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2009/02/13(金)に投稿された記事
藍×紫 紫様のくすぐりエクセキューション・ラビリンス その3
両手両足を大きく開かれて普段着慣れない露出の多い服を着込まされて、その姿を鏡の前で見せられているかの如く、眼前に自らの姿の分身を浮かせられて。
その恥ずかしさに、紫様の白い肌が瞬く間に桃色に染まっていく。
「紫様、私が子供の頃、紫様のお部屋の花瓶を割ってしまった事を覚えておられるでしょうか?」
紫様の足下へ移動し、そこにそっとしゃがみ込む。
かろうじて自由になる頭をこちらに向けて、その視界の隅に私の姿を捉えようとする紫様。
「か……花瓶?」
「あれは初夏の頃、セミなどはまだ鳴き始めてもいないと言うのに、随分と暑い夕暮れでした」
私が子供の頃……子供と言っても数百年という年月を紫様と過ごした、夕暮れ時。
紫様の部屋でふざけていた私は、花瓶を割ってしまった。
フワリと浮かぶようにして、床の間の床に当たりガチャンと激しい音を立てて散らばった花瓶の破片。
その音に紫様もお気づきになり、呆然と立ち尽くす私に。
紫様は小さく微笑みを浮かべながら、囁くように。
『藍、お仕置きが必要ね……』
今にして思うと紫様は全く怒ってなどいなかったのだと思う。
しかし、まだ幼かった私にとって、花瓶が砕け散る音は、心が砕ける音として重なって響いていた。
紫様は式の達人、私も橙の式を組み立てた時に分かったが、式とは非常に複雑な数式を積み木のように重ね合わせる秘術。
その式の一部を紫様は操作したのだろうか。
今の私ですら難しい事ではあったが、紫様は私の式にこう命じたに違いない。
【何があっても決して腕は降ろしてはいけない】と。
大きく腕を挙げさせられたまま、花瓶を割ってしまった申し訳なさに加えて、自分の意志に関係なく大きく頭上に持ち上げられた両腕。
上着は腰まで降ろされて、上半身を隠しているのは胸に巻かれた白いサラシだけ。
否応なしに開かされた腕の付け根へ、紫様の舌が容赦なく走り回る。
敏感な腋の皮膚の上に、生暖かいヌルヌルとした舌が這い回る刺激に、私の体が耐えられるはずがなかった。
必死になって逃げだそうとするけれど、紫様の両腕は私の腰に巻き付いて、決して逃がしてくれる事はない。
ぺちゃっぺちゃっぺちゃっ……
ぬるぬるとした舌で遠慮無く腋を舐め回されて、あまりのくすぐったさに両足で畳をダンダンッと強く蹴り上げても、紫様は決して舌の動きを止めてはくれない。
腋の下に塗られていく唾液が脇腹へと流れ落ち、右の腋には舌が走り続け、左の腋には紫様の細い指先が押し当てられてモゾモゾと弄られ回されて。
あまりにくすぐったくて笑い声が止まらない。
苦しくて腋の下を守るために腕を降ろしたいのに、両腕は自分の意志に反して大きく上に持ち上げられたまま。
笑い声を出し続けて涎すら流れ出した口で、必死に懇願の言葉を口にしても『ダメよ。これはお仕置きなんだから。藍がおかしくなっちゃうまで続けてあげるわよぉ』と、悪戯っぽく笑うだけ。
ぺちゃっ、ぴちゅっ、ぺちゃっ……
敏感な腋の下を舐め回されて、指先でコチョコチョとくすぐり回されて、夕暮れに染まっていた空にはいつしか星が点々と輝き始めている。
涙で歪んだ視界の中で微かに見えるのは、紫様の悪戯っぽい笑顔。
耳に届くのは舌が腋の下の皮膚を舐めまわす水っぽい音と、自分自身の笑い声だけ。
苦しいよ!死んじゃうよ……!紫さまぁぁッッ!
『ふふ……だーめ。早く遠慮無く狂っちゃいなさいって』
「紫様は、私がどれだけ叫んでも、決してやめて下さなかった。しかし、私はその時から思うようになったのです」
私は小さく呼吸を置くと。
紫様の顔を足下からそっと見つめるようにして、言った。
「こんなに、心地の良い事を、独り占めにしてはいけない、と」
投稿日:2009/05/03(日) 16:36:18
続きまだー?\\( ・∀・)
でもお体には気を付けて無理はなさらないでくださいね。
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