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2009/04/12(日)に投稿された記事
パチュリーブートキャンプ その3
投稿日時:23:15:36|コメント:1件|》本文を開閉
ディレクトリ:東方 - パチュリーブートキャンプ
古代酒っつーか、昔ながらの製法で作られたお酒で、とても甘いお酒でした。
ちなみに酒度がすげぇ高いので、甘くても全然行けます。
どこかで酒の小説書きたいのぅ・・・
エロ小説です。
本文章は「上海アリス幻樂団様」により制作されたシューティングゲーム「東方Project」の二次創作物です。
まるで何かが砕け散るような音だった。
唐突に、手に握っていた鎖が力を失って地面へ吸い込まれるように落下し、それに引っ張られるようにしてパチュリーの体も床に叩きつけられる。
一瞬の痛み、しかし、床を覆い尽くしたリーティムカータムの肉壁がダメージを軽減してくれる。
「くひひひひ!え…え、な、何!?くっ…ひゃははッ!」
慌てて手に持った鎖を見た彼女は、虚を突かれたようだった。
手の中にある鎖、その先端を目でなぞっていくと……
肉塊の上に一際錆びた鎖の輪があり、それが見るも無惨に半分に砕けている。
「ひゃっ……!?な……ふふふふふ…!?な…な…ひひひひひッ!」
状況が掴めない。
とにかく、大きく開いたまま責められ続けていた腋を何とか守ろうと、腕と胴にギュッと力を入れる。
グチュッと洋服の中で音がして、胴と腕の間に強く挟み込まれる触手。
それらは、腋の肉壁の間で陸に打ち上げられた魚のような動きを始めた。
今までとは異なる触手の動き、それは腋の柔らかな皮膚の間をのたうち回るようにグチュグチュと刺激し回して、激しいくすぐったさを送り込んで来る。
細い触手の先端が皮膚に食い込み、その長身が腋の至る所を意図せず擦り回す。
「…ひひひひ!ちょ…はははははッ!こ、こっちの方が……ひひひひひッ!」
腋を開いていた時よりも強く激しいくすぐったさがパチュリーに襲いかかる。
だが一度閉じた腕を、再びくすぐらせるために開く事などできるはずがない。
何とか触手の動きを制そうとして腕に力を込めるも、それは腋の皮膚に触手を強く食い込ませる結果になってしまう。
クチャ……グチュ……
耳に微かに届く触手が蠢く音。
粘液が絡みついた触手が自分の腋の下の中で動き回っている。
閉じられた腋の下の中で、それはのたうち、音が出るほど激しく動き回り、それを意識するだけでくすぐったさが増していくようにすら思えた。
「ひひひひひッ!うひゃ…!ああっ!む、無理ぃ……!くくくくくくッ!」
縦横無尽に遠慮なく刺激され回される腋、押し込まれるようにして加えられる激しいくすぐりに、彼女の体はいよいよ耐えられなくなり始めている。
この部屋からの脱出、そのためには扉にかけられた鍵を外すしか方法がない。
鍵を外すためには、天井から垂れた鎖を十便に引き出す行為を続けなくてはならない。
新たな刺激を加えられて忘れかけていた目的を思い出した彼女は、慌てて天井を見上げようとして先ほど鎖が床へ落下した事を思い出した。
同時に、床に広がる赤黒いヌルヌルとした肉の膜の上に、まるでうち捨てられたようにして放り出されている鎖を目にした彼女は、目を大きく見開いて取り乱しそうになる。
……まさか!?
彼女の脳裏を一瞬にして埋め尽くす、考えたくもない思い。
慌てて天井を見上げた彼女は必死になって鎖を探すが、そんな物があるはずがない。
先ほどまで鎖が垂れていたであろう場所には小さな穴が口を開け、そこからは小指の先ほどにも満たない鎖の輪がチラチラと見えているだけ。
「くっ…くふふふふふふ!あっ…ちょ…くくっ…!そ、そんな!…ひひひひひひひひひひ!!」
先ほど聞いた砕けるような激しい音、突然に鎖が力を失い地面へ落下した事……
それらの符号が意味するもの、それは。
「ひひひひひひッ!ひどいぃッ…くはははははッ!ひひひッ!あっ…あひゃひゃひゃッ!」
鎖の破断。
それによって、天井から伸びていた鎖は途中で切れて、その残りは僅かな先端だけを覗かせるだけで大半が天井の上に置き去りにされてしまったのだ。
引くべき物が無ければ、天井から鎖の残りを引き出す事などできるはずもない。
鎖を引き出せなければ、この部屋から脱出する事ができない。
それは、すなわち、パチュリーの体に加えられているくすぐったさから逃れる手段が無くなってしまった事を意味していた。
「ひゃははははははッ!ひひひひひッ!そ、そんなっ!そんなぁぁぁッ……!」
脱出できない、逃れる術もない。
天井はパチュリーの背と比べて遙かに高く、ベッドの乗ってつま先立ちしても全く届きそうにない。
まして、僅かにしかない鎖の先端を引き出す事など不可能だった。
逃げられない……逃れられない……
その思うと、全身に加えられ続けるくすぐったさが強くなったような気がした。
今まではこの地獄から必ず脱出する事ができる、いつかくすぐったさにも終わりが来るのだと言う希望が、心を支えてくれていた。
しかし、今のこの部屋には脱出する方法は何一つとしてなく、くすぐりから逃れるための術も残されていない。
そして、パチュリーは自らが不死にも等しい命を手に入れている事を知っていた。
普通の人間であれば、こんな状況に放置されたとしたら数時間とせずに気が狂ってしまうに違いない。
あるいは、ずっとくすぐられ続けていれば、笑い死ぬ事はないにしても飢餓や激しい体力消耗で遠からず意識も混濁して行ってしまうだろう。
だが、魔女である彼女は気が狂う事も、まして意識が混濁する事もありえない。
それは逆に言えば、普通の人間であれば最終的には形はどうあれ、いつかは逃れられるはずの刺激から、永遠に逃れる事ができない事を意味している。
「あひひひッ!ひ、ひどいよぉぉぉぉッッ!ひゃふふふふッ…!!」
絶望、あるいは、それを形容できる言葉があるとしたら、どんな言葉が相応しいのだろう。
100年の時を生きた彼女ですら、自分が置かれている状況を的確に表すための言葉を思い浮かべる事が出来ない。
そして、そんな状況をせせら笑うかの如く肉の膜の至る所で次々と生まれた触手が、パチュリーの洋服の隙間の至る所から次々と進入して来る。
それを防ぐ手立てなどあるはずもなく、必死に身を捩らせて逃げようとするが、洋服の中に入り込んだ触手を引き離す事など出来るはずがなかった。
「ちょ…ひひひひひッ!あひゃッ…!そ、そこはぁぁ……ッ!むひゃひゃひゃ!?」
肉塊から次々と生み出される細い触手、それがパチュリーの洋服の中に入り込み、その敏感になり果てた体へ意地悪な攻撃を続けて彼女から笑いを貪り続ける。
その刺激は新たな笑いを生み出し、その笑いが次から次へと生み出される笑いに上塗りされてしまう。
激しいくすぐったさが全身をくまなく包み込み、触手が当てられていない皮膚にも次々と新たな触手が張り付いていく。
洋服に包まれている事で、露出している顔面や手の先よりも一層の熱気を帯びた皮膚に汗が流れ出す。
全身に溢れ出した汗をすくい取るように、触手が体中をクネクネと這い回る。
腋の下を、脇腹を、二の腕を……
太ももや膝の裏側まで触手は彼女のくすぐったい場所を隙間無く覆い尽くし、耐え難い刺激を無限に送り込み続ける。
まるで、パチュリーを狂わせるのを楽しむかのように。
「くっ…くふふふ!あっ…あははははははは!ちょ…あはははははははははッ!!」
耐え難いくすぐりの波にパチュリーの口から、今までにない激しい笑い声が迸った。
それは逃れられない、そして止める術を失ったむず痒い行為に屈し始めた彼女の体が放つ、いわば悲鳴のような物だったのかも知れない。
「ひゃひひひひひひィッ!ひ、ひどいよぉぉッ!鎖切れるなんて!くくくくくくくッ!」
分厚い鉄の扉へ這うようにして近づいて、その冷たい扉に手を当てて、パンパンとそれを叩いても空しく軽い音だけが響くだけ。
しかし、その行為すらも妨害するかのように洋服の中に入り込んだ無数の触手が、彼女の皮膚を次々と刺激し続ける。
「ひゃはははははははは!!た…たす…くひひひひひひひひッ!たひゅけッ…ひゃははははははは!!こあくまぁぁぁッ!くくっ!?ひゃはははははははは!!」
扉を叩こうと少しでも腕を挙げれば、腋の下の中へ触手が幾つも入り込んでくる。
その細い触手の先端が、柔らかなパチュリーの腋をグチュグチュとかき混ぜるように刺激して、思わず腕を引っ込めてしまう。
「きひひひひひひひひひッ!!むりぃぃぃぃッ!あっ…あゃぎぃッ!こあくまぁぁぁ!!れみゅぃぃぃッ!あはッ!もうダメ!も……もひゅははははははははははは!!」
体を捩って逃れようとしても、触手が彼女の脇腹に食いついてグニュグニュと薄い皮膚を転がすように刺激する。
太ももの内側に入り込んだ触手が、ぬるぬるとした粘液を擦りつけるようにして敏感な肌を刺激して止まらない。
耐え難いくすぐったさ、我慢のできない刺激の波。
ついに床へくずおれるようにして伏したパチュリーは、床にうずくまるようにして身を縮こまらせてしまう。
……それは、服従を意味している事を理解しながら。
何とかして、くすぐったさから逃れようとする努力を放棄する行為である事も知りながら。
「あははははははははははッ!あはははははははははははッ!まりさぁぁあははははははははははッッ!!くくくくくッ!くひゃひゃひゃッ!あーっはっはっはっはっ!!」
空しい笑い声だけを口から吹き出して、ただ体を縮こまらせても細い触手を防げるはずもない。
まるで地獄のような激しいむず痒さ、ただひたすらに吹き出し続ける笑い声。
「ふひょひょひょ!!くまりひゃぁぁああはははははははははははッッ!くっ…くひひひひひひひッ!くすぐったいよぉぉぉぉッッ!」
笑い声に混じる言葉は、いよいよその形を止めないほどに笑いに飲み込まれつつある。
そこには、いつもの淡泊とも感じさせるパチュリーの姿はなく、体中の皮膚をモニョモニョといじり回されて笑い狂う、一人の少女の姿があるばかりだった。
全身が激しく痙攣するように跳ね上がり、目を見開いたり、ギュッと閉じたりと忙しなく表情を変え続ける。
少しでもくすぐりに対抗するように、体の一部を動かしていないとおかしくなってしまいそうだった。
身を縮こまらせて、必死にくすぐりに耐え続けるパチュリーは、この部屋を誰かが見つけて外から扉を開いてくれる可能性を考える。
だが、この大図書館の深層と言われるこの場所には、数百という無数の扉が設けられている。
その中の1つ、鉄で覆われた部屋の中でどれだけパチュリーが笑い叫んでも、その声が外部に漏れる事は決してない。
彼女がいない事に気づいた紅魔館の誰かが、この広大な図書館の無数の扉の中から、この部屋を見つけ出すまでにどりだけの時間がかかるのだろう。
あるいは、そんな日が本当に来るのだろうか。
パチュリーは全身にまとわりつく執拗な触手の群と、その触手の1本1本から流し込まれるくすぐったさにゴロゴロと生暖かい肉の上を転げ回り、必死になってその可能性を考えた。
しかし、その思考も激しさを増し続ける触手の悪戯と、次々と進入して来る触手による新たな刺激によって薄らいで行ってしまう。
笑いたい、くすぐったくて仕方がない!
「あははははははははははははははッッ!!あーっははははははははははッ!くひびぎぃぎィッ……いひっひっひっひっひっ!」
鉄で覆われた壁を手の平でペチペチと叩いても、全身に広がったくすぐったさを和らげられるわけではない。
腋の下は疎か、脇腹にも腹部にも、背中にも入り込んだ触手が次々と妖しげな動きで粘液を塗り込む。
柔らかな皮膚はさんざんくすぐり回されて、まるで全身が敏感な粘膜にでもなってしまったかのように、くすぐったさの全てを受け止めて震え狂っているようだった。
もう、このくすぐりから逃れられない……
この扉を誰かが開けて、何らかの方法でこの触手の群から自分を救い出してくれない限り、自分は永遠にくすぐられ続けるしかない……
これだけ笑ったのに、さすがは魔女と言うべきか意識ははっきりとしていた。
これまで数十回と続けて来た、このくすぐりに耐える行為によって喘息の発作も最近は起こらず、ただ笑い声ばかりが吹き出す体には、くすぐりによる笑いと、激しいむず痒さ以外に異常は感じられない。
笑いによって呼吸が続かないが、激しく息苦しいだけで命に関わる状況とは感じられない。
気を失う事も、気が狂う事も、全く懸念する必要はない。
……だが、それは、これからもパチュリーがくすぐったさに苦しみ続けられる事を意味している。
「ひゃひゃひゃひゃひゃッッ!!狂いたいよぉぉぉッッ!!もうやだぁぁぁぁッ!あははははははははははッッ!!」
絶望が心の中で広がり、悲しみが脳裏を幾度となく過ぎっても、それを消し去るようにして笑いが吹き上がる。
その絶望は、これからいよいよ激しさを増していくであろう、くすぐりによる責め苦への恐怖、そして。
広大な図書館は、今日も静寂と巨大な振り子時計が鳴らす、秒針の音だけが支配していた。
調べ物を始めると、数日は席を空ける事もあるパチュリー。
今日も、せっせと本を運び、主人のいないテーブルにチラリと視線を向ける小悪魔は、小さくつぶやいた。
「パチュリー様、熱心に何調べてるんだろう……」
投稿日:2009/04/13(月) 08:17:07
やった~、ぱちゅりーのくすぐりのつづきだ~、ありがとうございました~
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