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2007/12/16(日)に投稿された記事
こなたをこちょこちょ パート2-3
投稿日時:20:06:37|コメント:0件|トラックバック:0件|》本文を開閉
ディレクトリ:らきすた - こなたをこちょこちょ
「優しさ」ほど、断ち切りづらい鎖は他にない。
という、名言っぽいのに、よく考えると意味の分からない言葉を言ってみました。
こなたも同じことを思ったのだろう。
驚いたような、そして、怯えるような表情で、私の顔を上目遣いで見上げて来た。
「……か、かがみ……?」
「私、もう少しだけ、こなたの可愛い姿を見てみたい……」
しなだれかかるような、自分でも驚くほどの妖艶な雰囲気。
だが、それは決して言葉だけではなく、私の本心を表している。
「ねぇ、こなた」
1つ大きく息をつくように言葉を発してから、私は続けた。
「あんたは……いつも、何を考えているのか分からない……
何かと言えば、オタクな話題で、いつも私たちは翻弄されてばかり。
それに、あんたといると、色んなことが起きる。
こなたがいなければ、私たちには、ずっと縁遠かったかもしれない、色んなこと」
ふと、こなたの顔に僅かな かげりを見たような気がしたが、私はしゃべることをやめない。
「でも、あんたがいると……暖かくなる。
あんたがいると、優しくなれる
あんたの笑顔が、私たちを優しくしてくれる」
「……」
「あんたと出会って、もうじき3年。
この3年という時が巡る中で、こなたは、私にとって……欠かせない人になっていた」
普段なら思うことすら気恥ずかしい言葉が、自然と脳裏を巡り、口を突いて出る。
「私は……この高校に来て良かった。
色んな人と出会って、色んなことを学んで……
そして、こなたに出会えた……」
ふと、思うことがある。
もし仮に、私たちだけが世界に取り残されたとしたら、という、下らない妄想だ。
私と、つかさと、みゆきと、こなただけの世界。
黙々と続く日々の中で、私は生きていくことができるだろうか。
答えは、イエスだ。
「私は、こなたに出会えてよかった……
私は、あんたの笑顔が好き。
もう少しだけ、こなたの笑顔を見ていたい……」
語り終え、息をついた私は、こなたを見る。
ソファの上で、ぽつりと横たわった彼女は、うつむいたまま、じっとしていた。
「……かがみ」
こなたが私を呼ぶ。
「ん?」
「……ありがとう」
こなたは、小さく、聞き逃してしまいそうなほどか細い声で、言った。