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2008/04/27(日)に投稿された記事
じょうほうとうごう☆しねんたい
投稿日時:22:32:40|コメント:0件|トラックバック:0件|》本文を開閉
ディレクトリ:(未完成)涼宮ハルヒ - *エロエロドカン!
静寂の中、ポツリと声が響く。
しんとして静まりかえった冷たい空間の中に差し込んだ光明を見出したようにハルヒは顔を上げる。
しかし視界を塞がれた状態では声の主を確認する事ができず、自分がどっちを向いているのかすら分からない。
足を進めようとしてパイプ椅子につまずいて右膝からガクリとくずおれるように倒れ込み、すんでの所で両肘を床に付く。
「……っ…ゆ、有希…?有希?」
痛みを堪えて顔を上げる。
辺りをキョロキョロと見回しているが、目隠しされた状態では無意味な行為に過ぎない。
「有希……どこ?…ねぇ?」
そう言いながら床を這うようにして移動するハルヒ。
そんな彼女に悟られないように長門は気配を殺してゆっくりと彼女の背後へ移動する。
床に膝と肘をついて移動しようとするハルヒの背後に立った長門は、ゆっくりと膝を折ると自分の体を背中へと押し当てる。
ビクッとハルヒの肩が震え、振り返ろうとするが両腕が邪魔してその行為すらままならない。
「ゆ、有希…?」
口から安堵の息を漏らして弱々しい言葉で長門の名前を呼ぶ。
視界と両腕の自由を奪われ、たった一人で放置されてしまったのではないかという不安が和らいだのだろうか、ハルヒの口元には笑顔すら浮かんでいるようにすら思えた。
「……涼宮ハルヒ」
もう一度、ハルヒの名前を呼んだ長門は、ゆっくりと彼女の体へ指先を伸ばしていく。
両手の指先をゆっくりと、ハルヒに悟られないように。
上半身にはブラジャーのみという姿で、バンザイを強要されるハルヒの両腕の付け根へ、そっと両指先を触れさせる。
「あっ……」
最初、ハルヒは小さく声を漏らしただけ。
続けて長門は大きく開かれたハルヒの腋の上に10本の指の腹をなぞらせていく。
優しく、痛くならないように。
「……ゆ、有希ぃッ…くっ……くふっ…!」
背後からの突然の刺激にハルヒが身をよじらせる。
長門はそれに構うことなく、包み込むような手つきでハルヒの腋の上で指をゆっくりと動かし始めた。
「……ふっ…!ふふっ…!ゆ、有希…ちょ…ちょっと……はひっ!?」
ゆっくりと、ゆっくりと。
痛くならないように、突然に激しい刺激を与えないように。
優しくハルヒの腋の下に指先を静かにあてがい、サワサワと動かしていく。
柔らかな腋の下の皮膚の感触を楽しむように、少しだけ汗ばんだ肌の上をゆっくりと、じっくりと。
「ふっ……くひっ!?ゆ、有希…くっ…!く、くすぐったい……ひゃっ!」
長門を背後に、露出させられた腋の下へ走る指先の刺激に、ハルヒが小さく笑い声を上げる。
いつもとは異なる甘い声。
身を屈めているからだろうか、いつもより小さく感じる背中がプルプルと震えていた。
長門は指先に少しだけ力を入れた。
ほんの少しだけ指先の第二関節をL字に曲げて、敏感な肌に指先を突き立てるようにする。
「……ひゃうっ!」
ピクピクッとハルヒの背中が震える。
それほど激しくない刺激、しかし敏感な腋の下の皮膚に細い指先が食い込む刺激はハルヒにとっては堪らない刺激。
皮膚に僅かに沈んだ指先をそのままコリコリと動かし始めると、ハルヒの肩が忙しなく震え始めた。
「ひゃっ…!ゆ、有希……ふひゃぁっ……くっ…くふっ…!」
薄い皮膚に沈んだ指先を動かすと、僅かに脂肪のコツコツとした凹凸が指先に感じられる。
長門は柔らかなハルヒの肌の感触に、自分の体が少しずつ熱くなっていくのを感じていた。
小さく身を縮めて体をくねらせているハルヒの後ろ姿。
いつもなら激しく叫びながら、両手両足を振り回して必要以上の抵抗をするだろう彼女が、まるで大人しく自分の指先による刺激を受け入れている。
まるで、その行為を楽しんでいるように、腋の下への刺激に体を震わせ笑いを堪えているハルヒに、不思議な感情を抱き始めていた。
「ふふっ……うひゃっ…!有希ぃ……くひっ!?あふっ!……く、くすぐったい……」
ここで『あなたは、くすぐられるのが好き?』などと聞けば、ハルヒは否定し抵抗を始めるだろう。
そんな言葉など口に出す事もなく長門は指先をじっくりとハルヒの腋の下へ這わせ続ける。
L字に曲げていた指先に、さらに力を込める。
フニッと皮膚の感触をより一層指先に感じつつ、そのままモゾモゾと両手の10本の指を蠢かせる。
くすぐったさが少しずつ蓄積するように、ゆっくりと、ゆっくりと。
柔らかな肌の下の神経へくすぐったい刺激を丹念に送り込むような長門の指先の動き。
ハルヒはさらに強まったくすぐったさに「ひゃはっ!」と笑い声を上げて身を左右に振って微かな抵抗をして見せる。
腋の下から伝わって来る甘い感触。
くすぐったくて仕方がないのに、体の奥がジンジンと熱くなり体中が心地よい温かさに包まれていく。
眠たくて仕方がない時、ほんのちょっとだけ微睡んだ瞬間がずっと続いているような感覚。
甘くて、切なくて、ちょっとだけ辛い。
「ふひゃっ!ゆ、有希…ひゃはっ!…く、くすぐったいってば……ひゃひっ!」
まるで甘えるような声が出てしまう。
心地よい、けれど、くすぐったくて仕方がない。
「はぁぅっ…!くひゃっ!……くすぐったいぃ……!」
撫で回す度に熱を帯びていく、汗が滲み始めた腋の下の上を丹念に撫で回しながら、長門は甘えるように小さく笑い声を上げ続けるハルヒの背中を見つめながら、自分の頭が少しずつぼんやりとして行く事に疑問を感じていた。
しかし、その疑問は、その不思議な感覚がもたらす心地よさの前に意味を失う。
それどころか、日常と異なるハルヒの反応を楽しくさえ感じ始めていた。
指先に僅かに力を込めるだけで、ハルヒの口からは「ひゃはっ!」や「うひっ!」と可愛らしい笑い声が漏れる。
その度に、彼女の髪の毛がフワリと宙に流れ背中がピクッと跳ねるようにして震える。
その反応が楽しくて、あるいは自分が優位に立っているかのような錯覚すら感じて、指先の動きを止める事ができない。
「ひゃは!ゆ、有希……ふひゃぁっ!も…もっと……くふっ!もっと……そ、その……激しくして……」
目隠しされた顔を微かに向けて小さくつぶやくハルヒ。
その赤面した赤い顔に長門は目眩にも似た感覚を覚えた。
(かわいい……)
脳裏ではそんな思いを巡らせつつ、長門は優しくハルヒに言葉を返す。
指先は相変わらずコチョコチョと動かしたまま。
「……これ以上の刺激はあなたに苦痛となる可能性がある。推奨はできない」
ハルヒの口元が少しだけ微笑みを浮かべた。
「い……いいの…ひゃふっ!……ゆ、有希のなら…くひっ!我慢できる……多分…」