に絡めるようにして、輝夜が握っていた物。
それは、よく庭の剪定(せんてい)に使う大ばさみだった。
「か、かか、輝夜……ッ!な、なな……何をする気だ!」
月明かりがホウと照らして鋭利で所々錆び付いたハサミの刃が冷たい光りを放つ。
不敵な微笑みを口元に浮かべて、その目には冷酷なぞっとするような負の光りを湛えて。
私をじっと見据え続ける輝夜に、思わず戦慄が走り、口からは情けない言葉が漏れだしてしまう。
「ふふ……怖がらないで。できるだけ痛くはしないから。そう……できるだけ、ね……」
枯れ葉となった竹の葉をサクッサクッと踏みながら、その大ばさみの柄を両手で握り、ザクッザクッと空切りして見せる。
ジャリッ、ジャリッ……
錆び付いた刃と刃が擦れ合う音と共に、赤茶けた鉄さびが地面にパラパラと散らばって。
「やめろ……!やめろぉぉ!!くっ……くそっ!やめろって言ってるだろ!?」
必死になって両手足をばたつかせるが、荒縄はさらに皮膚に食い込むだけで解ける事もなく。
ビチャッ……ビチャッ……
足下に滴る赤いものは、私の手首から流れ出す鮮血なのだと気づいて、これ以上暴れれば手首を傷つけるだけだと知りながら。
それでも、その大ばさみの餌食になりたくない一心で、体は意に反してよじるようにして大きく跳ね続ける。
ガシッと肩を掴まれて、思わず体が驚きと恐怖に震える。
縛り付けられた足首を動かす事もできず、太ももが遺憾にもガクガクと震えて止まらない。
薄く目を開いて見ると、漆黒の瞳の中に冷酷で妖しい光りを宿した輝夜の顔。
「ふふ……動くと、危ないわよ?」
そう言いながら、大ばさみをゆっくりと……
ゆっくりと、私の首もとへ近づけてくる。
「……ッ!?」
いくら蓬莱の薬を飲んで不死身となった体でも痛みは感じる。
それも、こんな錆び付いた刃で切られれば。
ガクガクガク……
足がひっきりなしに震え、それなのに、あまりに冷たい輝夜の瞳に体を動かす事すらできない。
まるで魅了されてしまったかのように、あるいは。
そう、まるで私は蛙のようだ。
蛇に睨まれて、逃げなくてはいけないのに逃げ出す事もできない蛙。
チョキン
「……え」
刃物が重なり合う音と共に、何か薄い物が切れる微かな音。
激しい痛みを予想して食いしばっていた歯を離すと、奥歯が未だにガチガチと噛み合わずに鳴っている。
チョキン、チョキン
恐る恐る、固く閉じていた瞼を持ち上げると。
大ばさみを両手に、慎重な面持ちで輝夜が私に刃を向けている。
そこには痛みはなく、一体輝夜が何をしているかなど理解する手立てもなく。
「ふふ……盆栽で鍛えたこのハサミ使い。とくと味わいなさい」
そう言いながら、その刃を私の腕の付け根に向けて。
柄を開いたり閉じたりを繰り返している……ように見えた。
チョキン、チョキン
「……な、何を…」
言いかけて、湿気と高い気温に汗ばんだ体に、すっと涼しい風が流れ込んでくるのを感じた。
夜も更けて気温が下がったのかと思ったが、そうではない。
涼しげな風は確かに、私の腕の付け根の辺りから入り込み、汗でびっしょりになった胸元を撫でるように流れて背中へと抜けていく。
「ふふ……妹紅、これなーんだ?」
輝夜がちっとも笑っていない顔で、悪戯っぽく片手に白い物を乗せて私の鼻先に差し出してくる。
それは、所々に糸が絡まり、歪な形をした2枚の布地のようだった。
「……ぬ、布?」
正体が掴めないまま、まさか自分の体の一部というわけでもないだろうと思いつつも、全身の神経を研ぎ澄ませて痛み場所はないかと探ってみる。
しかし、体に貼り付く不快なシャツの感触以外には、特に変わった様子もない。
「ふふ……正解はね?」
そう言いながら、片手に握っていた大ばさみをバサリと地面に放った輝夜。
その両手が、ぬっと伸ばされて、私の視界から消えた……と思った瞬間だった。
「……ふっ、ふひゃ!?」
突然、両手首を竹に縛り付けられて大きく開かれている腕の付け根に、衝撃のような感触が走る。
ビクッと体を大きく跳ね上げさせてしまって、両手首にギュッと荒縄が食い込み痛みが走った。
痛みに体を大きく起こそうとした瞬間、輝夜の両腕が動き、私の両腕の付け根に再び刺激が走る。
「あひぃっ!?」
「あら、妹紅って弱いのね、ここ」
そう言いながら、輝夜が私の大きく開かれた腋の下の皮膚の上に、何かを塗り込むような指使いで刺激を送り込み続ける。
まるで地肌を触れられているような感覚。
柔らかな腋の下の皮膚を、輝夜の細い指先でサワサワと刺激されて、得体の知れない衝動が腹部の奥から吹きだそうとして止まらない。
「む、むひゃっ!?ひゃ…!くっ……や、やめ…いひひひっ!」
本当に地肌を直接いじられているような……と思い巡らせた私の脳裏に、先ほど輝夜が見せた2枚の布地を思い出す。
「…ひひひッ…!あっ…あひひっ!くっ…さっ、さっきの布はぁぁッ……はひゃぁ!」
「ふふ……そう、あなたのシャツの切れ端。腋の下の所のね、布を切り取ったの」
そう言いながら、輝夜の指先が腋の下の柔らかな皮膚にグニッと食い込む。
指の腹が敏感な皮膚を押し込み、グニグニと震わせる感触に、私の体が正直に反応してしまう。
「あっ…あはっ!ひゃ…ぁひぃっ!や、やめ……やめろぉぉ…ちょ、ちょ…ひひっ!」
両腋の下は汗でびっしょに濡れている。
その汗を潤滑油にでもするかのように、輝夜の細い指先が敏感でくすぐりに弱い皮膚をヌルヌルと刺激し、私に無理矢理笑いを引き起こす。
笑いたくないのに、腋の下の皮膚を指先で転がされる度に、自然と笑いが吹き出してしまう。
「くふふふふ!くっ……あっ…あひぃ!ちょ…や、やめろって!くはははは!……く、くすぐって何しようって言う…ッ…はははははははは!!」
輝夜の指が腋の下の窪みにヌルリと滑り込み、汗でじっとりと濡れた薄い皮膚をコチョコチョと軽やかな動きで震わせる。
両腕を下げる事もできず、少しでも動かせば荒縄に傷つけられた手首に痛みが走り、自分自身の防衛本能が動きを制してしまう。
再び体を起こせば、輝夜の指が私の両腋の下を狙い、薄い皮膚をヌルヌルと撫でるようにくすぐり回す。
「あっ…や、や……めぇぇ!くっ…ひゃふっ!ちょっ…ほ、ほんとにやめ…ひひひひひ!くひひひっ!あっ…ひひぃッ!」
「やぁね、妹紅。今まで私たちがやって来た事と同じ事よ?」
輝夜は言いながら、腋の下に指先を再びグニッと深く沈めるとグニュグニュと大きくゆっくりとかき混ぜ始めた。
その大きな動きは、私の敏感な腋の下全体を大きく揺り動かして、激しいくすぐったさを流し込んでくる。
「あっ…あひゃぁぁ!ちょ…やめろぉぉぉぉ!くっ…くはははははははは!!あははははははははは!!やめぇぇえへへへへへへへへへへッ……!」
グニュグニュと汗と皮膚を混ぜ合わせるようにして動く細い指先。
腋の下の窪みの一際薄い皮膚の一カ所を、まるでほじるように。
彼女の指先の悪戯は、神経そのものを絡み取るようにモジョモジョと動き回り、私に強制的な笑いを引き起こさせる。
「くくくくくくくくく!!やめろぉぉ!!あっ…あははははははははははは!!やめ…くははははははははは!!あははははははははははは!!」
いよいよ耐えられなくなってくる。
腋の下を弄られ続けて、益々敏感になった神経に指先がくすぐったい刺激を与え。
その度に体がたまらないむず痒さに跳ね上がるが、手首の痛みに身を屈める事もできず。
大声で笑い始めてしまった私は、腋の下に加えられる妖しげな刺激を受け流す事もできず、それを紛らわせるための手段も見つける事もできずに。
ただ、ハサミで腋の下の部分の布を切り取られて、直接皮膚に触れてくる輝夜の執拗な指先を、くすぐったくて堪らない腋の下で受け止める事しかできない。
「ひゃはははははははははははは!!やめ…ッ…くひひひひひっ!ちょ…や……はひゃぁぁあはははははははははははは!!くひひっ!ちょ……ひょほほほほほほほほほほほほ!!」
「ふふ……いい笑い声。でも安心して、ここの竹林は広いから。あなたの泣き叫ぶ声なんて、誰にも聞こえないから……」
輝夜の言葉をくすぐったさに震える体の隅で微かに聞き取り、絶望する間もなく腋の下をコチョコチョとくすぐり続ける彼女の指先に、笑いに笑いが上乗せされていく。
あまりにもくすぐったい……
それは、まるで腋の下を責められる拷問のようにくすぐったく、その激しい刺激に笑いを止める事ができない。
「くひゃひひひひひひひひ!やめろぉぉぉッ……ぎゃはははははははははは!!やめ…あははははははははははははは!!!」
「口から涎なんて垂らして。いい顔ね、妹紅ちゃん?」
輝夜に言われて気づく、口元に滴る唾液の感触。
拭き取ろうにも両手は使えず、身を屈めて胸元で拭き取ろうにも手首の痛みは増すばかり。
それなのに、それなのに……
「ほーら、ツンツンっ」
右腋の下をこちょこちょし続けていた輝夜の指先が、今度は人差し指で皮膚を突く行為に変わる。
柔らかな皮膚の至る所をツンツンと突かれ回されて、益々くすぐったさが激しくなっていく。
「いやぁぁぁああははははははははははははははははは!!あーっははははははははははははははは!!つつかないでよぉぉぉぉぉ!!ひゃぎぃぁぁああぁぁぁあ!!!」
「じゃあ、モニョモニョ攻撃ぃ」
輝夜の5本の指が左腋の下にガシッとあてがわれ、内1本、親指は肩に回される。
その1本1本の指先が、不規則に敏感な皮膚をグニグニと揉み始めると、私の体がくすぐったさに大きく跳ね上がった。
「くぅはははははははははははははは!!やめてぇぇぇぇ!!あはははははははははははははははは!!揉むのいやぁぁぁぁああひぃぃいあぁぁはははははははははははは!!」
大きく笑い声を上げると口からさらに涎が垂れてしまう。
くすぐられ続けて、汗に濡れていた体は、さらに汗に濡れて、くすぐったさに全身が小刻みに震え始める。
右の腋の下をツンツンと突かれて、左の腋の下は指でグニグニと揉み回されて、信じがたいほどのくすぐったさが流し込まれていく。
そのくすぐったさは、常軌を逸していた。
バンザイの格好で、腕を下ろす事ができない状態で腋の下をくすぐられる。
千と何百年生きてきている中でも初めての経験に、体がくすぐったさに打ち震え、自分の自制も効かず笑い転げてしまう。
「ぎゃひぃぃぃくはははははははははははは!!くすぐったいよぉぉぉぉ!!ふぎぃいはぁがぁぁっ!!あひゃひゃひゃひゃ!あひゃぁあがぁぁあぁはははははははははははは
!!」
「まだ始まったばかりなのに。ふふ……今晩は楽しめそうね。色々と用意もして来たし」
そう言いながら、輝夜がニヤリと微笑みを浮かべ。
その冷たい漆黒の瞳の奥には、妖艶とも言うべき光りが零れて。
そうか、まだ始まったばかりなのか。
一体、どれだけの時間、私はくすぐられなくてはならないのかと。
そんな小さな疑問など、消し飛ばされてしまうような激しいくすぐったさを両腋の下から無理矢理送り込まれながら……
夜の黒い明かりは、鋭利に研ぎ澄まされた竹の葉に浮かんだ露を淡く照らし続けている。
雲の合間に見え隠れする半月が陰る度に、竹林の中には闇が訪れ。
半月がその光りを放ち始めると、竹林はまるで夢の一欠片を取り出したように薄く、濛々と立ちこめる霧の中に私の笑い悶える黒い影をなびかせて……
投稿日:2008/09/09(火) 04:44:44
もこたんinしたお。
http://gizenyasan.h.fc2.com/e/terumoko.jpg
むしゃくしゃして、やった。
あまり反省はしていない。
投稿日:2008/09/09(火) 02:18:48
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