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2019/01/18(金)に投稿された記事
ハルヒをこちょこちょ(5)
猫を撫でたい、撫で回して眠りたい。
猫とは人類を幸せにする生命体。
猫を撫でて抱っこして布団に引きずり込んで眠りたい。
エロ小説です。
ハルヒをこちょこちょ!その5だよ!
つーか、この5年で俺の地の文は何だか長くまどろっしくなりました。
おぞましい醜悪な肉壁や肉塊に包まれて、両下腕部は頭の少し上の辺りで固定され、両足も太ももやふくらはぎに触手に絡み取られ、十分に身動きが出来ない彼女は、過去の自分と同じように袖が無いルームウェアを着込んでいる。
無意識の行動であった服装のチョイス、袖の無い服や露出が比較的高い服を好んで選ぶ自分の中には、子供の頃に体験した、苦しみの中に含まれる甘い余韻が未だに残存している事をはっきりと自覚する。
それは、誰にも言えない彼女の秘密にしたい性癖、誰かに言う事も出来ず、誰かに叶えてもらう事も出来るはずがない彼女の心の内に秘めた願いでもあった。
無意識に潜在していた感情の正体に気づき、それが過去と結びつき、だがその懐かしい感覚すら打ち消さんとばかりに押し寄せる腋の下からの堪らない刺激にハルヒは混乱しながら抵抗を止める事が出来ずにいた。
腋の下の薄い皮膚をまるで愛撫するようにクニクニと蠢く触手の先端は、くぼみの辺りを這い回り彼女を笑わそうとするように強く、時には優しく蠢き続ける。
敏感な場所への刺激に体が跳ね上がり、肉体はその刺激から逃れようと必死に抵抗するが、心の内ではさらなるくすぐったい刺激を求めてしまう。
唇を噛みしめて体の奥底から湧き上がる笑いの衝動を必死に抑え込む。
なぜなら、一度笑い出してしまったら抵抗も十分に出来なくなり、ただただ笑いに心も体も蝕まれてしまう事を彼女は知っていたからだ。
幼少の頃に体験した激しすぎるくすぐり、幼かった彼女にとって受け止めがたい笑いの狂気、それに飲み込まれたら、おそらく。
そう、おそらく、彼女はあの時と同じように、心も体もが完全にくすぐりの奴隷と化してしまうだろうから。
「あの時」とは、やはりあの岩とも機械ともつかない物体の中で延々とくすぐりを与えられ、笑いの快楽に身をやつしていた頃と一致する。
ハルヒにとって放課後は思い出すと楽しい時間だった。
遊具や縄跳び、男勝りな遊びを好んだ彼女にとっては冒険ごっこ、缶蹴りも懐かしい思い出である。
そうした中で彼女と、クラスメイトであった男子の二人は、友達と別れた後に必ず訪れる場所があった。
校舎の片隅にある今は使われていない用具入れ、コンクリートで囲まれたその中からの声は決して外に漏れる事は無い。
二人に異性の意識があったのかは今となっては分からない、ただ、その場所で行われる行為はハルヒを悦ばせるものであった。
夏の頃となると用具入れの中は熱気が閉じ込められていて、冬であっても肌寒くもない適温である。
そこで彼女は腕を挙げて、わざと敏感な腕の付け根を露わにする。
男子は遊びのようにハルヒの背後に立つと、大きく広げられた腋の下に指先をあてがうと、腋の下をくすぐり始めるのだった。
最初は我慢が出来る、身を揺らして足で地面を蹴りながらも必死に笑いを堪えようとする。
腋の下をくすぐる男子の指先の動きは、回数を重ねる度に巧みになりハルヒを悩ませるようになった。
ただコチョコチョと指を動かすだけでなく、皮膚を指先で摘み、指を押し当ててグニグニと強めに動かしたり、絵筆や歯ブラシを持ち込んで皮膚の上を走らせる時もあった。
そんな刺激を際限無く続けられていれば笑わないはずがない、数分の我慢も限界に達しハルヒの口から激しい笑い声が吐き出される。
腕が疲れて降ろしても、閉じた腋の下の内側では、背後にいる男子の指が皮膚と皮膚の間で蠢き続ける。
汗だくのハルヒの腋の下、その中はぬるぬると濡れて強く閉じていても指の動きを抑え込む事は既に出来ない状態となっていた。
柔らかな皮膚をめくり上げんばかりに、クチュクチュと汗と皮膚と指先が絡み合う音を立てながら、男子はハルヒを笑わせる事に熱中する。
やがて耐え切れなくなり足がくずおれ床に座り込んでも、男子は腋の下の中で指を動かし続け、ついには床に横たわり笑いに転げまわり始めても、腋から指を引き抜こうとはしない。
執拗にねちっこく、笑い叫び転げまわり咳き込んでも、男子はハルヒとの約束を果たすために決して指の動きを止めようとはしなかった。
「私が本当に止めて欲しかったら『ピンチだよ』って言うから、その時は止めなさいよ」
その言葉はハルヒの口からは発せられていない。
汗にまみれ、床の砂に汚れながらもハルヒはくすぐりを求めている。
腋の下での指の遊び、手の平にすら汗が流れ出して来て、床にも汗がポタポタと染みを作って行く。
両方の腋がおかしくなりそうなほどくすぐったく、ただただ笑い声だけが口から吐き出される。
必死に逃れようと姿勢を立て直そうとすると、腕の付け根に作られたちょっとした隙間、その皮膚に指が襲い掛かり悪戯されてしまう。
おそらく第三者がこの光景を見たなら、イジメか拷問、あるいは処刑にすら見えたかも知れない。
髪の毛をボサボサにして振り回し、汗で全身を濡らし、顔は笑いと涙と汗でぐちゃぐちゃにして、男子より小さな体であるが故に抵抗も無駄な足掻きとなり。
このままでは、くすぐられ過ぎて頭がおかしくなるのではないかと言う危機感、一方でもっとくすぐられ続けたいと思う心。
何度も何度も体を起こそうとしては腋の下をくすぐったくされて倒れ込み、転がり回って、笑いに冒された時間から脱しようとする。
だが、ハルヒの必死の抵抗をあざ笑うように指は皮膚をこねくり回し、彼女をさらに狂わせて行く。
夕暮れが差し掛かった頃、窓ガラスからは紅色の光が差し込み、バケツで水をかけられたように汗と涙、唾液にまみれて荒く息をしている少女。
既に笑い声も抵抗の動きも無く、ただ少年によって腋を弄られ続けている。
水っぽいくすぐりの音、少女の吐く熱い吐息の音、時折車が建物の裏側を通り抜ける音だけが響く。
幼い心は残酷で彼女をくすぐり続ける指の動きは徹底して彼女を「狂気」の淵へと追いやろうとし続ける。
もうやめて欲しいのに、もうこれ以上はダメなのに、それでもハルヒの体は指先をくわえ込んだまま、ただ床に横たわり続けるだけ。
か細い声で「ピンチだよ」のキーワードを口にしても、その声色は男子の耳には届かない。
いや、届いていたのかも知れない、しかし、彼はいつもの事と言う様子でコチョコチョと柔らかな皮膚の中で指を動かし続けた。
彼女が解放されるのは、いつも日差しが途切れて窓ガラスの向こう側が暗くなり始める頃。
汗でベトベトになった指先を引き抜かれ、ようやく終わった狂乱の宴、既に視界に入る床すらも涙で歪んで見え、立ち上がる気力を振り絞る事が出来なかった。
これほどの醜態を晒し、壮絶なくすぐったさに一生分の笑いを搾取されたのではないかと言うほどに笑い苦しまさせたにも関わらず、彼女の脳裏にある思いがまとまり付いている。
また、くすぐられたい。
もっと、もっと、くすぐられたい。
こんなものではなく、時間に縛られる事もなく、頭がおかしくなってしまうほどにくすぐられたい。
ハルヒの思いを酌んだように男子は立ち上がると、ちょっと疲れたような顔つきで、それでいて幼さ故の天真爛漫さのまま。
彼女にこんな事を言う。
「今度、日曜日にうちで遊ぼうよ。夜まで誰も帰って来ないから、ずっとくすぐってあげられるよ」